二宮
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なにか引っかかるけど…
それより、なんだかわからない悲しみでいっぱいになる。
『…なんなのよ全く。』
「桜庭さん。行こう。」
『…うん。』
松本くんの用事に付き合うんだった。
これでちょっとは気がまぎれればいんだけど…。
松本くんのちょっと後ろを歩いていると、松本くんが私の手を握る。
『…?』
「…遅いから。」
『あ、ごめんね。いいよ、早く歩くから…』
「いい。つないでおくからそのままにして…下さい。」
『松本くん?』
少し歩いたところで、松本くんが歩みを止める。
連れられていた私も足を止める。
私の手を放して振り向いたその顔は、なんだかいつもと違う…
こんなにキリっとしてたかな。
「…俺、桜庭さんの事好きです。」
『…っと?これ…は…』
「告白。」
『…ですねえ。酔い覚めてないのかな…。』
「まず俺、酔ってないですから。ずっと桜庭さん見てたんで。」
『そっ…かあ…。』
「俺本気ですよ。」
『…うん。』
松本くんがいつにない表情だから、きっとそう。
ただ、今の私には受け止めきれない。
酔ってて頭も回らないし、そんな頭の片隅にあるのは…
二宮の顔。
『…松本くん、ごめん。その気持ちには応えられない…かな。』
「…ニノですか?」
『うぇっ…?!』
まずい、急に図星をつかれて変な声が出てしまった。
『な、なんで二宮が出てくんのよ…』
「はは…わかりやす。」
『…なんだ、松本くんにはバレてたか。』
「ずっと好きでしたからね、わかりますよ。」
『へへ…困ったなあ…。』
ほんと、困ったな。
私のこの気持ちはどこにも行けない。
ただただ、自分の中でひそかに生き続ける。
「…今のニノでも、ずっと好きでいられますか?」
『…痛いとこつくね…。』
今までは調子に乗ってたのかもしれない。
二宮は、ずっと一緒にいてくれるって。
彼氏でも何でもないのにね。
…それでも、私は…
『それでも…この気持ちに気づいちゃった以上、好きなんだと思う。』
「…はは。」
『…笑わないでよ~』
「いやいや、そんなとこが好きなんです。…ま、振られましたけど。」
『…ごめんね。』
少し悲し気に笑う松本くん。
私も馬鹿だな。
あんな奴に気持ち持ってかれてて、目の前に私を好きだって言ってくれるこんな優しいイケメンくんがいるのに。
「じゃ~~、行きますか。」
『…そういえば、どこに行く予定だったの?』
「まだ買ってないんですよね、ニノへのクリスマスプレゼント。」
『ああ~~、そうだった。…ってなんで知ってるの?』
「だから、毎年クリスマス二人で盛り上がってたじゃないですか。
会社のみんな知ってますよ。笑」
『ええ…恥ずかしい。』
「ほら、ニノのことなら俺も詳しいですから、行きますよ。」
『うん…ありがとね。』
そりゃ毎年「何がいい」なんて言いあってたらわかるか。
でも…今年はあげるのやめようと思ってたんだけどな。
せっかく松本くんが付き合ってくれるんだし…
今年が最後…かな。
「…今年で最後にするんですか?」
『…うぇえ?!読心術?!』
「顔に書いてます。笑」
『すっごいな…。うん、最後にしようかなって。』
私がそういうと、松本くんは少し考えこんで、パッとこちらへ振り向いた。
「じゃあ、特別なものにしないと。」
『特別…?』
「告白。」
『え!なんで!』
「最後なんですよね?」
『そうだけど…別に告白は…』
「悔い残したまま終わらせるの、桜庭さんが一番嫌いなやり方でしょ?」
松本くんはほんとによくできる子だなあ。
『…うん、だね。』
「まあ、振られて俺にチャンスができるっていうメリットがないと、こんなこと言わないですけど。」
…さっすが。ぬかりない。
私もこのくらい、がっつりいけたらいいな…。
「ここっす。」
『…ベタだねえ。』
ついたのはゲームショップ。
確かに二宮はゲーマーだし、何年か前に新作有名ソフトをあげたこともある。
ただ、大の大人がゲームソフトをプレゼントするのはな…と思って、その一回キリだった。
喜んでたのは喜んでたけど。
「ニノね、時間なくて初回限定買えなかったって嘆いてたんです。これこれ。」
『へえ…やっぱその辺は男の子同士だからこそわかるとこだね。』
「予約しといたんですよ。」
…ミスターパーフェクト。
私はそのソフトをプレゼント用にラッピングしてもらい購入した。
『今日はありがとね。』
「いえ、こちらこそ。」
『じゃあ、また明日。』
松本くんと別れて、家に帰った。
それより、なんだかわからない悲しみでいっぱいになる。
『…なんなのよ全く。』
「桜庭さん。行こう。」
『…うん。』
松本くんの用事に付き合うんだった。
これでちょっとは気がまぎれればいんだけど…。
松本くんのちょっと後ろを歩いていると、松本くんが私の手を握る。
『…?』
「…遅いから。」
『あ、ごめんね。いいよ、早く歩くから…』
「いい。つないでおくからそのままにして…下さい。」
『松本くん?』
少し歩いたところで、松本くんが歩みを止める。
連れられていた私も足を止める。
私の手を放して振り向いたその顔は、なんだかいつもと違う…
こんなにキリっとしてたかな。
「…俺、桜庭さんの事好きです。」
『…っと?これ…は…』
「告白。」
『…ですねえ。酔い覚めてないのかな…。』
「まず俺、酔ってないですから。ずっと桜庭さん見てたんで。」
『そっ…かあ…。』
「俺本気ですよ。」
『…うん。』
松本くんがいつにない表情だから、きっとそう。
ただ、今の私には受け止めきれない。
酔ってて頭も回らないし、そんな頭の片隅にあるのは…
二宮の顔。
『…松本くん、ごめん。その気持ちには応えられない…かな。』
「…ニノですか?」
『うぇっ…?!』
まずい、急に図星をつかれて変な声が出てしまった。
『な、なんで二宮が出てくんのよ…』
「はは…わかりやす。」
『…なんだ、松本くんにはバレてたか。』
「ずっと好きでしたからね、わかりますよ。」
『へへ…困ったなあ…。』
ほんと、困ったな。
私のこの気持ちはどこにも行けない。
ただただ、自分の中でひそかに生き続ける。
「…今のニノでも、ずっと好きでいられますか?」
『…痛いとこつくね…。』
今までは調子に乗ってたのかもしれない。
二宮は、ずっと一緒にいてくれるって。
彼氏でも何でもないのにね。
…それでも、私は…
『それでも…この気持ちに気づいちゃった以上、好きなんだと思う。』
「…はは。」
『…笑わないでよ~』
「いやいや、そんなとこが好きなんです。…ま、振られましたけど。」
『…ごめんね。』
少し悲し気に笑う松本くん。
私も馬鹿だな。
あんな奴に気持ち持ってかれてて、目の前に私を好きだって言ってくれるこんな優しいイケメンくんがいるのに。
「じゃ~~、行きますか。」
『…そういえば、どこに行く予定だったの?』
「まだ買ってないんですよね、ニノへのクリスマスプレゼント。」
『ああ~~、そうだった。…ってなんで知ってるの?』
「だから、毎年クリスマス二人で盛り上がってたじゃないですか。
会社のみんな知ってますよ。笑」
『ええ…恥ずかしい。』
「ほら、ニノのことなら俺も詳しいですから、行きますよ。」
『うん…ありがとね。』
そりゃ毎年「何がいい」なんて言いあってたらわかるか。
でも…今年はあげるのやめようと思ってたんだけどな。
せっかく松本くんが付き合ってくれるんだし…
今年が最後…かな。
「…今年で最後にするんですか?」
『…うぇえ?!読心術?!』
「顔に書いてます。笑」
『すっごいな…。うん、最後にしようかなって。』
私がそういうと、松本くんは少し考えこんで、パッとこちらへ振り向いた。
「じゃあ、特別なものにしないと。」
『特別…?』
「告白。」
『え!なんで!』
「最後なんですよね?」
『そうだけど…別に告白は…』
「悔い残したまま終わらせるの、桜庭さんが一番嫌いなやり方でしょ?」
松本くんはほんとによくできる子だなあ。
『…うん、だね。』
「まあ、振られて俺にチャンスができるっていうメリットがないと、こんなこと言わないですけど。」
…さっすが。ぬかりない。
私もこのくらい、がっつりいけたらいいな…。
「ここっす。」
『…ベタだねえ。』
ついたのはゲームショップ。
確かに二宮はゲーマーだし、何年か前に新作有名ソフトをあげたこともある。
ただ、大の大人がゲームソフトをプレゼントするのはな…と思って、その一回キリだった。
喜んでたのは喜んでたけど。
「ニノね、時間なくて初回限定買えなかったって嘆いてたんです。これこれ。」
『へえ…やっぱその辺は男の子同士だからこそわかるとこだね。』
「予約しといたんですよ。」
…ミスターパーフェクト。
私はそのソフトをプレゼント用にラッピングしてもらい購入した。
『今日はありがとね。』
「いえ、こちらこそ。」
『じゃあ、また明日。』
松本くんと別れて、家に帰った。