バスケ部の同級生
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保健室で突き指の処置をしてもらい、荷物を持って帰る準備をする。
『…この指じゃ…大会も難しいのかなあ…』
私にはまだ2年、3年と大会に出るチャンスはある。
けど、やっぱり悔しい。
はあ、とため息をついて廊下の窓から空を見上げる。
そこには、向かいの校舎の美術室の窓際で、風に吹かれながら絵を描く大野さんがいた。
私は、導かれるように美術室へ向かった。
ガラガラ…
『…失礼しまーす。』
「…おう?ランカじゃん、どったの」
『ん~、用事は特にないんですけどね。』
「んふふ、そうか」
私にちらっと視線をやったあと、また制作中の絵のほうを向く。
『あ、これ、さっき下書きしてたやつですか?』
「そうそう、早速やってるよ~」
『相変わらず上手ですね~…』
「ありがと~…ランカもする?」
そういって筆を差し出す大野さん。
私は、突き指したほうの手を見せる。
「ありゃ。」
『やっちゃいました~…これで部活も帰されちゃいました笑』
「そりゃ大変だ。じゃあ絵も手伝ってもらえないなあ」
ふにゃっと笑う大野さんの隣に椅子を持っていき、そこに腰掛ける。
『…大野さん』
「んん~?」
『さっきの話、本当になりませんかね?』
「さっきの話?」
私は軽い気持ちで話を始めた。
『大野さんが私の彼氏~っていう。』
「んふふ、なんでよ。」
『え~、ダメですか?笑」
「だって、ランカはおいらのこと別に好きじゃないでしょ?」
『そんなことないですよ?好きです好きです』
「適当じゃねえか笑」
大野さんには、簡単に言えるのに。
それも失礼な話だけど。
「ほんじゃさ、あの子のことはどうなの?」
『あの子?』
「えっと、相葉くん。」
『…』
なんでここで相葉ちゃんを出すのよ、大野さん。
『…相葉ちゃんは、彼女、できましたもん』
「え~、それランカじゃないの?」
『そんなわけ…。あの時、相葉ちゃんも告白されてたんですよ。
それでOKしたらしいです。』
「…ふうん、おいらの思い過ごしか。」
『…?』
「なんでもない。」
さっと立ち上がり、違う筆を探しに行く大野さん。
『…相葉ちゃんは、私と大野さんが付き合ってると思ってますよ。』
「うぇ、まじか。ってことは聞かれてた?」
『みたいです。』
大野さんは筆をくるくる回しながら「まじかあ」と椅子に座る。
「そりゃあ想定外、だけどそういうことかあ」
『何がですか?』
そう聞くと、大野さんは急にこちらを向く。
『…?』
「ランカはさ、相葉くんに彼女ができたからおいらにそんなこと言ってくるの?」
『…ちがっ…』
ちがくは…ないかもしれない。
実際、相葉ちゃんのことで変に傷心して、大野さんに何かを求めたのは確かなんだから。
『…ごめんなさい。』
「ふふ、素直でよろしい。
…ランカはそんな子じゃないから、大丈夫だよ。」
ポンポンと、頭に手を置かれる。
『…けど、中学のときは本当にちょっとだけ好きでしたよ。』
今度は少し照れ臭いけど、相葉ちゃんにもこんな風に
真剣に言えたらいいな。
「…そういうの、本人に言ってあげなよ」
柔らかい笑顔でこちらを見る大野さん。
『…ふふ、なんだかいろいろありがとうございます!
ちょっと行ってきます!』
「お~~う、頑張れい!」
私は美術部を飛び出し、体育館へ向かった。
「…ったく、そんなん言い残してくなよな~もう笑」
『…この指じゃ…大会も難しいのかなあ…』
私にはまだ2年、3年と大会に出るチャンスはある。
けど、やっぱり悔しい。
はあ、とため息をついて廊下の窓から空を見上げる。
そこには、向かいの校舎の美術室の窓際で、風に吹かれながら絵を描く大野さんがいた。
私は、導かれるように美術室へ向かった。
ガラガラ…
『…失礼しまーす。』
「…おう?ランカじゃん、どったの」
『ん~、用事は特にないんですけどね。』
「んふふ、そうか」
私にちらっと視線をやったあと、また制作中の絵のほうを向く。
『あ、これ、さっき下書きしてたやつですか?』
「そうそう、早速やってるよ~」
『相変わらず上手ですね~…』
「ありがと~…ランカもする?」
そういって筆を差し出す大野さん。
私は、突き指したほうの手を見せる。
「ありゃ。」
『やっちゃいました~…これで部活も帰されちゃいました笑』
「そりゃ大変だ。じゃあ絵も手伝ってもらえないなあ」
ふにゃっと笑う大野さんの隣に椅子を持っていき、そこに腰掛ける。
『…大野さん』
「んん~?」
『さっきの話、本当になりませんかね?』
「さっきの話?」
私は軽い気持ちで話を始めた。
『大野さんが私の彼氏~っていう。』
「んふふ、なんでよ。」
『え~、ダメですか?笑」
「だって、ランカはおいらのこと別に好きじゃないでしょ?」
『そんなことないですよ?好きです好きです』
「適当じゃねえか笑」
大野さんには、簡単に言えるのに。
それも失礼な話だけど。
「ほんじゃさ、あの子のことはどうなの?」
『あの子?』
「えっと、相葉くん。」
『…』
なんでここで相葉ちゃんを出すのよ、大野さん。
『…相葉ちゃんは、彼女、できましたもん』
「え~、それランカじゃないの?」
『そんなわけ…。あの時、相葉ちゃんも告白されてたんですよ。
それでOKしたらしいです。』
「…ふうん、おいらの思い過ごしか。」
『…?』
「なんでもない。」
さっと立ち上がり、違う筆を探しに行く大野さん。
『…相葉ちゃんは、私と大野さんが付き合ってると思ってますよ。』
「うぇ、まじか。ってことは聞かれてた?」
『みたいです。』
大野さんは筆をくるくる回しながら「まじかあ」と椅子に座る。
「そりゃあ想定外、だけどそういうことかあ」
『何がですか?』
そう聞くと、大野さんは急にこちらを向く。
『…?』
「ランカはさ、相葉くんに彼女ができたからおいらにそんなこと言ってくるの?」
『…ちがっ…』
ちがくは…ないかもしれない。
実際、相葉ちゃんのことで変に傷心して、大野さんに何かを求めたのは確かなんだから。
『…ごめんなさい。』
「ふふ、素直でよろしい。
…ランカはそんな子じゃないから、大丈夫だよ。」
ポンポンと、頭に手を置かれる。
『…けど、中学のときは本当にちょっとだけ好きでしたよ。』
今度は少し照れ臭いけど、相葉ちゃんにもこんな風に
真剣に言えたらいいな。
「…そういうの、本人に言ってあげなよ」
柔らかい笑顔でこちらを見る大野さん。
『…ふふ、なんだかいろいろありがとうございます!
ちょっと行ってきます!』
「お~~う、頑張れい!」
私は美術部を飛び出し、体育館へ向かった。
「…ったく、そんなん言い残してくなよな~もう笑」