バトミントン部の先輩
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は荷物をまとめて、すぐ帰らない。
「あれ?なんか用事あるの?」
『え?あ、うん、そうなの』
いつもすぐ帰る私がまだ席にいることがよっぽと珍しいのか
クラスメイト達が不思議そうにこちらを見つめてくる。
私ってそんなにすぐ帰るイメージなのか…
そりゃ他人に興味ないやつって思われて当然だ。
『…あ。』
二宮君が席を立った。
二宮君を追えば大野先輩に会えるかも。
猫背な二宮君の背中をこっそり追っていくと
たどり着いたのは体育館だった。
『…あら』
中にはバトミントン部が部員全員で練習を行っていた。
凄い熱気…
その中には、他の人ほどの熱気はないものの
ひときわ目立つ存在があった。
『大野先輩…』
「ふふ、あなた尾行下手すぎじゃない?」
二宮君が私のもとへゆっくり歩いてくる。
『ばれてた?』
「完全にね」
そういって二人で体育館の入り口で
バトミントン部の練習を見つめる。
『二宮君は大野先輩見に来てるの?』
「まあ、そうだね」
『仲いいんだね』
「あなたは?」
『私は~…』
「俺を追いかけてきたから俺でしょ?」
そんなわけないでしょ、と笑ったけれど
なぜか大野先輩を見に来たとは言えなかった。
「大野さん」
『…え?』
「練習、来てるでしょ」
『そうだね、いつもさぼってるのかと思ってたけど』
「いつもはね、さぼってんの。試合とかも出ないんだけど」
ちょいちょい、と手招きをする二宮君についていくと
大野先輩がよく見える位置に来た。
「ほら、見てあの顔」
指さした先には大野先輩の真剣な顔。
昨日初めて会ったときに見たおじいちゃんみたいな顔とは大違い…
これがギャップかあ
「あの人ね、ランカちゃんに部活行けって言われたからまたちゃんと練習始めたんだよ」
突然の話に、一瞬時が止まる。
『…ってなんで私?まず私が行けって言ったんじゃなくて、伝えてくれって言われたから伝えただけだよ?』
「うん、そうなんだけど、なんていうのかね」
うーん、と腕を組みニヤリと笑う
「試合、来たら?」
『バドミントンの?』
「そ。」
そういうと、バトミントン部の試合日程の書かれた紙をくれた。
「あなたもさ、正直大野さんが気になって今日来たんでしょ?」
『そ、れは』
二宮君のこういうとこ、前からすごいとは思ってたけど
いざ自分が心を見抜かれると、なんか恥ずかしい。
『気になったの。部活に行ってくれたのは私が声をかけたからなのか』
「すごい自信だな笑」
『あんなに普通じゃないことだって騒がれたら、私だって気になるよ笑』
二宮君は、まあそうだよな、とうなずきながら
「大野さんは普通じゃないから」
ふふっと、また二宮君特有の笑い方で肩を震わせる。
『二宮君、一緒に試合見に行こうよ。
私も大野先輩の事もっと知りたくなっちゃった。』
「面白いもんみれそうだし、いいよ、いこっか」
初めて自分から、他人の行事に行きたいと思った。
大野先輩はなんだか不思議な人で、みんなが噂するのが
やっと納得。
もっと早く知りたかったな、大野先輩の事。
思えばこのころから
私は大野先輩に惹かれつつあったのかもしれない。
「あれ?なんか用事あるの?」
『え?あ、うん、そうなの』
いつもすぐ帰る私がまだ席にいることがよっぽと珍しいのか
クラスメイト達が不思議そうにこちらを見つめてくる。
私ってそんなにすぐ帰るイメージなのか…
そりゃ他人に興味ないやつって思われて当然だ。
『…あ。』
二宮君が席を立った。
二宮君を追えば大野先輩に会えるかも。
猫背な二宮君の背中をこっそり追っていくと
たどり着いたのは体育館だった。
『…あら』
中にはバトミントン部が部員全員で練習を行っていた。
凄い熱気…
その中には、他の人ほどの熱気はないものの
ひときわ目立つ存在があった。
『大野先輩…』
「ふふ、あなた尾行下手すぎじゃない?」
二宮君が私のもとへゆっくり歩いてくる。
『ばれてた?』
「完全にね」
そういって二人で体育館の入り口で
バトミントン部の練習を見つめる。
『二宮君は大野先輩見に来てるの?』
「まあ、そうだね」
『仲いいんだね』
「あなたは?」
『私は~…』
「俺を追いかけてきたから俺でしょ?」
そんなわけないでしょ、と笑ったけれど
なぜか大野先輩を見に来たとは言えなかった。
「大野さん」
『…え?』
「練習、来てるでしょ」
『そうだね、いつもさぼってるのかと思ってたけど』
「いつもはね、さぼってんの。試合とかも出ないんだけど」
ちょいちょい、と手招きをする二宮君についていくと
大野先輩がよく見える位置に来た。
「ほら、見てあの顔」
指さした先には大野先輩の真剣な顔。
昨日初めて会ったときに見たおじいちゃんみたいな顔とは大違い…
これがギャップかあ
「あの人ね、ランカちゃんに部活行けって言われたからまたちゃんと練習始めたんだよ」
突然の話に、一瞬時が止まる。
『…ってなんで私?まず私が行けって言ったんじゃなくて、伝えてくれって言われたから伝えただけだよ?』
「うん、そうなんだけど、なんていうのかね」
うーん、と腕を組みニヤリと笑う
「試合、来たら?」
『バドミントンの?』
「そ。」
そういうと、バトミントン部の試合日程の書かれた紙をくれた。
「あなたもさ、正直大野さんが気になって今日来たんでしょ?」
『そ、れは』
二宮君のこういうとこ、前からすごいとは思ってたけど
いざ自分が心を見抜かれると、なんか恥ずかしい。
『気になったの。部活に行ってくれたのは私が声をかけたからなのか』
「すごい自信だな笑」
『あんなに普通じゃないことだって騒がれたら、私だって気になるよ笑』
二宮君は、まあそうだよな、とうなずきながら
「大野さんは普通じゃないから」
ふふっと、また二宮君特有の笑い方で肩を震わせる。
『二宮君、一緒に試合見に行こうよ。
私も大野先輩の事もっと知りたくなっちゃった。』
「面白いもんみれそうだし、いいよ、いこっか」
初めて自分から、他人の行事に行きたいと思った。
大野先輩はなんだか不思議な人で、みんなが噂するのが
やっと納得。
もっと早く知りたかったな、大野先輩の事。
思えばこのころから
私は大野先輩に惹かれつつあったのかもしれない。