生徒会長の先輩
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「じゃあ、今回の生徒集会の内容をまとめます。
桜庭、集計表ある?」
『はい、潤くん。』
「おう、センキュ。」
季節は過ぎ、一年生の期間も残りわずかになった。
最後の生徒集会が終わり、私の副会長としての仕事もこれでおしまい。
最後の生徒会の仕事、なんだけど
生徒会長の櫻井翔の姿はない。
『…はあ。』
「桜庭、ため息すんなって」
『ああ、ごめん。』
「翔くん?」
『…うん。』
彼は来年三年生になる。
大学受験を控えていて、成績はもちろん今期の生徒会での働きが以前とは全く違ったことから、いろんな大学から声がかかっているらしい。
「あの人今いろんなとこから見学来いって引っ張りだこだからな」
『みたいだね…最近会えてないもん』
そんな彼が誇りではあるけど、やっぱりちょっと寂しい。
「おかしな話だよな~、前は資料渡すだけで嫌な顔してたのに。
今となっては会えてないっつって落ち込んでんだもんな笑」
『それはもう言わないでってば~』
潤くんと、櫻井さんのことを談笑しながら、
最後の生徒会の仕事を終えた。
「どする?俺帰るけど、翔くん待つ?」
『う~ん…メールの返信ないし、きっと忙しいのかな。
先に帰るってメールするから、一緒に帰ろ』
「おっけ」
私は”お疲れ様です。生徒会の仕事終わったから先に帰ります。”とメールを送信して、潤くんと下校した。
…業務連絡みたい…。
最近は、メールも夜におやすみってするくらい。
『…潤くん。』
「ん?」
『私が櫻井さんの彼女でいいのかな…』
「なんだよ、今更」
『だって、あんなに皆に人望があって、頭も良くて…
私なんて、会えない話せてないって落ち込むばっかりで…』
やっぱり、櫻井さんを寛大な心で包み込めるような大人な女性がいんじゃないか…
あの先輩みたいに、年上のほうがよかったんじゃないかって不安になる。
「多分、翔くんはそんなにいろんなこと望んでないよ。
ただ、翔くんが翔くんらしくいられて
桜庭が桜庭らしくいてくれたらいんだと思う。」
潤くんの言葉には、なんだか説得力がある。
そういえば
「俺はお互い高めあっていければいいなんて思ってない。
人に合わせなくても言いたいこと言い合って分かり合っていきたい」
って、櫻井さん言ってたな…。
『そう、だよね。私は私らしく、櫻井さんと居たい』
「そうそう、それが翔くんにも心地良いから、素を見せれるんだよ」
『…潤くん、ありがとう』
「…別にいいよ」
肩をポンポンとたたかれる。
その時、同じ学校の女子集団とすれ違う。
カシャ、と写真を撮る音がした。
潤くんは気にしてないようだけど、何か嫌な予感がする。
「こんなもんよね」
その集団からは、聞き覚えのある声。
「桜庭?」
『あ…なんでもない!』
少し先に進んでいた潤くんが振り向く。
私は小走りで潤くんのもとへ向かう。
「にしても、翔くんはこんなに想われて幸せだな笑」
『そんなことないよ』
「俺からしたら、奇跡だよ」
潤くんはにこっと笑う。
「中学んときからずっと桜庭見てた翔くんが、勘違いで桜庭に嫌煙されて、今となってはカップルだよ?」
「俺は、二人がずっと仲良くいてくれればいいよ」
『私も、そう思ってる。』
そう、思ってるのに。
桜庭、集計表ある?」
『はい、潤くん。』
「おう、センキュ。」
季節は過ぎ、一年生の期間も残りわずかになった。
最後の生徒集会が終わり、私の副会長としての仕事もこれでおしまい。
最後の生徒会の仕事、なんだけど
生徒会長の櫻井翔の姿はない。
『…はあ。』
「桜庭、ため息すんなって」
『ああ、ごめん。』
「翔くん?」
『…うん。』
彼は来年三年生になる。
大学受験を控えていて、成績はもちろん今期の生徒会での働きが以前とは全く違ったことから、いろんな大学から声がかかっているらしい。
「あの人今いろんなとこから見学来いって引っ張りだこだからな」
『みたいだね…最近会えてないもん』
そんな彼が誇りではあるけど、やっぱりちょっと寂しい。
「おかしな話だよな~、前は資料渡すだけで嫌な顔してたのに。
今となっては会えてないっつって落ち込んでんだもんな笑」
『それはもう言わないでってば~』
潤くんと、櫻井さんのことを談笑しながら、
最後の生徒会の仕事を終えた。
「どする?俺帰るけど、翔くん待つ?」
『う~ん…メールの返信ないし、きっと忙しいのかな。
先に帰るってメールするから、一緒に帰ろ』
「おっけ」
私は”お疲れ様です。生徒会の仕事終わったから先に帰ります。”とメールを送信して、潤くんと下校した。
…業務連絡みたい…。
最近は、メールも夜におやすみってするくらい。
『…潤くん。』
「ん?」
『私が櫻井さんの彼女でいいのかな…』
「なんだよ、今更」
『だって、あんなに皆に人望があって、頭も良くて…
私なんて、会えない話せてないって落ち込むばっかりで…』
やっぱり、櫻井さんを寛大な心で包み込めるような大人な女性がいんじゃないか…
あの先輩みたいに、年上のほうがよかったんじゃないかって不安になる。
「多分、翔くんはそんなにいろんなこと望んでないよ。
ただ、翔くんが翔くんらしくいられて
桜庭が桜庭らしくいてくれたらいんだと思う。」
潤くんの言葉には、なんだか説得力がある。
そういえば
「俺はお互い高めあっていければいいなんて思ってない。
人に合わせなくても言いたいこと言い合って分かり合っていきたい」
って、櫻井さん言ってたな…。
『そう、だよね。私は私らしく、櫻井さんと居たい』
「そうそう、それが翔くんにも心地良いから、素を見せれるんだよ」
『…潤くん、ありがとう』
「…別にいいよ」
肩をポンポンとたたかれる。
その時、同じ学校の女子集団とすれ違う。
カシャ、と写真を撮る音がした。
潤くんは気にしてないようだけど、何か嫌な予感がする。
「こんなもんよね」
その集団からは、聞き覚えのある声。
「桜庭?」
『あ…なんでもない!』
少し先に進んでいた潤くんが振り向く。
私は小走りで潤くんのもとへ向かう。
「にしても、翔くんはこんなに想われて幸せだな笑」
『そんなことないよ』
「俺からしたら、奇跡だよ」
潤くんはにこっと笑う。
「中学んときからずっと桜庭見てた翔くんが、勘違いで桜庭に嫌煙されて、今となってはカップルだよ?」
「俺は、二人がずっと仲良くいてくれればいいよ」
『私も、そう思ってる。』
そう、思ってるのに。