相葉くん
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「それでは、今日売り切れた商品を発表します!」
毎週日曜恒例の、売り切れ商品発表会。
…といっても、他の従業員が帰って私と相葉くんだけの発表会なんだけどね。
「どぅるるるるるるるるるる…」
『ふふっ』
相葉くんの可愛いドラムロールが響く。
「どん!!!ショートケーキ~!!!」
『え!うそでしょ!!?』
「残念ながら嘘じゃありません!笑」
『ええ…にのくんも手伝ってくれたのに~…』
「…ニノだけじゃだめなんだなあ~笑」
『も~…じゃあ、残ったやつ全部おごったげる!』
「やった~~~何があったかな~♪」
冷蔵庫を確認しに行く相葉くん。
その後ろ姿を見ることだけでも幸せを感じる。
…って、気持ち悪いかな笑
「あ!タルトあった!」
『タルト…。』
フルーツタルトは、相葉くんの彼女の大好物。
余ったりしてたら毎回持って帰ってた。
…私にはいろんな意味で罰ゲームだな。
『…じゃあ、これで全部だね。えーっと…』
「ねえ?これさ、ちょっとつまみ食いしていいかな。」
『相葉くんが持って帰るんだから、好きにしたら?』
「へへ、じゃあランカちゃん、今週もお疲れ様ってことでさ、これとこれ二人で食べない?」
『…え、フルーツタルト…いいの?』
「うん!俺今食べたいもん。」
彼女さんにあげなくていいのかな…
けど、それより私と食べてくれることに、やっぱり嬉しさが勝る。
私、嫌な子だな。
それでも、嬉しい。
『…うん!食べたい!』
「ランカちゃんのおごりだけどね笑」
『そうだったああ』
2人で誰もいないカフェの席で食べる。
カフェは夕方までだから、ちょっと新鮮。
夜のカフェは外の明かりがもっと輝いて見えて綺麗だった。
「なんか綺麗だね~」
『だね、夜のカフェもありだね。』
「営業時間延ばしちゃう?」
『私は全然ありだと思うなあ。』
「本当!?俺もありだと思う!」
もともと、こういう飲食店の開発が仕事だった私たちは、こういう話になると二人して熱が入る。
ただの従業員だったら気にならないだろうけど、責任者として実際に形にできるって本当に楽しい。
『夜までだったら、にのくんも来やすいよね!』
「ニノ?」
『うん!夜まで働いてる人とか、仕事終わりに来やすいでしょ?』
「あああ…確かにね。」
『にのくんって土日にしか来れてないから…』
「いっぱいニノって言うね笑」
『…え?』
「もしかしてさ、ニノのこと好き?」
『…なにそれ…』
なんでそんなこと言うの…?
平気そうに聞く相葉くんに、ちょっと泣きそうになる。
けど、悪気がないことも分かってる。
だからもっときつい。
「あ、え、そうなんだ。」
『え、ちがっ』
「ごめんごめん!ニノには内緒にするからさ!』
相葉くんは、私が図星をつかれたものだと勘違いしていた。
…けど、これでいいのかもしれない。
私が相葉くんを好きだってばれてしまうよりは、全然…
彼女さんも、相葉くんも傷つけてしまうから。
私は、自分の感情で誰かが傷つくのなんて見たくない。
『…そう、だね。内緒でよろしく!笑』
「うん!任せてよ!」
私の作り笑いに相葉くんは嬉しそうに笑う。
そんな笑顔見せられちゃうと、もう本当の気持ちなんて言えない。
それでも私は、今の関係が一番いいんだと自分に言い聞かせる。
『それでさ、営業時間何時までがいいのかな?』
「あ、そうだね~…」
この話題を長引かせるのは私的にきつかったから、話を逸らす。
その後私たちは、夜遅くまで話し合った。
帰るころにはもうすぐ日をまたぐ時間だった。
『うわ、真っ暗だね。』
「本当だ…ごめんねこんな遅くまで付き合って貰っちゃって…」
『いやいや、仕事の話だから私も良かったんだよ。』
「そっか、ありがとね。」
『じゃあ、私も帰るね!』
「え??」
『…え??』
相葉くんが彼女と同棲をしている家は、前とは違って私の家と逆方向になった。
私の家のほうへ帰ろうとしたら、相葉くんはすごいきょとんとした顔をしている。
『どうしたの?』
「どうしたのって…なんで一人で帰るの?」
『なんでって…逆方向でしょ?』
「いやいや!こんな遅くに一人で帰るなんて正気?」
『…ふふ、ありがと笑
けど私もいい大人だし大丈夫だよ?』
「大人とか関係ないよ!?女の子1人はダメだって!あの辺変な連中多いし危ないの!」
まるで子供をしかるように私をたしなめる相葉くん。
普段は子供っぽいのに、こういう時はお兄ちゃん感が出てる。
『…はい。』
「分かればヨシ!ほら、帰ろう?」
『うん、ありがとう。』
…夜中の静かな道を二人で歩いて帰る。
時々無言になるときもあるけど、その時間すら居心地がいい。
そんな風に歩いてると、いつもは長く感じる帰り道もあっという間だった。
『送ってもらってごめんね、ありがと!』
「いいのいいの。これからも遅くなったら送るからね?」
『そんなに毎日残業しないよ笑』
「まあ、そうだよね笑」
『じゃあ…相葉くんも気を付けて帰ってね?』
「うん、ありがとね!じゃあおやすみ!」
『お…おやすみ…』
おやすみ、か…。
いつもはお疲れ様って一日の終わりの挨拶だけど…
おやすみって、いいな。
彼女さんは毎日おやすみって言って眠りにつけるんだ。
うらやましいけど、私も今日は気分よく眠れそう。
毎週日曜恒例の、売り切れ商品発表会。
…といっても、他の従業員が帰って私と相葉くんだけの発表会なんだけどね。
「どぅるるるるるるるるるる…」
『ふふっ』
相葉くんの可愛いドラムロールが響く。
「どん!!!ショートケーキ~!!!」
『え!うそでしょ!!?』
「残念ながら嘘じゃありません!笑」
『ええ…にのくんも手伝ってくれたのに~…』
「…ニノだけじゃだめなんだなあ~笑」
『も~…じゃあ、残ったやつ全部おごったげる!』
「やった~~~何があったかな~♪」
冷蔵庫を確認しに行く相葉くん。
その後ろ姿を見ることだけでも幸せを感じる。
…って、気持ち悪いかな笑
「あ!タルトあった!」
『タルト…。』
フルーツタルトは、相葉くんの彼女の大好物。
余ったりしてたら毎回持って帰ってた。
…私にはいろんな意味で罰ゲームだな。
『…じゃあ、これで全部だね。えーっと…』
「ねえ?これさ、ちょっとつまみ食いしていいかな。」
『相葉くんが持って帰るんだから、好きにしたら?』
「へへ、じゃあランカちゃん、今週もお疲れ様ってことでさ、これとこれ二人で食べない?」
『…え、フルーツタルト…いいの?』
「うん!俺今食べたいもん。」
彼女さんにあげなくていいのかな…
けど、それより私と食べてくれることに、やっぱり嬉しさが勝る。
私、嫌な子だな。
それでも、嬉しい。
『…うん!食べたい!』
「ランカちゃんのおごりだけどね笑」
『そうだったああ』
2人で誰もいないカフェの席で食べる。
カフェは夕方までだから、ちょっと新鮮。
夜のカフェは外の明かりがもっと輝いて見えて綺麗だった。
「なんか綺麗だね~」
『だね、夜のカフェもありだね。』
「営業時間延ばしちゃう?」
『私は全然ありだと思うなあ。』
「本当!?俺もありだと思う!」
もともと、こういう飲食店の開発が仕事だった私たちは、こういう話になると二人して熱が入る。
ただの従業員だったら気にならないだろうけど、責任者として実際に形にできるって本当に楽しい。
『夜までだったら、にのくんも来やすいよね!』
「ニノ?」
『うん!夜まで働いてる人とか、仕事終わりに来やすいでしょ?』
「あああ…確かにね。」
『にのくんって土日にしか来れてないから…』
「いっぱいニノって言うね笑」
『…え?』
「もしかしてさ、ニノのこと好き?」
『…なにそれ…』
なんでそんなこと言うの…?
平気そうに聞く相葉くんに、ちょっと泣きそうになる。
けど、悪気がないことも分かってる。
だからもっときつい。
「あ、え、そうなんだ。」
『え、ちがっ』
「ごめんごめん!ニノには内緒にするからさ!』
相葉くんは、私が図星をつかれたものだと勘違いしていた。
…けど、これでいいのかもしれない。
私が相葉くんを好きだってばれてしまうよりは、全然…
彼女さんも、相葉くんも傷つけてしまうから。
私は、自分の感情で誰かが傷つくのなんて見たくない。
『…そう、だね。内緒でよろしく!笑』
「うん!任せてよ!」
私の作り笑いに相葉くんは嬉しそうに笑う。
そんな笑顔見せられちゃうと、もう本当の気持ちなんて言えない。
それでも私は、今の関係が一番いいんだと自分に言い聞かせる。
『それでさ、営業時間何時までがいいのかな?』
「あ、そうだね~…」
この話題を長引かせるのは私的にきつかったから、話を逸らす。
その後私たちは、夜遅くまで話し合った。
帰るころにはもうすぐ日をまたぐ時間だった。
『うわ、真っ暗だね。』
「本当だ…ごめんねこんな遅くまで付き合って貰っちゃって…」
『いやいや、仕事の話だから私も良かったんだよ。』
「そっか、ありがとね。」
『じゃあ、私も帰るね!』
「え??」
『…え??』
相葉くんが彼女と同棲をしている家は、前とは違って私の家と逆方向になった。
私の家のほうへ帰ろうとしたら、相葉くんはすごいきょとんとした顔をしている。
『どうしたの?』
「どうしたのって…なんで一人で帰るの?」
『なんでって…逆方向でしょ?』
「いやいや!こんな遅くに一人で帰るなんて正気?」
『…ふふ、ありがと笑
けど私もいい大人だし大丈夫だよ?』
「大人とか関係ないよ!?女の子1人はダメだって!あの辺変な連中多いし危ないの!」
まるで子供をしかるように私をたしなめる相葉くん。
普段は子供っぽいのに、こういう時はお兄ちゃん感が出てる。
『…はい。』
「分かればヨシ!ほら、帰ろう?」
『うん、ありがとう。』
…夜中の静かな道を二人で歩いて帰る。
時々無言になるときもあるけど、その時間すら居心地がいい。
そんな風に歩いてると、いつもは長く感じる帰り道もあっという間だった。
『送ってもらってごめんね、ありがと!』
「いいのいいの。これからも遅くなったら送るからね?」
『そんなに毎日残業しないよ笑』
「まあ、そうだよね笑」
『じゃあ…相葉くんも気を付けて帰ってね?』
「うん、ありがとね!じゃあおやすみ!」
『お…おやすみ…』
おやすみ、か…。
いつもはお疲れ様って一日の終わりの挨拶だけど…
おやすみって、いいな。
彼女さんは毎日おやすみって言って眠りにつけるんだ。
うらやましいけど、私も今日は気分よく眠れそう。