幽霊部員の同級生
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そこまで仲がいいわけじゃなかった私とにの。
初めはやっぱり部活になんて来なかった。
『よっし、翔くん迎えにいこっと。』
「…。」
『ちょっとまちなさい二宮くん。』
その時はまだ、二宮くんって呼んでた。
帰ろうとするにののリュックをつかむ。
「…なんすか。」
『なんすか。じゃないでしょ。部活~』
「翔ちゃんは来なくてもいいって言ってたじゃん。」
『それは選手としてでしょ?マネージャーとして私が呼んでるの。』
「俺マネージャーじゃないんで。」
『あーあー、翔くんの恩を仇で返すんだ。』
「…」
黙り込むにのにたたみかける。
『よし!じゃあまずは翔くんのお迎えから!』
「…それいります?」
『あったりまえでしょ!』
その頃くらいから、ほぼ無理やり一緒に部活に来てくれるようになった。
これも、翔くんの優しさあってこそ。
翔くんの名前だしたら、にのだって一発だった。
『翔く~~ん!部活いこ~~!』
「おお、ニノ来たんだ笑」
「だってこの人が…」
嫌そ~うに私を指さすにの。
そんなのお構いなしに私は翔くんのもとへ駆け寄る。
「ランカ、どうやってニノ呼んだの?」
『ん~?翔くんの恩を仇で返すのかー!って』
「…なんだそれ笑」
「ほんと、なんだそれですよまったく。」
そう言いながら3人でグランドへ向かう。
「んじゃ、あとよろしくな!」
『うん!頑張ってね~!』
マネージャーの私は部員のタオルを洗ったり、記録をする。
翔くんは私に手を振ってコートに走っていく。
『さてと、やりますか!…二宮くん、手伝っ…』
「え~、マネージャーに男の子って珍しいよね」
「名前は~?なんていうの?」
「何年生?…あ、その校章2年生ね。」
他のサッカー部のマネージャーに囲まれていたにの。
男の子って珍しいもんね。
ってだけじゃなさそうだけど。
「めっちゃ色白い~笑」
「かわいい二宮君笑」
「…。」
翔くんをずっと見てたから感覚鈍ってたけど
にのも結構モテるんだよね。
当の本人はめちゃくちゃ嫌そうにしてる。
「ちょっとすいません。」
そういってマネージャーの輪からそそくさと逃げてきたにの。
「ねえ。」
『ふふ、どしたの人気者くん。』
「…俺帰る。」
『え、ちょ、待ってよ!』
意外と逃げ足は速い。
『待ってってば!』
やっとの思いで腕をつかむ。
「…なに。」
『せっかく来たんだからもうちょっといようよ』
「…俺ああいうの苦手なの。」
はあ、とため息をつくにのは、いつもの冷たい感じより
ちょっと悲しそうに見えた。
そこで私は何を思ったか。
『…私が守ってあげるよ!』
「…はい?」
とっさに出た言葉は自分でも意味が分からなかったけど
どこかの母性本能をくすぐられたのかも。
『私が他の女の子から二宮くんを守ってあげる!
だから、一緒に部活いこうよ!』
「…ふうん、やるならちゃんと守ってね。」
にのはそう言うと、くるっと方向転換してグランドへ戻る。
『…よかった、のかな?』
これがきっかけで、にのは毎日部活に来てくれるようになった。
初めはやっぱり部活になんて来なかった。
『よっし、翔くん迎えにいこっと。』
「…。」
『ちょっとまちなさい二宮くん。』
その時はまだ、二宮くんって呼んでた。
帰ろうとするにののリュックをつかむ。
「…なんすか。」
『なんすか。じゃないでしょ。部活~』
「翔ちゃんは来なくてもいいって言ってたじゃん。」
『それは選手としてでしょ?マネージャーとして私が呼んでるの。』
「俺マネージャーじゃないんで。」
『あーあー、翔くんの恩を仇で返すんだ。』
「…」
黙り込むにのにたたみかける。
『よし!じゃあまずは翔くんのお迎えから!』
「…それいります?」
『あったりまえでしょ!』
その頃くらいから、ほぼ無理やり一緒に部活に来てくれるようになった。
これも、翔くんの優しさあってこそ。
翔くんの名前だしたら、にのだって一発だった。
『翔く~~ん!部活いこ~~!』
「おお、ニノ来たんだ笑」
「だってこの人が…」
嫌そ~うに私を指さすにの。
そんなのお構いなしに私は翔くんのもとへ駆け寄る。
「ランカ、どうやってニノ呼んだの?」
『ん~?翔くんの恩を仇で返すのかー!って』
「…なんだそれ笑」
「ほんと、なんだそれですよまったく。」
そう言いながら3人でグランドへ向かう。
「んじゃ、あとよろしくな!」
『うん!頑張ってね~!』
マネージャーの私は部員のタオルを洗ったり、記録をする。
翔くんは私に手を振ってコートに走っていく。
『さてと、やりますか!…二宮くん、手伝っ…』
「え~、マネージャーに男の子って珍しいよね」
「名前は~?なんていうの?」
「何年生?…あ、その校章2年生ね。」
他のサッカー部のマネージャーに囲まれていたにの。
男の子って珍しいもんね。
ってだけじゃなさそうだけど。
「めっちゃ色白い~笑」
「かわいい二宮君笑」
「…。」
翔くんをずっと見てたから感覚鈍ってたけど
にのも結構モテるんだよね。
当の本人はめちゃくちゃ嫌そうにしてる。
「ちょっとすいません。」
そういってマネージャーの輪からそそくさと逃げてきたにの。
「ねえ。」
『ふふ、どしたの人気者くん。』
「…俺帰る。」
『え、ちょ、待ってよ!』
意外と逃げ足は速い。
『待ってってば!』
やっとの思いで腕をつかむ。
「…なに。」
『せっかく来たんだからもうちょっといようよ』
「…俺ああいうの苦手なの。」
はあ、とため息をつくにのは、いつもの冷たい感じより
ちょっと悲しそうに見えた。
そこで私は何を思ったか。
『…私が守ってあげるよ!』
「…はい?」
とっさに出た言葉は自分でも意味が分からなかったけど
どこかの母性本能をくすぐられたのかも。
『私が他の女の子から二宮くんを守ってあげる!
だから、一緒に部活いこうよ!』
「…ふうん、やるならちゃんと守ってね。」
にのはそう言うと、くるっと方向転換してグランドへ戻る。
『…よかった、のかな?』
これがきっかけで、にのは毎日部活に来てくれるようになった。