幽霊部員の同級生
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『翔く~ん!頑張れ~!』
「…櫻井先輩って言いなさいよ。」
『翔くんは翔くんでしょ。』
「それでも翔ちゃんは先輩でしょ。」
『にのだって翔ちゃんって言ってんじゃん。』
「俺はいんだもん。」
『何それ。』
私はサッカー部のマネージャー。
今私の隣にいるのは、帰宅部の同級生”二宮和也”。
私がベンチで練習を見守るのは当たり前だけど
なぜにのが一緒にサッカー部の練習を見てるかというと
それは一年前にさかのぼる。
『翔くん!練習いこ!』
「お~ランカ」
ひとつ上の櫻井翔くんとは、家が近くて昔からよく遊んでた、お兄ちゃんみたいな存在。
みんなが櫻井先輩とか呼んでる中、私だけは翔くんと呼ぶ。
翔くんは頭も良くて、かっこいいから大好き。
そんな翔くんはやっぱりモテる。
…だから、先輩後輩問わず引っ付きむしの私をよく思う人はそんなにいない。
まあ、気にしないけど。
『今日はなんと、翔くんの大好きなサンドイッチが差し入れです!』
「お前ほんと毎日作ってくるよな~」
『そりゃあマネージャーだもん!』
「関係ねえ~笑」
いつも通り二人でグランドへ向かう途中
ある生徒と先生が廊下で話してる声が聞こえた。
「なあ二宮、お前成績いいんだし、ちょっと部活でもすれば内申書にも書けるしそこそこいい大学行けるんだぞ?」
「ああ、別に大学行かないんで。」
「もったいない…今いろんな先生が推薦先の大学探してんのに…」
「ああ、別に興味ないんで。」
先生に対してかなり冷めた返しばかりするその人が
その二宮和也だ。
「ニノじゃん。」
『え、翔くん知ってるの?』
「お前も同級生っしょ?」
『そうそう、頭いいけどずーっとこっそり机の下でゲームしてんだよ。』
「ニノらしいな~笑」
翔くんは以前、進学する人たちが通う塾でにのと一緒だったらしい。
頭がいい二人はすぐ意気投合。
にのは親に強制で入れられて、無料体験期間だけだったみたいだけど。
『でもあの人、本当もったいないよね~』
「う~ん…あ、そうだ。」
翔くんは何かを思いつくと、二人の元へ走った。
「あの~」
「あ、翔ちゃん。」
「おお櫻井、どうした?」
「二宮の事なんすけど…サッカー部入れるのとかどうっすか?」
「…え、翔ちゃんそれどういう…」
「おお!櫻井が言うならそれがいいな!サッカー部は成績もいいし内申点は高いぞ~!」
その翔くんの一言で、にのはサッカー部に入部した…
っていうテイにだけなった。
というのも…
「じゃあ櫻井!頼んだぞ!」
「はい~」
『ちょっと翔くん?どういうこと?』
正直にのは運動が得意な感じには見えなかった。
どちらかといえばインドアだし。
「まあまあ、そういうことだから。」
「いやいや翔ちゃん、俺行かないよ?」
「大丈夫、部活には来なくていいよ。サッカー部って名前だけつけとけばいいんだよ。」
『…幽霊部員として誘ったの?!』
「そういうことだな笑」
それが、翔くんのにのを救う一手だったみたい。
「ニノ、毎回先生になんか言われてたろ?
これでもう言われねえだろ。」
「ま~じ~、翔ちゃんあざっす!」
『幽霊部員って…』
ちょっと納得がいかなかった私に翔くんは言った。
「ま、選手として参加せずともマネージャー(仮)だと思えばいいよ。
なんかあったら手伝ってもらいな。」
『…ふうん。』
「…え~。」
こうして、練習に参加しない幽霊部員のにのと
マネージャーの私は、毎日翔くんの練習を見ることになる。
「…櫻井先輩って言いなさいよ。」
『翔くんは翔くんでしょ。』
「それでも翔ちゃんは先輩でしょ。」
『にのだって翔ちゃんって言ってんじゃん。』
「俺はいんだもん。」
『何それ。』
私はサッカー部のマネージャー。
今私の隣にいるのは、帰宅部の同級生”二宮和也”。
私がベンチで練習を見守るのは当たり前だけど
なぜにのが一緒にサッカー部の練習を見てるかというと
それは一年前にさかのぼる。
『翔くん!練習いこ!』
「お~ランカ」
ひとつ上の櫻井翔くんとは、家が近くて昔からよく遊んでた、お兄ちゃんみたいな存在。
みんなが櫻井先輩とか呼んでる中、私だけは翔くんと呼ぶ。
翔くんは頭も良くて、かっこいいから大好き。
そんな翔くんはやっぱりモテる。
…だから、先輩後輩問わず引っ付きむしの私をよく思う人はそんなにいない。
まあ、気にしないけど。
『今日はなんと、翔くんの大好きなサンドイッチが差し入れです!』
「お前ほんと毎日作ってくるよな~」
『そりゃあマネージャーだもん!』
「関係ねえ~笑」
いつも通り二人でグランドへ向かう途中
ある生徒と先生が廊下で話してる声が聞こえた。
「なあ二宮、お前成績いいんだし、ちょっと部活でもすれば内申書にも書けるしそこそこいい大学行けるんだぞ?」
「ああ、別に大学行かないんで。」
「もったいない…今いろんな先生が推薦先の大学探してんのに…」
「ああ、別に興味ないんで。」
先生に対してかなり冷めた返しばかりするその人が
その二宮和也だ。
「ニノじゃん。」
『え、翔くん知ってるの?』
「お前も同級生っしょ?」
『そうそう、頭いいけどずーっとこっそり机の下でゲームしてんだよ。』
「ニノらしいな~笑」
翔くんは以前、進学する人たちが通う塾でにのと一緒だったらしい。
頭がいい二人はすぐ意気投合。
にのは親に強制で入れられて、無料体験期間だけだったみたいだけど。
『でもあの人、本当もったいないよね~』
「う~ん…あ、そうだ。」
翔くんは何かを思いつくと、二人の元へ走った。
「あの~」
「あ、翔ちゃん。」
「おお櫻井、どうした?」
「二宮の事なんすけど…サッカー部入れるのとかどうっすか?」
「…え、翔ちゃんそれどういう…」
「おお!櫻井が言うならそれがいいな!サッカー部は成績もいいし内申点は高いぞ~!」
その翔くんの一言で、にのはサッカー部に入部した…
っていうテイにだけなった。
というのも…
「じゃあ櫻井!頼んだぞ!」
「はい~」
『ちょっと翔くん?どういうこと?』
正直にのは運動が得意な感じには見えなかった。
どちらかといえばインドアだし。
「まあまあ、そういうことだから。」
「いやいや翔ちゃん、俺行かないよ?」
「大丈夫、部活には来なくていいよ。サッカー部って名前だけつけとけばいいんだよ。」
『…幽霊部員として誘ったの?!』
「そういうことだな笑」
それが、翔くんのにのを救う一手だったみたい。
「ニノ、毎回先生になんか言われてたろ?
これでもう言われねえだろ。」
「ま~じ~、翔ちゃんあざっす!」
『幽霊部員って…』
ちょっと納得がいかなかった私に翔くんは言った。
「ま、選手として参加せずともマネージャー(仮)だと思えばいいよ。
なんかあったら手伝ってもらいな。」
『…ふうん。』
「…え~。」
こうして、練習に参加しない幽霊部員のにのと
マネージャーの私は、毎日翔くんの練習を見ることになる。