バトミントン部の先輩
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今日の最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。
放課後、みんなそれぞれ動き出す。
部活へ行く人もいれば、家に直行で帰る人、より道の計画を立てる人もいる。
私は部活には所属していないからそのまま直行で家に帰るうちの一人。
いわゆる帰宅部。
いつも通り家に帰ろうとすると、幼馴染のサクラに声を掛けられた。
「ねえねえ!大野先輩知らない??」
まずその大野先輩を知らないんだけどな。
『誰?その大野先輩って』
「嘘でしょ!大野先輩知らないの?…ほんと他人に興味ないんだね笑」
「まあ、知らないならしょうがないかあ。」
『どしたの?』
「んっとね、バト部の先輩なんだけど、もうすぐ試合だから合同練習しなきゃなのに、最近来てくんないからさ~…そろそろやばいんだよ~」
『ふーん…そっか、なんか迷惑な先輩だね笑』
「笑いごとじゃないよ~~」
ごめんごめん、なんて言いつつ
「見つけたら声かけといて~!」
と言い残して去っていくサクラ。
だから、顔も知らないんだけどなあ。
別に会ってもわかんないし、と何も考えず靴箱まで来たところで
「大野さん、部活行ったほうがいんじゃないすか?」
「んえ?…行かない」
と、心当たりのある会話が聞こえた。
ちらっと見ると、そこには3年生の校章をつけた男の人と
その人に話しかける私と同じクラスの二宮和也がいた。
ってことはあれが噂の”大野先輩”か。
なんか…おじいちゃんみたい。
そんな風にじっと見てしまったからか
二宮君に気づかれた。
「あれ、ランカちゃん。」
『あ、ああ、やっほ』
「同級生?」
「あ、そうっす。同じクラスの。」
『どうも…』
会話にまじってしまったからには
言わなきゃ、だよね…
『二宮くん、この人って、大野さん?』
「うん、大野さん知らなかった?」
『今日初めて名前と顔知ったよ』
「へえ、珍しい。この学校にまだそんな人いたんだ」
「そらいるだろ、おいらは有名人でもねえよ」
「有名人でしょ。どんだけ伝説あると思ってんすか」
やばい、会話についてけない。
なんか二宮君と大野先輩、すごい仲よさそう。
…私はお邪魔そう。
『あの、大野先輩』
「…ん?」
『さっき、バト部の子が大野さんの事探してましたよ。
練習に来てほしいって…。』
「ん~…そっかあ。」
…それだけかい。
大野先輩は胸をくいくい掻きながら
何かを考えていた。
『え~っと~…それだけ一応会ったら知らせといてって言われたので
私はこれで…』
「ん~ばいばいランカちゃん」
『また明日ね、二宮君。』
大野先輩には…いっか。
会ったばっかだし。
私は二宮君に手を振って、大野先輩には会釈だけした。
『さ、ちゃんと言ったのは言ったし、帰ろ』
「ん~、部活、行ってこよかな」
「あら、なんすか」
「なにが~?」
「いつも部活の後輩が呼びに来ても絶対行かないじゃないすか」
「そう?たまたまだよ」
「…ふうーん。たまたまっすか」
「たまたま。」
放課後、みんなそれぞれ動き出す。
部活へ行く人もいれば、家に直行で帰る人、より道の計画を立てる人もいる。
私は部活には所属していないからそのまま直行で家に帰るうちの一人。
いわゆる帰宅部。
いつも通り家に帰ろうとすると、幼馴染のサクラに声を掛けられた。
「ねえねえ!大野先輩知らない??」
まずその大野先輩を知らないんだけどな。
『誰?その大野先輩って』
「嘘でしょ!大野先輩知らないの?…ほんと他人に興味ないんだね笑」
「まあ、知らないならしょうがないかあ。」
『どしたの?』
「んっとね、バト部の先輩なんだけど、もうすぐ試合だから合同練習しなきゃなのに、最近来てくんないからさ~…そろそろやばいんだよ~」
『ふーん…そっか、なんか迷惑な先輩だね笑』
「笑いごとじゃないよ~~」
ごめんごめん、なんて言いつつ
「見つけたら声かけといて~!」
と言い残して去っていくサクラ。
だから、顔も知らないんだけどなあ。
別に会ってもわかんないし、と何も考えず靴箱まで来たところで
「大野さん、部活行ったほうがいんじゃないすか?」
「んえ?…行かない」
と、心当たりのある会話が聞こえた。
ちらっと見ると、そこには3年生の校章をつけた男の人と
その人に話しかける私と同じクラスの二宮和也がいた。
ってことはあれが噂の”大野先輩”か。
なんか…おじいちゃんみたい。
そんな風にじっと見てしまったからか
二宮君に気づかれた。
「あれ、ランカちゃん。」
『あ、ああ、やっほ』
「同級生?」
「あ、そうっす。同じクラスの。」
『どうも…』
会話にまじってしまったからには
言わなきゃ、だよね…
『二宮くん、この人って、大野さん?』
「うん、大野さん知らなかった?」
『今日初めて名前と顔知ったよ』
「へえ、珍しい。この学校にまだそんな人いたんだ」
「そらいるだろ、おいらは有名人でもねえよ」
「有名人でしょ。どんだけ伝説あると思ってんすか」
やばい、会話についてけない。
なんか二宮君と大野先輩、すごい仲よさそう。
…私はお邪魔そう。
『あの、大野先輩』
「…ん?」
『さっき、バト部の子が大野さんの事探してましたよ。
練習に来てほしいって…。』
「ん~…そっかあ。」
…それだけかい。
大野先輩は胸をくいくい掻きながら
何かを考えていた。
『え~っと~…それだけ一応会ったら知らせといてって言われたので
私はこれで…』
「ん~ばいばいランカちゃん」
『また明日ね、二宮君。』
大野先輩には…いっか。
会ったばっかだし。
私は二宮君に手を振って、大野先輩には会釈だけした。
『さ、ちゃんと言ったのは言ったし、帰ろ』
「ん~、部活、行ってこよかな」
「あら、なんすか」
「なにが~?」
「いつも部活の後輩が呼びに来ても絶対行かないじゃないすか」
「そう?たまたまだよ」
「…ふうーん。たまたまっすか」
「たまたま。」
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