二宮
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『いいじゃん!さっすが松本くん!』
「はは、褒めすぎっすよ笑」
私のデスクに松本くんが椅子を持ってきて二人で企画を練る。
その目の前では二宮が退屈そうに携帯ゲームをしていた。
『そうそう、で、これをこうしたらさ…』
「あ~、確かに見やすいかも。」
『ふふ、でしょ?』
ふっと松本くんのほうを見ると、思ったより顔が近くてさっと顔をそむける。
…近いな。
「ねえ、近くない?」
『うん…って、え?』
私たちのデスクを見てつぶやいたのは二宮だった。
「潤くん、めっちゃ近いじゃん。」
「そうっすかね。普通ですよ。ね?」
『そそ、そうだね、普通だよ。』
「…へえ。距離感覚おかしいんじゃない?」
ちょと不機嫌そうな二宮を見て、なぜだかからいたくなった。
『え?なに?やきもち妬いてんの?笑』
「はい?」
『私と松本くんが近くて嫉妬してんだ~』
「だからなに?」
『…うぇ?』
「そうだとしたら何なの?」
『いや、それは…』
「離れてくれんの?」
『え、ちょっと待ってよ…』
二宮が私に、やきもち?
なんで…?ふざけていっただけなんだけど…。
急に動揺する。
私から仕掛けたのに、どう反応していいかわからない。
「ニノ、やめてもらっていい?」
「…なんだよ。」
「桜庭さんからかうの、やめてよ。」
松本くんが二宮に怒ったように言う。
…職場なのに、普段の感じになっちゃってるよ…。
「…はあ~あ、なんで二人ともそんなに焦ってんのよ笑」
『は…?』
二宮は再度ゲームに視線を移し、ふっと鼻で笑った。
「冗談に決まってんでしょうよ。何真に受けてんの。」
『ちょっと…』
「なんで俺が桜庭なんかにやきもち妬くのよ笑」
『…あんたねえ。』
平常心、平常心。
そりゃあそうでしょ。
なんで二宮が私に妬くのよ、ありえないじゃない。
少しでも嬉しいとか思った私、馬鹿じゃん。
…二宮はこんなやつじゃん。
「ニノ、いい加減に…」
『松本くん大丈夫だって、これもいつも通りのやり取りだから。』
「でも…」
『あれでしょ、二宮は私たちだけで何か新しいことやってんのが気に食わないんでしょ?』
「…そ~。何やってんのさっきから。」
『それは内緒だけど~。』
「いや、目の前にいんのよ?丸聞こえよ。」
『なんだ、わかってんじゃん。』
二宮は携帯を置いて、私の隣に来る。
逆隣りはいまだにしかめっつらの松本くん。
…二宮ってこんなにいい匂いしてたっけ。
「新プロジェクトでしょ。」
『ふふ、まあね。私と松本くんの二人でね。』
「なんで俺入ってないんだろ。」
…どうごまかすかな。
きっと加藤さんの話を出しても納得しないだろうな。
『二宮は加藤さんとこの契約に入ったんでしょ?だからじゃない?』
「あーー、なるほどね。なぜか向こうの契約の担当になったんだよね。」
『この新プロジェクトと期間が重なっちゃうからじゃん?』
「それなら俺、こっちでお前らとやりたかったな~。」
『二宮…』
「ま、決まったことはしょうがないんだけど。」
優しく笑う二宮は、すーっと自分のデスクに戻っていった。
私だって、いつものメンバーでやりたかった。
けど今回は、いろいろ状況が違う。
「…続き、しましょ。」
『だね。』
私たちは、契約が破棄にならないためにも
2人で新プロジェクトを成功させるためにも
二宮の事を気にしなければならない。
もう、認める。
私は二宮が好きなんだと思う。
でも、気づいたときにはもう遅い。
私は今日、二宮と加藤さんの仲人をする。
きっと、これで気持ちに整理をつけろってことなんだと思う。
『…いいじゃん!できたよ!』
「これなら企画書も出せますね!」
『松本くんのおかげだよ~』
「…お、企画書できたの?」
『うん!あ、見たい?』
「見せて見せて。」
『はい。』
手渡した企画書を見せると、二宮は感心したように見入っていた。
『ふふ、そんなに凄い?』
「…うん。なかなかやんじゃん。」
『松本くんがほぼアイデアだしてくれたの。』
「桜庭さんが企画として成り立つように構成してくれたんすよ。」
「…ふ~ん。」
二宮はほい、と私に企画書を返して、私たちをじっと見てきた。
『…ん?』
「いや、あなたたち、お似合いだね。」
『はあ?何言ってんのよ笑』
「仕事ができるカップルって感じ?」
『またからかって…』
「二宮さんもそう思うんなら、もうやめて下さいよ」
「…べつになんもしてないけど。」
…さっきからなんなのよこの二人は。
『…とりあえず、もうすぐ定時だし飲み会行かなきゃじゃない?』
「ああ、もうそんな時間か。」
「…俺、このプロジェクトの企画もう少し練るんで先に行っててもらっていいっすか?」
『それなら私も手伝うよ?』
「いえ、桜庭さんに残業させたくないんで…」
『…うう、松本くんいいやつ…』
「そんなんじゃないっすよ笑
じゃあ、後で合流しましょう。」
『うん、あんまり根詰めないようにね?』
「ありがとうございます。」
松本くんが遅れるってことで
私は二宮と先に向かうことになった。
「はは、褒めすぎっすよ笑」
私のデスクに松本くんが椅子を持ってきて二人で企画を練る。
その目の前では二宮が退屈そうに携帯ゲームをしていた。
『そうそう、で、これをこうしたらさ…』
「あ~、確かに見やすいかも。」
『ふふ、でしょ?』
ふっと松本くんのほうを見ると、思ったより顔が近くてさっと顔をそむける。
…近いな。
「ねえ、近くない?」
『うん…って、え?』
私たちのデスクを見てつぶやいたのは二宮だった。
「潤くん、めっちゃ近いじゃん。」
「そうっすかね。普通ですよ。ね?」
『そそ、そうだね、普通だよ。』
「…へえ。距離感覚おかしいんじゃない?」
ちょと不機嫌そうな二宮を見て、なぜだかからいたくなった。
『え?なに?やきもち妬いてんの?笑』
「はい?」
『私と松本くんが近くて嫉妬してんだ~』
「だからなに?」
『…うぇ?』
「そうだとしたら何なの?」
『いや、それは…』
「離れてくれんの?」
『え、ちょっと待ってよ…』
二宮が私に、やきもち?
なんで…?ふざけていっただけなんだけど…。
急に動揺する。
私から仕掛けたのに、どう反応していいかわからない。
「ニノ、やめてもらっていい?」
「…なんだよ。」
「桜庭さんからかうの、やめてよ。」
松本くんが二宮に怒ったように言う。
…職場なのに、普段の感じになっちゃってるよ…。
「…はあ~あ、なんで二人ともそんなに焦ってんのよ笑」
『は…?』
二宮は再度ゲームに視線を移し、ふっと鼻で笑った。
「冗談に決まってんでしょうよ。何真に受けてんの。」
『ちょっと…』
「なんで俺が桜庭なんかにやきもち妬くのよ笑」
『…あんたねえ。』
平常心、平常心。
そりゃあそうでしょ。
なんで二宮が私に妬くのよ、ありえないじゃない。
少しでも嬉しいとか思った私、馬鹿じゃん。
…二宮はこんなやつじゃん。
「ニノ、いい加減に…」
『松本くん大丈夫だって、これもいつも通りのやり取りだから。』
「でも…」
『あれでしょ、二宮は私たちだけで何か新しいことやってんのが気に食わないんでしょ?』
「…そ~。何やってんのさっきから。」
『それは内緒だけど~。』
「いや、目の前にいんのよ?丸聞こえよ。」
『なんだ、わかってんじゃん。』
二宮は携帯を置いて、私の隣に来る。
逆隣りはいまだにしかめっつらの松本くん。
…二宮ってこんなにいい匂いしてたっけ。
「新プロジェクトでしょ。」
『ふふ、まあね。私と松本くんの二人でね。』
「なんで俺入ってないんだろ。」
…どうごまかすかな。
きっと加藤さんの話を出しても納得しないだろうな。
『二宮は加藤さんとこの契約に入ったんでしょ?だからじゃない?』
「あーー、なるほどね。なぜか向こうの契約の担当になったんだよね。」
『この新プロジェクトと期間が重なっちゃうからじゃん?』
「それなら俺、こっちでお前らとやりたかったな~。」
『二宮…』
「ま、決まったことはしょうがないんだけど。」
優しく笑う二宮は、すーっと自分のデスクに戻っていった。
私だって、いつものメンバーでやりたかった。
けど今回は、いろいろ状況が違う。
「…続き、しましょ。」
『だね。』
私たちは、契約が破棄にならないためにも
2人で新プロジェクトを成功させるためにも
二宮の事を気にしなければならない。
もう、認める。
私は二宮が好きなんだと思う。
でも、気づいたときにはもう遅い。
私は今日、二宮と加藤さんの仲人をする。
きっと、これで気持ちに整理をつけろってことなんだと思う。
『…いいじゃん!できたよ!』
「これなら企画書も出せますね!」
『松本くんのおかげだよ~』
「…お、企画書できたの?」
『うん!あ、見たい?』
「見せて見せて。」
『はい。』
手渡した企画書を見せると、二宮は感心したように見入っていた。
『ふふ、そんなに凄い?』
「…うん。なかなかやんじゃん。」
『松本くんがほぼアイデアだしてくれたの。』
「桜庭さんが企画として成り立つように構成してくれたんすよ。」
「…ふ~ん。」
二宮はほい、と私に企画書を返して、私たちをじっと見てきた。
『…ん?』
「いや、あなたたち、お似合いだね。」
『はあ?何言ってんのよ笑』
「仕事ができるカップルって感じ?」
『またからかって…』
「二宮さんもそう思うんなら、もうやめて下さいよ」
「…べつになんもしてないけど。」
…さっきからなんなのよこの二人は。
『…とりあえず、もうすぐ定時だし飲み会行かなきゃじゃない?』
「ああ、もうそんな時間か。」
「…俺、このプロジェクトの企画もう少し練るんで先に行っててもらっていいっすか?」
『それなら私も手伝うよ?』
「いえ、桜庭さんに残業させたくないんで…」
『…うう、松本くんいいやつ…』
「そんなんじゃないっすよ笑
じゃあ、後で合流しましょう。」
『うん、あんまり根詰めないようにね?』
「ありがとうございます。」
松本くんが遅れるってことで
私は二宮と先に向かうことになった。