生徒会長の先輩
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はあ、と大きく息を吐く。
『潤くん。』
「…ん?」
『ありがとう、教えてくれて。
潤くんが教えてくれなかったら、私ずっと櫻井さんのこと勘違いしてた。』
「…いいよ。俺もいつかは言わないとって思ってたから。」
むしろ遅すぎたな、と潤くんは笑う。
「翔くんには、悪かったかな」
「じゃあ、俺やっぱ帰るわ」
『え?手伝ってくれるんじゃ…』
「手伝ったでしょ?誤解解くの。」
へへっと笑いながら、潤くんはUターンした。
「んじゃ、後は頑張ってよ、副会長さん」
『…全然紳士じゃない!!』
「ほんとの紳士によろしく~」
潤くんの後姿を見送り、準備室に入る。
『…あ。』
次は、すでに準備室でアンケートの準備をする櫻井さんの後姿を見つける。
私の声に、櫻井さんが振り向く。
「…おう。来てくれてありがと…」
『いえ、仕事なの…で…』
いつもの癖で少し冷たく当たってしまう。
いけない、こんなんじゃ。
『あの、櫻井さん。』
「…えっ?」
珍しく私から話しかけたからなのか、すごくびっくりしてる。
『えっと…潤くんから、聞きました。いろいろ。』
「あ…そか。…できれば俺から誤解解きたかったんだけど…ごめんね」
違う、何度も櫻井さんは話をしようとしてくれた。
避けてきたのは私だ。
『私が悪いんです…櫻井さんの話を聞こうとしなかったし…』
「いや…」
『副会長の選定のこと、適当に選ばれたのかと思ってて…』
「…え?あ、ああ…それは違うんだけど…うん…」
『??』
なんだかちょっと変な反応。
「ほかになんか聞いては…ない?」
『ほか…?』
なんだろう。
「俺が、その、桜庭を選んだ理由…的な?」
『…潤くんが私の名前を出してくれたから…ですよね?』
櫻井さんは「お、おう」とはっきりしない返事。
「あの時の事、なんだけど。」
あの時…
『…あ』
きっと、私が櫻井さんを嫌うきっかけになった時のこと。
『あれも、好きなタイプとかで選んだわけじゃないってこと…ですよね?』
「俺が言うのもなんなんだけど…あながち…間違ってないっつーか…なんつーか…」
『!!!』
「えっと…とりあえず!謝りたい。傷つけたことに変わりはねえから、さ…」
『いや、えっと…もう大丈夫です。』
「そか…じゃあ、いこうか」
『…はい』
なんだか気まずい。
なんでだろ。
今、和解したはず…だよね…?
なんで前より気まずいの…?
鼓動がバクバクうるさい。
半分こしたアンケート用紙も、全校生徒分となるとかなり重い。
そのせいかな、階段上るのもきついのかな。
「…ごめん、普通半分じゃねえよな。持つわ。」
『え、いやだいじょう…』
櫻井さんがふっと前に来て、私の持つ用紙をそこからまた半分持っていく。
「これが普通、だからさ。」
にこっと微笑む櫻井さん。
私、この笑顔を避けてきたんだ。
そりゃあみんなこんな顔見たら惚れちゃうよ。
…私も、その一人…?
顔が熱くなる。
そっと隣を歩く櫻井さんの顔を見る。
「…っべ。…やっべぇ…」
小声でつぶやいてる。
やっぱり、重いんだ。
紳士な櫻井さんでも、意外とヘタレなんだ…
少し可笑しくなって、ふふっと笑った。
「…可愛すぎんだろ…」
『潤くん。』
「…ん?」
『ありがとう、教えてくれて。
潤くんが教えてくれなかったら、私ずっと櫻井さんのこと勘違いしてた。』
「…いいよ。俺もいつかは言わないとって思ってたから。」
むしろ遅すぎたな、と潤くんは笑う。
「翔くんには、悪かったかな」
「じゃあ、俺やっぱ帰るわ」
『え?手伝ってくれるんじゃ…』
「手伝ったでしょ?誤解解くの。」
へへっと笑いながら、潤くんはUターンした。
「んじゃ、後は頑張ってよ、副会長さん」
『…全然紳士じゃない!!』
「ほんとの紳士によろしく~」
潤くんの後姿を見送り、準備室に入る。
『…あ。』
次は、すでに準備室でアンケートの準備をする櫻井さんの後姿を見つける。
私の声に、櫻井さんが振り向く。
「…おう。来てくれてありがと…」
『いえ、仕事なの…で…』
いつもの癖で少し冷たく当たってしまう。
いけない、こんなんじゃ。
『あの、櫻井さん。』
「…えっ?」
珍しく私から話しかけたからなのか、すごくびっくりしてる。
『えっと…潤くんから、聞きました。いろいろ。』
「あ…そか。…できれば俺から誤解解きたかったんだけど…ごめんね」
違う、何度も櫻井さんは話をしようとしてくれた。
避けてきたのは私だ。
『私が悪いんです…櫻井さんの話を聞こうとしなかったし…』
「いや…」
『副会長の選定のこと、適当に選ばれたのかと思ってて…』
「…え?あ、ああ…それは違うんだけど…うん…」
『??』
なんだかちょっと変な反応。
「ほかになんか聞いては…ない?」
『ほか…?』
なんだろう。
「俺が、その、桜庭を選んだ理由…的な?」
『…潤くんが私の名前を出してくれたから…ですよね?』
櫻井さんは「お、おう」とはっきりしない返事。
「あの時の事、なんだけど。」
あの時…
『…あ』
きっと、私が櫻井さんを嫌うきっかけになった時のこと。
『あれも、好きなタイプとかで選んだわけじゃないってこと…ですよね?』
「俺が言うのもなんなんだけど…あながち…間違ってないっつーか…なんつーか…」
『!!!』
「えっと…とりあえず!謝りたい。傷つけたことに変わりはねえから、さ…」
『いや、えっと…もう大丈夫です。』
「そか…じゃあ、いこうか」
『…はい』
なんだか気まずい。
なんでだろ。
今、和解したはず…だよね…?
なんで前より気まずいの…?
鼓動がバクバクうるさい。
半分こしたアンケート用紙も、全校生徒分となるとかなり重い。
そのせいかな、階段上るのもきついのかな。
「…ごめん、普通半分じゃねえよな。持つわ。」
『え、いやだいじょう…』
櫻井さんがふっと前に来て、私の持つ用紙をそこからまた半分持っていく。
「これが普通、だからさ。」
にこっと微笑む櫻井さん。
私、この笑顔を避けてきたんだ。
そりゃあみんなこんな顔見たら惚れちゃうよ。
…私も、その一人…?
顔が熱くなる。
そっと隣を歩く櫻井さんの顔を見る。
「…っべ。…やっべぇ…」
小声でつぶやいてる。
やっぱり、重いんだ。
紳士な櫻井さんでも、意外とヘタレなんだ…
少し可笑しくなって、ふふっと笑った。
「…可愛すぎんだろ…」