バスケ部の同級生
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急いで体育館に戻ると、あの子に出くわす。
…ずっと待ってるんだ。
その時、ちょうど練習を終えた相葉ちゃんが出てくる。
「あれ、ランカ…」
「あ、雅紀くん!お疲れさま!一緒に帰ろう!」
私に話しかけさせたくないのか、畳みかけるように相葉ちゃんに駆け寄る彼女さん。
「あ…お、おおう…」
汗だくの相葉ちゃんは、おどおどしながら彼女さんにされるがまま腕を組まれる。
相葉ちゃんと目が合ったままの私。
『…お疲れ様。』
「お、お疲れ!」
いつもは部活帰り、一緒に帰ってたけど
やっぱり彼女と帰るのかな…そりゃそうか。
「じゃあ、帰ろ雅紀くん!」
「あ~~~、えっと…」
今すぐにでも私を置いて帰りたそうな彼女と
私を気にしてちらちらこちらを見る相葉ちゃん。
前の私なら『お幸せに』って見送るんだと思う。
けど、今しか言えないこと、言わなくちゃ。
『ねえ、相葉ちゃ…』
「あのさ!ごめん!まじでごめん!」
急に彼女の腕を振りほどき、頭を下げる。
「…ど、どうしたの雅紀くん…?」
「俺、やっぱり君とは付き合えない…本当にごめん!」
『…?!』
パン!と何度も手を合わせて謝る相葉ちゃんに
彼女はご立腹。
私も訳が分からない。
「なんなの…ありえない!
っていうか、私だってあんたなんか好きじゃないから!」
そう捨て台詞を吐いて彼女…もとい元彼女は走って帰ってしまった。
っていうか…あんたなんか好きじゃないって何よ。
『ちょっ…待ちなさいよ!!』
「ランカ!大丈夫だから、行かないで!」
『は?だって…』
「いいの!」
どうやら、あの子はコロコロ彼氏を変えることで有名なとんだ小悪魔ちゃんだったらしい。
相葉ちゃんの手が私の突き指した手を握る。
『…痛いんだけど。』
「…あああ!!ごめん!!」
焦る相葉ちゃんを見て、なんだか笑ってしまう。
『…ねえ、相葉ちゃん。』
「え?あ、ほんとごめんね!!」
『ふふ、もういいって。それより、もう相葉ちゃんはフリーってことでいいんだよね?』
「…あ、うん…」
なんてタイミング。
ちょっとずるい気もするけど、気にしない。
『あのね、相葉ちゃん』
「それでね!ランカ!」
同時に喋る私たち。
『ふふ、お先にどうぞ』
「うん!じゃあ遠慮なく!」
マジで遠慮ないなってくらい潔い。
ゴホン!と一息ついて、ピシッと直立する相葉ちゃん。
「俺…俺ね!ランカとは親友だと思ってた!
バスケしてる時も、話してる時も、一緒にいて楽しいし!
けど、さっきランカに彼氏がいるってわかった時、なんかすっごい悲しくなって、悔しくなって…
でももう勝ち目ないなって。彼氏があの大野先輩なら無理だなって勝手に思っちゃって、それで…」
ぶわーっと喋る相葉ちゃんを、ただただ見つめる。
…まったく同じこと考えてるなって。
「でもね、俺、やっぱりバスケしてる時に見てもらえるのも
一緒に帰るのも…一緒にいたいのも、全部ランカなの!」
嬉しくなって、黙っておこうと思ってたのに、抑えきれない。
『…私もだよ。私も、相葉ちゃんと同じ気持ち。』
「…え!…けど、ランカには大野先輩が…」
『嘘だよ。あれは、大野先輩が私を助けてくれた嘘。
私も、あのまま告白受けてたら、OKしちゃってたかもしれないから…』
「じゃあ…付き合ってないの??」
『…うん。』
ええ!!と大きな声でびっくりする相葉ちゃんに、
私もびくっとなる。
「じゃあ、なんにも気にしなくていいんじゃん!」
そういうと、相葉ちゃんは私に抱き着く。
『あ、相葉ちゃん…?』
「もういい?!言うよ?!知らないからね?!」
「俺、ランカが好き!俺の彼女になってください!」
ぐっと抱きしめる力が強くなる。
告白する前に抱きしめるなんて…
私とそっくりなんだから。…私はしなかったけど。
『…私も、相葉ちゃんの事好き。大好き!』
今はやっと、何も気にせず、思い切り彼を抱きしめられる。
「…ランカは俺の彼女ってことで…いいんだよね?」
『んふふ…そうなっちゃうね』
「わあああやっべえ!なんか新鮮!でもすげえ嬉しい!」
感情表現が素直な相葉ちゃん。
彼に嘘をつこうなんて、きっともうできない。
私も素直に相葉ちゃんを好きでいたい。
今度は友達じゃなく、恋人として。
『私も、相葉ちゃんの彼女になれて、すっごくうれしい!』
END.
⇒after story
…ずっと待ってるんだ。
その時、ちょうど練習を終えた相葉ちゃんが出てくる。
「あれ、ランカ…」
「あ、雅紀くん!お疲れさま!一緒に帰ろう!」
私に話しかけさせたくないのか、畳みかけるように相葉ちゃんに駆け寄る彼女さん。
「あ…お、おおう…」
汗だくの相葉ちゃんは、おどおどしながら彼女さんにされるがまま腕を組まれる。
相葉ちゃんと目が合ったままの私。
『…お疲れ様。』
「お、お疲れ!」
いつもは部活帰り、一緒に帰ってたけど
やっぱり彼女と帰るのかな…そりゃそうか。
「じゃあ、帰ろ雅紀くん!」
「あ~~~、えっと…」
今すぐにでも私を置いて帰りたそうな彼女と
私を気にしてちらちらこちらを見る相葉ちゃん。
前の私なら『お幸せに』って見送るんだと思う。
けど、今しか言えないこと、言わなくちゃ。
『ねえ、相葉ちゃ…』
「あのさ!ごめん!まじでごめん!」
急に彼女の腕を振りほどき、頭を下げる。
「…ど、どうしたの雅紀くん…?」
「俺、やっぱり君とは付き合えない…本当にごめん!」
『…?!』
パン!と何度も手を合わせて謝る相葉ちゃんに
彼女はご立腹。
私も訳が分からない。
「なんなの…ありえない!
っていうか、私だってあんたなんか好きじゃないから!」
そう捨て台詞を吐いて彼女…もとい元彼女は走って帰ってしまった。
っていうか…あんたなんか好きじゃないって何よ。
『ちょっ…待ちなさいよ!!』
「ランカ!大丈夫だから、行かないで!」
『は?だって…』
「いいの!」
どうやら、あの子はコロコロ彼氏を変えることで有名なとんだ小悪魔ちゃんだったらしい。
相葉ちゃんの手が私の突き指した手を握る。
『…痛いんだけど。』
「…あああ!!ごめん!!」
焦る相葉ちゃんを見て、なんだか笑ってしまう。
『…ねえ、相葉ちゃん。』
「え?あ、ほんとごめんね!!」
『ふふ、もういいって。それより、もう相葉ちゃんはフリーってことでいいんだよね?』
「…あ、うん…」
なんてタイミング。
ちょっとずるい気もするけど、気にしない。
『あのね、相葉ちゃん』
「それでね!ランカ!」
同時に喋る私たち。
『ふふ、お先にどうぞ』
「うん!じゃあ遠慮なく!」
マジで遠慮ないなってくらい潔い。
ゴホン!と一息ついて、ピシッと直立する相葉ちゃん。
「俺…俺ね!ランカとは親友だと思ってた!
バスケしてる時も、話してる時も、一緒にいて楽しいし!
けど、さっきランカに彼氏がいるってわかった時、なんかすっごい悲しくなって、悔しくなって…
でももう勝ち目ないなって。彼氏があの大野先輩なら無理だなって勝手に思っちゃって、それで…」
ぶわーっと喋る相葉ちゃんを、ただただ見つめる。
…まったく同じこと考えてるなって。
「でもね、俺、やっぱりバスケしてる時に見てもらえるのも
一緒に帰るのも…一緒にいたいのも、全部ランカなの!」
嬉しくなって、黙っておこうと思ってたのに、抑えきれない。
『…私もだよ。私も、相葉ちゃんと同じ気持ち。』
「…え!…けど、ランカには大野先輩が…」
『嘘だよ。あれは、大野先輩が私を助けてくれた嘘。
私も、あのまま告白受けてたら、OKしちゃってたかもしれないから…』
「じゃあ…付き合ってないの??」
『…うん。』
ええ!!と大きな声でびっくりする相葉ちゃんに、
私もびくっとなる。
「じゃあ、なんにも気にしなくていいんじゃん!」
そういうと、相葉ちゃんは私に抱き着く。
『あ、相葉ちゃん…?』
「もういい?!言うよ?!知らないからね?!」
「俺、ランカが好き!俺の彼女になってください!」
ぐっと抱きしめる力が強くなる。
告白する前に抱きしめるなんて…
私とそっくりなんだから。…私はしなかったけど。
『…私も、相葉ちゃんの事好き。大好き!』
今はやっと、何も気にせず、思い切り彼を抱きしめられる。
「…ランカは俺の彼女ってことで…いいんだよね?」
『んふふ…そうなっちゃうね』
「わあああやっべえ!なんか新鮮!でもすげえ嬉しい!」
感情表現が素直な相葉ちゃん。
彼に嘘をつこうなんて、きっともうできない。
私も素直に相葉ちゃんを好きでいたい。
今度は友達じゃなく、恋人として。
『私も、相葉ちゃんの彼女になれて、すっごくうれしい!』
END.
⇒after story