野球部員の幼馴染
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相葉先輩が、いつになく真剣な顔をしていた。
サクラも何かを察したのか、二人を真剣なまなざしで見ている。
潤も、なんだか重い空気で…
私だけ、なにもわかっていない。
「松潤…?」
相葉先輩の優しい問いかけに、潤は口を開く。
「…俺が話したら、どうなるかわかんねえんだよ。」
「もしかして…」
「…はい。」
相葉先輩とサクラは、何かの糸が切れたように怒り出した。
「やっぱり…。俺、今まで何も言わなかったけど、そんなこと許されないよね!」
「ありえない!どんな気持ちでランカが…」
「あ!それはだめだよ!」
『…え、何?わたし?』
急に私の名前が出てあたふたする。
それは、なぜか潤もだった。
「ちょ、どういうことだよ…つか、ランカはマジで関係ねえから…」
なに、それ。私だけ仲間外れ?
『…なんなの?』
たまりにたまった感情は、ここで爆発した。
『何をそんなにみんなだけで言ってるの?私が何かした?
ただでさえ潤があの子と一緒にいるだけでもやもやするのに、相葉先輩の話…なんなの?』
「あ、えっとね、だから…」
相葉先輩の声を遮る。
『私は…そんな子のために我慢したての…?』
だめだってわかってても涙が止まらなかった。
「…ほら、潤ちゃん。もうランカはこんなだよ。
もう潤ちゃんから言わないと。」
「そうだよ松潤!これ以上ランカちゃんを泣かせちゃジェントルマンの称号とっちゃうよ!」
「…そんなんいらねえし。」
潤が私の涙をぬぐう。
そして、潤はゆっくりと話し始めた。
「…さっき、俺の好きなタイプ、聞いたでしょ?」
『…なによ急に…』
「俺、別にあいつのこと好きじゃないよ。」
『…え?』
その内容に、私は顔を上げる。
「あいつ、俺に告白してきたとき言ったんだよ。
…断ったら、ランカがこれから苦しむことになるって。」
『…わた、し?』
「そう…。変な脅しかよって思って告白断ったら、あいつ自分の腕をカッターで切ろうとして…」
『うそ…』
「…自分の腕を切ることが簡単なら、ランカを傷つけることなんてもっと簡単なことだって言ったんだよ。
俺、想像したんだよ。ランカになんかあったらって…
そう思ったら、断れなくて、付き合ってた。」
潤は、私のためにあの子と付き合ってたの…?
『…そんなの…私は平気だったのに…』
「ランカが平気って言っても、俺は平気じゃねえから。」
「…本当は、とっておきたかったんだけどな、初めての彼女。」
潤は、小さくそうつぶやくと、手で顔を覆った。
「俺、あんときなんでちゃんと断って自分の力でランカを守れなかったんだろ。」
『…潤…』
私は、何にムカついてたんだろう。
唯一潤が付き合った女の子。
細くて、色白で、長いサラサラの髪に、可愛らしい声。
そんな外見のことばかり妬んで、潤がどんな気持ちだったかなんて考えないで。
そんなことで、一番近くで潤を好きだったなんて、言えない。
『…ごめん、私のせいで。』
「別にランカのせいなんて思ってねえよ。」
自分が情けなくて、この場にいるのが恥ずかしくなった。
『…遅刻、しちゃうね。早くいこ。』
「あ…おい…」
「ランカ!?」
「…あとにしよ?ランカちゃんとは、またあとで…」
みんなの会話なんて、もう頭に入ってこなかった。
私は駆け足で教室へひとり走った。
サクラも何かを察したのか、二人を真剣なまなざしで見ている。
潤も、なんだか重い空気で…
私だけ、なにもわかっていない。
「松潤…?」
相葉先輩の優しい問いかけに、潤は口を開く。
「…俺が話したら、どうなるかわかんねえんだよ。」
「もしかして…」
「…はい。」
相葉先輩とサクラは、何かの糸が切れたように怒り出した。
「やっぱり…。俺、今まで何も言わなかったけど、そんなこと許されないよね!」
「ありえない!どんな気持ちでランカが…」
「あ!それはだめだよ!」
『…え、何?わたし?』
急に私の名前が出てあたふたする。
それは、なぜか潤もだった。
「ちょ、どういうことだよ…つか、ランカはマジで関係ねえから…」
なに、それ。私だけ仲間外れ?
『…なんなの?』
たまりにたまった感情は、ここで爆発した。
『何をそんなにみんなだけで言ってるの?私が何かした?
ただでさえ潤があの子と一緒にいるだけでもやもやするのに、相葉先輩の話…なんなの?』
「あ、えっとね、だから…」
相葉先輩の声を遮る。
『私は…そんな子のために我慢したての…?』
だめだってわかってても涙が止まらなかった。
「…ほら、潤ちゃん。もうランカはこんなだよ。
もう潤ちゃんから言わないと。」
「そうだよ松潤!これ以上ランカちゃんを泣かせちゃジェントルマンの称号とっちゃうよ!」
「…そんなんいらねえし。」
潤が私の涙をぬぐう。
そして、潤はゆっくりと話し始めた。
「…さっき、俺の好きなタイプ、聞いたでしょ?」
『…なによ急に…』
「俺、別にあいつのこと好きじゃないよ。」
『…え?』
その内容に、私は顔を上げる。
「あいつ、俺に告白してきたとき言ったんだよ。
…断ったら、ランカがこれから苦しむことになるって。」
『…わた、し?』
「そう…。変な脅しかよって思って告白断ったら、あいつ自分の腕をカッターで切ろうとして…」
『うそ…』
「…自分の腕を切ることが簡単なら、ランカを傷つけることなんてもっと簡単なことだって言ったんだよ。
俺、想像したんだよ。ランカになんかあったらって…
そう思ったら、断れなくて、付き合ってた。」
潤は、私のためにあの子と付き合ってたの…?
『…そんなの…私は平気だったのに…』
「ランカが平気って言っても、俺は平気じゃねえから。」
「…本当は、とっておきたかったんだけどな、初めての彼女。」
潤は、小さくそうつぶやくと、手で顔を覆った。
「俺、あんときなんでちゃんと断って自分の力でランカを守れなかったんだろ。」
『…潤…』
私は、何にムカついてたんだろう。
唯一潤が付き合った女の子。
細くて、色白で、長いサラサラの髪に、可愛らしい声。
そんな外見のことばかり妬んで、潤がどんな気持ちだったかなんて考えないで。
そんなことで、一番近くで潤を好きだったなんて、言えない。
『…ごめん、私のせいで。』
「別にランカのせいなんて思ってねえよ。」
自分が情けなくて、この場にいるのが恥ずかしくなった。
『…遅刻、しちゃうね。早くいこ。』
「あ…おい…」
「ランカ!?」
「…あとにしよ?ランカちゃんとは、またあとで…」
みんなの会話なんて、もう頭に入ってこなかった。
私は駆け足で教室へひとり走った。