生徒会長の先輩
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翌朝、いつも通り櫻井さんにメールをする。
『おはよう…っと。』
少し前までは一緒に登校してたけど、櫻井さんが忙しくなってからはメールで挨拶を交わすだけになっていた。
けど、今日はその返事もない。
モヤモヤしながら登校中、久しく見てない櫻井さんの後ろ姿を見つける。
『…』
三年生の、あの先輩と並んで歩いていた。
声をかけるか、迷った。
迷った挙句、櫻井さんと話したい。その欲が勝った。
『櫻井さん!』
「…あ、桜庭…」
気まずそうにする櫻井さん。
「あ、出た~私みたいな子~」
そう声をかけてくる櫻井さんの隣を陣取るのは、やっぱりあの先輩。
『なん、ですか。』
「なんですか~じゃないわよ。人の事さんざん言っといて
自分は翔をおいて浮気するようなヤツじゃない」
『…はい?』
そういって、先輩は櫻井さんに見せていた画像を私にも向けた。
そこには、昨日私と潤くんが一緒に帰っていた時の写真。
ちょうど潤くんが私の肩に手を置いた瞬間。
ポンポンと置いただけだけど、写真だけだと
潤くんが私の肩に腕を回して歩いているように見える。
『やっぱり、あの時…』
「認めるんでしょ~?」
『櫻井さん、聞いてください。これは…』
「いや、いいよ。俺があんまり会えてなかったのは事実だし…」
ショックだった。
櫻井さんは、わかってくれると思っていた。
「それに、松本だろ?…あいつなら俺は…」
ああ、櫻井さんも、誤解を解きたいのに話を聞いてくれない私に対して
こんな気持ちだったのかな。
『…ヘタレ。』
「…え?」
『なんなの…久しぶりに会えたのに、こんなの…。
潤くんならいいの?私が潤くんのとこにいってもいいんですか?』
けど私はあきらめない。
『私は、櫻井さんに会えなくても、ずっと一緒にいるっていいましたよね…?
櫻井さんは…私から手を放しちゃうんですか…?』
めんどくさい、メンヘラ女。
そう思われてもいい。
櫻井さんが、こういう時求める女性像とは違っても
私なりの在り方で櫻井さんと一緒にいたい。
「…ほんと、俺ってヘタレなんだな…。
桜庭に、他の男んとこなんて行ってほしくないくせに…」
『櫻井さん…』
「は?ねえ翔、写真みたの?こいつは…」
「もうどっか行ってくんない?つか…松本もそんなことしねえし、桜庭も、そんなやつじゃねえから」
「…っ」
悔しそうな顔をして、先輩はどこかへ走っていった。
『櫻井さん…』
「…桜庭~…まじごめん…俺、お前に会えなくて結構病んでた…
こんなん鵜呑みにしちゃいけねえことくらいわかってたのに…」
久しぶりに抱きしめられるこの感覚。
『いいんです…私も、前はこんな感じだったんですね。
櫻井さんはすぐ分かってくれたのに、私は頑固だったけど笑』
「んなことねえって…」
『…でも櫻井さん?もうあんな風にどっかにいっていいなんて、言わないでくださいね?』
櫻井さんの肩に顔をうずめる。
「ぜってえ言わない。もう離れたくない。」
この匂い。私の好きな人の懐かしい匂い。
「あのな、桜庭。俺、大学いくとこ決まったの。」
『…そうなんですね。』
櫻井さんはもともと、県外の大学を志望していた。
必然的に、私とは離れる予定。
「…俺ね、桜庭とずっと一緒にいたいから、県内の大学にした」
『…え?』
「言ったじゃん。もう離れたくないって。」
『…うん!』
忙しい櫻井さんだけど、
恋人の特権は
ずっと一緒にいてくれること。
これから何年先も、ずっと一緒にいれますように。
「俺、お前の事、一生好きな自信あるわ」
『お互い様です』
END.
⇒other story
『おはよう…っと。』
少し前までは一緒に登校してたけど、櫻井さんが忙しくなってからはメールで挨拶を交わすだけになっていた。
けど、今日はその返事もない。
モヤモヤしながら登校中、久しく見てない櫻井さんの後ろ姿を見つける。
『…』
三年生の、あの先輩と並んで歩いていた。
声をかけるか、迷った。
迷った挙句、櫻井さんと話したい。その欲が勝った。
『櫻井さん!』
「…あ、桜庭…」
気まずそうにする櫻井さん。
「あ、出た~私みたいな子~」
そう声をかけてくる櫻井さんの隣を陣取るのは、やっぱりあの先輩。
『なん、ですか。』
「なんですか~じゃないわよ。人の事さんざん言っといて
自分は翔をおいて浮気するようなヤツじゃない」
『…はい?』
そういって、先輩は櫻井さんに見せていた画像を私にも向けた。
そこには、昨日私と潤くんが一緒に帰っていた時の写真。
ちょうど潤くんが私の肩に手を置いた瞬間。
ポンポンと置いただけだけど、写真だけだと
潤くんが私の肩に腕を回して歩いているように見える。
『やっぱり、あの時…』
「認めるんでしょ~?」
『櫻井さん、聞いてください。これは…』
「いや、いいよ。俺があんまり会えてなかったのは事実だし…」
ショックだった。
櫻井さんは、わかってくれると思っていた。
「それに、松本だろ?…あいつなら俺は…」
ああ、櫻井さんも、誤解を解きたいのに話を聞いてくれない私に対して
こんな気持ちだったのかな。
『…ヘタレ。』
「…え?」
『なんなの…久しぶりに会えたのに、こんなの…。
潤くんならいいの?私が潤くんのとこにいってもいいんですか?』
けど私はあきらめない。
『私は、櫻井さんに会えなくても、ずっと一緒にいるっていいましたよね…?
櫻井さんは…私から手を放しちゃうんですか…?』
めんどくさい、メンヘラ女。
そう思われてもいい。
櫻井さんが、こういう時求める女性像とは違っても
私なりの在り方で櫻井さんと一緒にいたい。
「…ほんと、俺ってヘタレなんだな…。
桜庭に、他の男んとこなんて行ってほしくないくせに…」
『櫻井さん…』
「は?ねえ翔、写真みたの?こいつは…」
「もうどっか行ってくんない?つか…松本もそんなことしねえし、桜庭も、そんなやつじゃねえから」
「…っ」
悔しそうな顔をして、先輩はどこかへ走っていった。
『櫻井さん…』
「…桜庭~…まじごめん…俺、お前に会えなくて結構病んでた…
こんなん鵜呑みにしちゃいけねえことくらいわかってたのに…」
久しぶりに抱きしめられるこの感覚。
『いいんです…私も、前はこんな感じだったんですね。
櫻井さんはすぐ分かってくれたのに、私は頑固だったけど笑』
「んなことねえって…」
『…でも櫻井さん?もうあんな風にどっかにいっていいなんて、言わないでくださいね?』
櫻井さんの肩に顔をうずめる。
「ぜってえ言わない。もう離れたくない。」
この匂い。私の好きな人の懐かしい匂い。
「あのな、桜庭。俺、大学いくとこ決まったの。」
『…そうなんですね。』
櫻井さんはもともと、県外の大学を志望していた。
必然的に、私とは離れる予定。
「…俺ね、桜庭とずっと一緒にいたいから、県内の大学にした」
『…え?』
「言ったじゃん。もう離れたくないって。」
『…うん!』
忙しい櫻井さんだけど、
恋人の特権は
ずっと一緒にいてくれること。
これから何年先も、ずっと一緒にいれますように。
「俺、お前の事、一生好きな自信あるわ」
『お互い様です』
END.
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