幽霊部員の同級生
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あれから、私とにの以外のマネージャーは退部した。
うわさに聞くと、あの事をバラされるんじゃないかってそそくさと辞めていったらしい。
私もにのもそんな面倒なことしないのになあ。
「部活、行こ。」
そして何より変わったこと。
いつも私から声をかけてたのに、
最近はにのから積極的に部活に行くようになった。
にの曰く「うるさいのがいなくなったから」らしい。
理由は何であれ、私は嬉しい。
『ふふ、じゃあ翔くんお迎えに行こっか!』
「…ん。」
いつも通り、翔くんのクラスへ向かう。
その途中、男の子がいくつものバックを抱えている光景を目にする。
『…にの、あれって…』
「いじめ、だな。」
男の子はきっと後輩の1年生。
いじめてるのは先輩の3年生だった。
私は、助けてあげたい気持ちと相手が男の先輩だという恐怖に葛藤した。
『いじめは…見て見ぬ振りも同罪なんだよ…言わなきゃ…でも…』
ひとりで自分を言い聞かせてたら、にのが私の頬っぺたをつつく。
「お前は俺の事だけ守ってりゃいいのよ。」
『…なにそれ。』
「いいからいいから」
そういうとにのはその男の子の元へ向かった。
「…にの、ほんと変わったんだよなあ。」
『翔くん!』
「前はマジで他人なんてどうでもいいって感じだったんだけど」
『…うん。』
翔くんとにのの後姿を見守る。
「…それ、そんなに持ってるけど全部自分のなの?」
「え…いや、僕のじゃ、ないです…」
「ふうん、じゃなんで持ってんの?」
「それは…」
「おい、お前何してんだ?」
にのが3年生に絡まれる。
「あいつかよ…やめろっつったのに」
『翔くんの知り合い?』
「まあ、同じクラス」
「いや、こいつ自分のじゃないバックいっぱい持ってんすよ。
盗んだんすかね。」
「あ?俺らの荷物持ちだよ」
「あ~なるほど、先輩たち受験生っすもんね。
さぞ参考書とかいっぱい入ってんだろうなあ、そりゃ重いっすよね…」
「あ、え…?」
そういうとにのは男の持っていたバックをひとつひょいと取り上げた。
「え、軽っ。なーんも入ってないじゃないっすか。
こんな軽いバックも自分で持てなかったんすか?」
にのの煽りが炸裂する。
「頭もバックとおんなじだな…なんも入ってねえんすね。」
「てめえ…!」
さすが、屁理屈ばっかり言うだけあるなあ…
そんな感心をしてると、3年生がにのに殴りかかる。
『にの!!』
「お前なあ、後輩相手にムキになんなよ。」
「…翔ちゃんおっそい。」
間一髪で翔くんがその男の拳を掴んでいた。
「さ、櫻井…でもこいつが」
「…あ?俺の友達が何?」
「友達…?いや、なんでもねえ…」
そうそう、翔くんは俗にいう”昔やんちゃしてた人”。
きっとそういう関係なんだなあ。
私はにのたちのもとへ向かう。
『にの。』
「ん?」
『…かっこよかった!』
にのはプイっと外を向く。
「ま、最後は翔ちゃんが持ってくんだけどね。いろいろ。」
『ううん、そんなことなかったよ?
にのって、本当にすっごい頼りになるんだね!』
そういうとにのはまた耳を真っ赤にする。
分かりやすいんだなあ、にのって。
そういう私も、なぜか心臓がきゅっとなる。
「ランカも顔に出てんぞ」
『しょしょしょうくん』
「わかりやしいなあ」
翔くんに耳元で囁かれる。
「部活、早く行きましょうよ。」
『だね!いこ!』
「はいはい笑」
きっとその動揺は図星をつかれたから。
私もきっとわかりやすい。
にのをいつの間にか、好きになっていたみたい。
うわさに聞くと、あの事をバラされるんじゃないかってそそくさと辞めていったらしい。
私もにのもそんな面倒なことしないのになあ。
「部活、行こ。」
そして何より変わったこと。
いつも私から声をかけてたのに、
最近はにのから積極的に部活に行くようになった。
にの曰く「うるさいのがいなくなったから」らしい。
理由は何であれ、私は嬉しい。
『ふふ、じゃあ翔くんお迎えに行こっか!』
「…ん。」
いつも通り、翔くんのクラスへ向かう。
その途中、男の子がいくつものバックを抱えている光景を目にする。
『…にの、あれって…』
「いじめ、だな。」
男の子はきっと後輩の1年生。
いじめてるのは先輩の3年生だった。
私は、助けてあげたい気持ちと相手が男の先輩だという恐怖に葛藤した。
『いじめは…見て見ぬ振りも同罪なんだよ…言わなきゃ…でも…』
ひとりで自分を言い聞かせてたら、にのが私の頬っぺたをつつく。
「お前は俺の事だけ守ってりゃいいのよ。」
『…なにそれ。』
「いいからいいから」
そういうとにのはその男の子の元へ向かった。
「…にの、ほんと変わったんだよなあ。」
『翔くん!』
「前はマジで他人なんてどうでもいいって感じだったんだけど」
『…うん。』
翔くんとにのの後姿を見守る。
「…それ、そんなに持ってるけど全部自分のなの?」
「え…いや、僕のじゃ、ないです…」
「ふうん、じゃなんで持ってんの?」
「それは…」
「おい、お前何してんだ?」
にのが3年生に絡まれる。
「あいつかよ…やめろっつったのに」
『翔くんの知り合い?』
「まあ、同じクラス」
「いや、こいつ自分のじゃないバックいっぱい持ってんすよ。
盗んだんすかね。」
「あ?俺らの荷物持ちだよ」
「あ~なるほど、先輩たち受験生っすもんね。
さぞ参考書とかいっぱい入ってんだろうなあ、そりゃ重いっすよね…」
「あ、え…?」
そういうとにのは男の持っていたバックをひとつひょいと取り上げた。
「え、軽っ。なーんも入ってないじゃないっすか。
こんな軽いバックも自分で持てなかったんすか?」
にのの煽りが炸裂する。
「頭もバックとおんなじだな…なんも入ってねえんすね。」
「てめえ…!」
さすが、屁理屈ばっかり言うだけあるなあ…
そんな感心をしてると、3年生がにのに殴りかかる。
『にの!!』
「お前なあ、後輩相手にムキになんなよ。」
「…翔ちゃんおっそい。」
間一髪で翔くんがその男の拳を掴んでいた。
「さ、櫻井…でもこいつが」
「…あ?俺の友達が何?」
「友達…?いや、なんでもねえ…」
そうそう、翔くんは俗にいう”昔やんちゃしてた人”。
きっとそういう関係なんだなあ。
私はにのたちのもとへ向かう。
『にの。』
「ん?」
『…かっこよかった!』
にのはプイっと外を向く。
「ま、最後は翔ちゃんが持ってくんだけどね。いろいろ。」
『ううん、そんなことなかったよ?
にのって、本当にすっごい頼りになるんだね!』
そういうとにのはまた耳を真っ赤にする。
分かりやすいんだなあ、にのって。
そういう私も、なぜか心臓がきゅっとなる。
「ランカも顔に出てんぞ」
『しょしょしょうくん』
「わかりやしいなあ」
翔くんに耳元で囁かれる。
「部活、早く行きましょうよ。」
『だね!いこ!』
「はいはい笑」
きっとその動揺は図星をつかれたから。
私もきっとわかりやすい。
にのをいつの間にか、好きになっていたみたい。