バスケ部の同級生
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駆け足で体育館に戻ると、一番に目が合ったのは岡野くん。
その瞬間、さっと目を逸らされた。
『…岡野くん、私がこんなこと言うのもなんだけど…
これからも変わらずに仲良くしてくれると嬉しいな。』
「あ、うん…ごめんね」
『ううん、謝らないで』
「うん…これからも、仲良くしてね!友達として!」
『もちろん』
岡野くんにありがとうと伝える。
そして、周りを見渡す。
相葉ちゃんはまだ戻ってきていない。
「おーい、練習再開するぞー」
顧問の声が体育館に響く。
『…はーい』
「あれ?相葉はどうした?」
『今外に…』
「すいませーん!遅れましたー!」
「遅いぞー。」
走って戻ってくる相葉ちゃん。
そのままウォーミングアップのランニングで隣に並ぶ。
『…何してたの?』
分かってたけど、聞いてしまう。
「…んっとね…告白されちゃった」
照れ臭そうに笑う相葉ちゃん。
相葉ちゃんの笑顔は好きだけど…
この笑顔は、なんだか好きじゃなかった。
『ふうん、で、なんて返事したの?』
「…へへっ」
ランニング中、体育館の入り口を横切った時
相葉ちゃんの視線の先には、すごくうれしそうに手を振る女の子がいた。
「…よろしくお願いしますーって」
『…じゃあ、付き合ったんだ』
「ま~、そだね」
『そっか…おめでとうじゃん!』
平常心を装って、おめでとうと言う。
「…うん、ありがと!」
にこっと笑う相葉ちゃん。
心の中では、おめでとうなんて思えてない自分。
…友達、失格だなあ。
「でもさ…?ランカも大野先輩と付き合ってたんだね」
『…え?』
「言ってくれればよかったのにさ~」
そんな話題が出るのは、あの時の事しかない。
『…聞いてたの?』
「岡野に呼ばれてたから、告白でもされんのかなーってついていったら
まさかの大野先輩登場でしょ?
そっからのカミングアウトはたまげたよ」
でも、あの後嘘って言ったはず…
『どこまで聞いてたの?』
「ん~、大野先輩が彼氏だってわかったところで俺もあの子に呼び出されて…だからそこまでかな」
じゃあ、相葉ちゃんはあれが大野さんの嘘って分かってないんだ。
『…そうなんだ』
「まさか、彼氏がいたなんてさ、言ってくれよ~」
『…うん、ごめんね』
私はその時、嘘だよ、その一言が言えなかった。
言いたくなかった。
「友達、なんだからさ」
『そ、だね。友達なんだもんね。』
岡野くんとも、友達だからって会話をしたな。
さっきはそれが嬉しくて、心地いい響きだったのに
今はなんだか、それが悲しく感じる。
相葉ちゃんとは、友達だ。
親友ってレベルでもある。
私の中では”友達以上恋人未満”の感覚だった。
それはもう、ただの友達。
そうなんだけど…
こんなに、友達っていう言葉が
枷になるなんて。
その瞬間、さっと目を逸らされた。
『…岡野くん、私がこんなこと言うのもなんだけど…
これからも変わらずに仲良くしてくれると嬉しいな。』
「あ、うん…ごめんね」
『ううん、謝らないで』
「うん…これからも、仲良くしてね!友達として!」
『もちろん』
岡野くんにありがとうと伝える。
そして、周りを見渡す。
相葉ちゃんはまだ戻ってきていない。
「おーい、練習再開するぞー」
顧問の声が体育館に響く。
『…はーい』
「あれ?相葉はどうした?」
『今外に…』
「すいませーん!遅れましたー!」
「遅いぞー。」
走って戻ってくる相葉ちゃん。
そのままウォーミングアップのランニングで隣に並ぶ。
『…何してたの?』
分かってたけど、聞いてしまう。
「…んっとね…告白されちゃった」
照れ臭そうに笑う相葉ちゃん。
相葉ちゃんの笑顔は好きだけど…
この笑顔は、なんだか好きじゃなかった。
『ふうん、で、なんて返事したの?』
「…へへっ」
ランニング中、体育館の入り口を横切った時
相葉ちゃんの視線の先には、すごくうれしそうに手を振る女の子がいた。
「…よろしくお願いしますーって」
『…じゃあ、付き合ったんだ』
「ま~、そだね」
『そっか…おめでとうじゃん!』
平常心を装って、おめでとうと言う。
「…うん、ありがと!」
にこっと笑う相葉ちゃん。
心の中では、おめでとうなんて思えてない自分。
…友達、失格だなあ。
「でもさ…?ランカも大野先輩と付き合ってたんだね」
『…え?』
「言ってくれればよかったのにさ~」
そんな話題が出るのは、あの時の事しかない。
『…聞いてたの?』
「岡野に呼ばれてたから、告白でもされんのかなーってついていったら
まさかの大野先輩登場でしょ?
そっからのカミングアウトはたまげたよ」
でも、あの後嘘って言ったはず…
『どこまで聞いてたの?』
「ん~、大野先輩が彼氏だってわかったところで俺もあの子に呼び出されて…だからそこまでかな」
じゃあ、相葉ちゃんはあれが大野さんの嘘って分かってないんだ。
『…そうなんだ』
「まさか、彼氏がいたなんてさ、言ってくれよ~」
『…うん、ごめんね』
私はその時、嘘だよ、その一言が言えなかった。
言いたくなかった。
「友達、なんだからさ」
『そ、だね。友達なんだもんね。』
岡野くんとも、友達だからって会話をしたな。
さっきはそれが嬉しくて、心地いい響きだったのに
今はなんだか、それが悲しく感じる。
相葉ちゃんとは、友達だ。
親友ってレベルでもある。
私の中では”友達以上恋人未満”の感覚だった。
それはもう、ただの友達。
そうなんだけど…
こんなに、友達っていう言葉が
枷になるなんて。