バスケ部の同級生
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そのあとの練習は、意識が集中せずボロボロだった。
怒られてばかりで、精神的にも体力的にも限界だった。
「おい桜庭!お前やる気あるのか!」
『…すいません…』
「一年生で全国大会に出場するの、あんただけなんだからしっかりして!」
「…はい」
顧問のみならず、女バスのキャプテンからも怒鳴られる。
その時、男バスのほうからも怒号が聞こえた。
「相葉!お前踏み込みが甘いぞ!」
「はい!すいません!」
「調子でも悪いのか?!お前も一年一人できついだろうが、こんなんじゃ勝てねえぞ!!」
「わかってます!…すいません!」
相葉ちゃんも調子が出ないみたい。
相葉ちゃん越しに見えるのは”相葉ちゃんの彼女”
『…彼女に見られてるプレッシャーってわけですか』
なんだかイライラして練習にも影響してしまう。
『…いった…!!!!』
そのせい…といか、自分の不注意でパスを受けたボールで
突き指をしてしまった。
「ちょっと…大丈夫?!
…もうあんたはいい。今日は帰りなさい。」
『いや、でも私…!』
「いいから!練習の邪魔なのよ!」
『…はい…』
情けない。悔しい。…痛い。
そんな負の感情ばかりがこみあげてきて
涙がにじむ。
突き指した指を抑えながら、更衣室へ向かう。
着替えながら、涙があふれて止まらなかった。
『なんなの…どうしちゃったの私』
きっと原因はわかってる。
わかってるけど、もうどうしようもないということに
また悲しさが上乗せされる。
着替え終わって体育館を後にしようとすると、
「ランカ!ねえ大丈夫なの?!」
『…相葉ちゃん…』
練習を抜け出して、私の元へ走ってきてくれた。
その嬉しさに、私の中の大胆さが暴走して
相葉ちゃんに抱き着きたくなる。
…けど、ちゃんと理性が引き戻してくれた。
『大丈夫だよ、それより早く練習に…』
「指腫れてるじゃん!保健室行こうよ!一緒に行く…』
『相葉ちゃん!』
急に大声を出す私に、目を真ん丸にする相葉ちゃん。
その後ろには、相葉ちゃんを気にして小走りで走ってくる彼女。
『…私は大丈夫だから。』
「いやでも」
『平気だってば!それより、彼女さん心配してるよ。』
「彼女…?」
私が相葉ちゃんの後ろを指さす。
「あ、ああ…」
まだ彼女という響きに慣れてないんだろうか。
…慣れなくてもいいのに。
「雅紀くん…?」
彼女が呼ぶ雅紀くんは、とても可愛らしくて
守ってあげたくなるような。
『…雅紀くん、か。』
「…え?」
『段階が早いよ段階が~!』
笑いながら、突き指してないほうの手で相葉ちゃんをたたく。
「って!」
『んじゃ!保健室行ってくるから早く戻りなよ』
「あ、うん…本当に大丈夫?」
『何度も言わせないで笑』
「ごめんごめん…」
私は、いろんな感情でまたあふれ出そうな涙を抑えながら
精一杯の笑顔を作って。
『まあまあ、あれだよ!
…お幸せにね!』
相葉ちゃんに背を向けて保健室に向かう。
もう、いいかな。
再度あふれ出る涙を自由にさせる。
その中で、ふっと笑みも零れる。
『私、めちゃくちゃ相葉ちゃんの事好きじゃん。』
そんなこと、今思っても仕方がないのに。
怒られてばかりで、精神的にも体力的にも限界だった。
「おい桜庭!お前やる気あるのか!」
『…すいません…』
「一年生で全国大会に出場するの、あんただけなんだからしっかりして!」
「…はい」
顧問のみならず、女バスのキャプテンからも怒鳴られる。
その時、男バスのほうからも怒号が聞こえた。
「相葉!お前踏み込みが甘いぞ!」
「はい!すいません!」
「調子でも悪いのか?!お前も一年一人できついだろうが、こんなんじゃ勝てねえぞ!!」
「わかってます!…すいません!」
相葉ちゃんも調子が出ないみたい。
相葉ちゃん越しに見えるのは”相葉ちゃんの彼女”
『…彼女に見られてるプレッシャーってわけですか』
なんだかイライラして練習にも影響してしまう。
『…いった…!!!!』
そのせい…といか、自分の不注意でパスを受けたボールで
突き指をしてしまった。
「ちょっと…大丈夫?!
…もうあんたはいい。今日は帰りなさい。」
『いや、でも私…!』
「いいから!練習の邪魔なのよ!」
『…はい…』
情けない。悔しい。…痛い。
そんな負の感情ばかりがこみあげてきて
涙がにじむ。
突き指した指を抑えながら、更衣室へ向かう。
着替えながら、涙があふれて止まらなかった。
『なんなの…どうしちゃったの私』
きっと原因はわかってる。
わかってるけど、もうどうしようもないということに
また悲しさが上乗せされる。
着替え終わって体育館を後にしようとすると、
「ランカ!ねえ大丈夫なの?!」
『…相葉ちゃん…』
練習を抜け出して、私の元へ走ってきてくれた。
その嬉しさに、私の中の大胆さが暴走して
相葉ちゃんに抱き着きたくなる。
…けど、ちゃんと理性が引き戻してくれた。
『大丈夫だよ、それより早く練習に…』
「指腫れてるじゃん!保健室行こうよ!一緒に行く…』
『相葉ちゃん!』
急に大声を出す私に、目を真ん丸にする相葉ちゃん。
その後ろには、相葉ちゃんを気にして小走りで走ってくる彼女。
『…私は大丈夫だから。』
「いやでも」
『平気だってば!それより、彼女さん心配してるよ。』
「彼女…?」
私が相葉ちゃんの後ろを指さす。
「あ、ああ…」
まだ彼女という響きに慣れてないんだろうか。
…慣れなくてもいいのに。
「雅紀くん…?」
彼女が呼ぶ雅紀くんは、とても可愛らしくて
守ってあげたくなるような。
『…雅紀くん、か。』
「…え?」
『段階が早いよ段階が~!』
笑いながら、突き指してないほうの手で相葉ちゃんをたたく。
「って!」
『んじゃ!保健室行ってくるから早く戻りなよ』
「あ、うん…本当に大丈夫?」
『何度も言わせないで笑』
「ごめんごめん…」
私は、いろんな感情でまたあふれ出そうな涙を抑えながら
精一杯の笑顔を作って。
『まあまあ、あれだよ!
…お幸せにね!』
相葉ちゃんに背を向けて保健室に向かう。
もう、いいかな。
再度あふれ出る涙を自由にさせる。
その中で、ふっと笑みも零れる。
『私、めちゃくちゃ相葉ちゃんの事好きじゃん。』
そんなこと、今思っても仕方がないのに。