バトミントン部の先輩
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試合が始まった。
今回は個人戦じゃなく、2対2のタッグ戦。
大野先輩は実力のバランスをとるため、一年生の子とタッグを組む。
私と二宮君が座る観戦席の下が
ちょうど控えの選手や顧問の先生がいる場所だった。
「この試合は大野がいないと勝てない。
よく出てくれたな。」
顧問の声が聞こえた。
やっぱり大野先輩ってすごいんだ…
「んや、今回は特別っすから」
大野先輩の声。
特別…
「特別ってなんすかねえ。」
二宮君がこっちを見る。
嬉しさと恥ずかしさが混ざる。
何も答えない私に、二宮君がツンと頬を刺す。
「素直になっちゃって」
「おい。ニノー。」
下から大野先輩がのぞく。
「まだおいらんじゃないからあんま言えないけど、
俺の試合中にちょっかい出すなよ~」
『大野せんぱ…』
「は~~い、じゃあ早く勝っちゃってくださ~い」
「待ってろよこんにゃろ。」
っしゃ、と小さく気合を入れる大野先輩。
「これであの人のやる気も数倍増したかな」
二宮君は楽しそうに笑った。
そうこうしてる間に、大野先輩の出場する試合が始まった。
『お、大野先輩!!』
コートに立った大野先輩がこちらに振り向く。
『頑張ってください!絶対絶対!勝ってください!』
私の応援に、拳を高く上げ
「おう!!」
と一言、返してくれた。
すると、試合会場がわあっと沸き上がった。
『え?!』
「ふふ、大野さんね、バトミントンやってる高校生から
すんごい人気なの。」
得意げに二宮君が言う。
「今回の試合も、大野さんが出るからこんな観客多いのよ」
『そう…なんだ…』
その理由が私なんかでいいのかな…
「だから、ランカちゃんがちゃんと応援しないと。
バト部全員敵にまわしちゃうかもね。」
ポン、と背中をたたかれた。
そうだ。私もちゃんと応援しないと。
不安になってる場合じゃない。
『ありがと、二宮君。』
「いーえ。俺も嬉しいからさ、大野さんのあんな姿見れて。」
そして、試合開始の合図が鳴った。
大野先輩の華麗なラケットさばきと身体能力に
会場全体が沸く。
『頑張れ…頑張れ…』
重ね合わせた手に汗がにじむ。
だが、ポイントは重ねているものの、なかなか優勢にならない。
「まずいな。」
『…え…?』
二宮君がボソッと呟く。
「あれ。相当プレッシャーだと思う。」
指さす先は、大野先輩とタッグを組む一年生。
『…あ…』
大野先輩の動きについて行けてないことに加わり、
周りの大野先輩への歓声が、足を引っ張手はいけないという
プレッシャーになっているんだ。
それを分かってか、負担を掛けないように
大野先輩もできるだけフォローに入ってるけど…
「大野さんも上手さが桁違いとはいえ、練習さぼってた身だからね…
きついんじゃないかな」
二宮君も珍しく心配そうにしている。
会場も徐々にざわついてきてる。
「くっそ…まじか…」
大野先輩の悔しそうな顔…
試合終了の合図が鳴った。
結果は、僅差で大野先輩のコンビの
負け。
今回は個人戦じゃなく、2対2のタッグ戦。
大野先輩は実力のバランスをとるため、一年生の子とタッグを組む。
私と二宮君が座る観戦席の下が
ちょうど控えの選手や顧問の先生がいる場所だった。
「この試合は大野がいないと勝てない。
よく出てくれたな。」
顧問の声が聞こえた。
やっぱり大野先輩ってすごいんだ…
「んや、今回は特別っすから」
大野先輩の声。
特別…
「特別ってなんすかねえ。」
二宮君がこっちを見る。
嬉しさと恥ずかしさが混ざる。
何も答えない私に、二宮君がツンと頬を刺す。
「素直になっちゃって」
「おい。ニノー。」
下から大野先輩がのぞく。
「まだおいらんじゃないからあんま言えないけど、
俺の試合中にちょっかい出すなよ~」
『大野せんぱ…』
「は~~い、じゃあ早く勝っちゃってくださ~い」
「待ってろよこんにゃろ。」
っしゃ、と小さく気合を入れる大野先輩。
「これであの人のやる気も数倍増したかな」
二宮君は楽しそうに笑った。
そうこうしてる間に、大野先輩の出場する試合が始まった。
『お、大野先輩!!』
コートに立った大野先輩がこちらに振り向く。
『頑張ってください!絶対絶対!勝ってください!』
私の応援に、拳を高く上げ
「おう!!」
と一言、返してくれた。
すると、試合会場がわあっと沸き上がった。
『え?!』
「ふふ、大野さんね、バトミントンやってる高校生から
すんごい人気なの。」
得意げに二宮君が言う。
「今回の試合も、大野さんが出るからこんな観客多いのよ」
『そう…なんだ…』
その理由が私なんかでいいのかな…
「だから、ランカちゃんがちゃんと応援しないと。
バト部全員敵にまわしちゃうかもね。」
ポン、と背中をたたかれた。
そうだ。私もちゃんと応援しないと。
不安になってる場合じゃない。
『ありがと、二宮君。』
「いーえ。俺も嬉しいからさ、大野さんのあんな姿見れて。」
そして、試合開始の合図が鳴った。
大野先輩の華麗なラケットさばきと身体能力に
会場全体が沸く。
『頑張れ…頑張れ…』
重ね合わせた手に汗がにじむ。
だが、ポイントは重ねているものの、なかなか優勢にならない。
「まずいな。」
『…え…?』
二宮君がボソッと呟く。
「あれ。相当プレッシャーだと思う。」
指さす先は、大野先輩とタッグを組む一年生。
『…あ…』
大野先輩の動きについて行けてないことに加わり、
周りの大野先輩への歓声が、足を引っ張手はいけないという
プレッシャーになっているんだ。
それを分かってか、負担を掛けないように
大野先輩もできるだけフォローに入ってるけど…
「大野さんも上手さが桁違いとはいえ、練習さぼってた身だからね…
きついんじゃないかな」
二宮君も珍しく心配そうにしている。
会場も徐々にざわついてきてる。
「くっそ…まじか…」
大野先輩の悔しそうな顔…
試合終了の合図が鳴った。
結果は、僅差で大野先輩のコンビの
負け。