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相葉くん

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「おはようランカちゃん!」
『おはよう~!昨日大丈夫だった?』
「大丈夫だよ、だから今日も元気笑」
『みたいだね!よかった笑』

翌朝もいつも通り。
今日は月曜日だからゆっくり働ける。
相葉くんとも、談笑しながら過ごせる日。

「どーも。」
『あれ?にのくん?』

オープン前なのに眠たそうに入ってくる男性。
週末にしか見ないにのくんの姿。

「ええ?ニノどうしたの?」
「今日新作の発売日なんすよ。有給とってきた。」
『あ、ゲームね?』
「そうそう、だから店開くまで待機させてくださいな。」
「なんだよ~ここは休憩所じゃねえよ!」
「客にとっては休憩所でしょうよ。」
『間違ってはないね笑』
「も~~、で、何か頼む?」
「どうしよっかな、ランカが作ったサンドイッチがいいかな。」
『卵入りのね、おっけー。』

私はニノによく頼まれる裏メニュー「卵サンドにのくんバージョン」を作りにキッチンへ向かった。

その間、忘れていたあの事を二人は話してた。

「ニノ本当にランカちゃんのサンドイッチ好きだね笑」
「まあね、あの人にしか作れないからね。」
「特別なんだ?」
「特別、ですね。」
「…ニノ、ランカちゃんのこと好きだよね?」
「そうですけど?」
「そうだよね…うん…よかったね」
「よかったって?」
「え、いや、えっと、ランカちゃんもニノの事が…」
「…はい?」
『お待たせ~~』

私がサンドイッチを運ぶと二人は何事もなかったかのように目を逸らした。

『はいにのくん。今日はマヨネーズいっぱい入れてみたよ。』
「お、美味そう。あざーっす。」
『…どう?美味しい?』
「うん、美味い。さすがだわ。」
『えへへ…にのくんにしか作んないけどね笑』
「それがいいんすよ。」
『…ありがと笑』

にのくんはあんまり基本のメニューを頼まない。
ほぼにのくんだけが頼むオリジナルメニューばっかりだから、私も作り慣れてきちゃった。
昔の同僚のよしみじゃなきゃ作らないけどね笑

「なんか、夫婦みたいだね笑」
『え…?』
「ニノと、ランカちゃん。」
『あ、え~っと…』
「あざま~す。夫婦だって。」
『へへ、うん、確かにね笑』

そっか、相葉くんは私がにのくんを好きだと思ってるんだった。
にのくんも私に好意を持ってくれてることを知ってるから、私たちをそんな風に…
作り笑いで、必死だった。
最近、素直に笑えてないかも。

「ほんと、お似合いだけどね!」
『へへへ…』

何の気もなく追い打ちをかけてくる。

「…じゃあさ、デートしようよ。」
『にのくん?何言ってるの?笑』
「俺、ランカの事好きだもん、ランカもなんですよね?」
『え、私そんなこと…』

さっきの二人の雰囲気を思い出して、相葉くんが口を滑らしたんだと分かった。
相葉くんったら、ほんとになんでも話しちゃうんだから…
でも、ここで乗らないと、ばれちゃう。

『…わかった、いいよ、デートしちゃお。』
「…まじっすか?」
「ニノ、よかったじゃん!」
「いや、まあ…」
『相葉くん、今度の土曜日、お休みもらっていい?』
「もちろんだよ!全然おっけ!楽しんできなよ!」
『んふふ…うん。』

にのくんに申し訳ない気持ちと、自分の正直な想いに反した行動をしてることが、心の重荷になっている。
それでも私は、相葉くんを好きでいることをやめるのは…
きっとできない。

「…じゃあ、そういうことで…。」
「ニノ照れてんの?笑」
「はいはい、相葉さん、コーヒーひとつ。」
「あひゃひゃ、毎度あり~~!」
『…。』

こうして、私とにのくんのデートが決まった。

「…もうすぐ開店だな、じゃあ俺かえりますね。」
『うん!来てくれてありがとうね。』
「ニノは裏メニュー頼むからあんま儲からないんだけどね!」
「さーせーん。じゃあ、ランカは来週土曜にね。」
『うん、またね。』

にのくんはそそくさとゲームショップへ向かった。
私と相葉くんでにのくんのトレーを片付ける。

ランカちゃん、よかったね!」
『…デート?』
「うん!まさかニノから誘うなんて、運命だよね~」
『運命かあ。』

私と相葉くんにはないものだ。

『そうかもね…私はそういう運命なのかも。』
「…そっかあ。」
『…って、なんかおかしなことになっちゃったね笑』
「だね笑」
『さ、今日も頑張ろう~!』
「お~!」

私は、どこかでけじめを付けなきゃいけないのかもしれない。
…いや、けじめを付けるべきなんだ。

土曜日までに相葉くんへの気持ちを整理して、
にのくんにも、気持ちを知っておきながらこんなこと…謝らなくちゃ。

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