彼方の星までの乗車券とか
主人公のお名前を変えたい方
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気温は30度を超えていた。朝起きた時からもう暑くってしかたがない。いつもは下ろしていたけど今日は全部まとめてポニーテールにしよう。夏になると毎年こうしてるものだから、自分の中ではポニーテールにしたら夏。って気持ちになる。
+
「あっ葵凪がポニテだ〜夏ってかんじ」
「そだよ〜夏の風物詩って感じ」
楓や他のみんなときゃっきゃと話していると段々テンションも上がってくるもので「葵凪! あれやってあれ! 」「いいよー! 」あれ。とは頭を扇風機みたいにぶんぶん振り回すあれ。他のポニテの友達と一緒になってぶんぶん回していると目が回ってすっこけた。
「うわ、アホの風物詩や」
「おぉ財前! おはよう!! 」
だいぶ視界が揺れているので財前がどんな顔してるかわからないけれど、このまま座っていると頭の上にかばんを落とされそうなので起き上がる。
「謙也先輩ってどんな髪形が好きなのかな」
「さぁ、そもそも謙也さん女子のそういうとこ見てるかもわからんし」
「ポニテは?全男児が好きじゃん」
「根拠の無いこと言うなや」
あとで聞いてみようかな。今日は購買に行くつもりだしお昼に会うかもしれない。
+
先生が突然腹痛になってくれたおかげで5分ほど早く授業が終わった。これなら1番購買が遠いこの教室からでも充分間に合う。
購買に着くとまだ人は少なく、私はお目当てのあんこメロンパンとはちみつチョコクロワッサンを取る。…いや、もう1つはしょっぱいのがいいかな?間をとって甘じょっぱいのにしよう。そこのぜんざい焼きそばパンを……。
「おっと。ごめんな」
「すみません…! あっ!白石先輩だ」
テニス部の白石先輩。中々お話する機会もなかったけれどまさかこんな所で会うとは。
「なんや、俺のこと知ってるんか」
「財前と同じクラスの柳川です。財前からよく話聞いてて……」
「そかそか、いつもウチの財前がお世話になっとります」
ノリで頭を下げられてしまって慌てていえいえとおじきをする。段々人が多くなってきた。私と白石先輩は購買を後にした。
「謙也がな、先生に引き止められてしもて。でもどうしてもこのシチューがけコロッケパンが食べたいって言うからおつかい頼まれたんや」
「見た目エグいですね」
「柳川さんのも中々や。メロンパンにあんことか甘すぎて体に悪いで」
「しーらーいーしー!! 」
「おっ謙也。買えたでシチューコロッケパン」
「よかったわぁ〜あっ柳川やん。そのぜんざいのもうまいで! 」
どうやらぜんざい焼きそばパンも謙也先輩のおすすめらしい。白石先輩は嘘やろーみたいな顔をしてる。財前が「白石部長は超が着くほどの健康オタク」って言ってた気がする。たしかにどのパンもハイカロリーだろうなぁ。
先輩達と別れて教室に戻る。
「財前みてみて、ぜんざい焼きそばパン」
「なんやそれ……ぜんざいに謝れや」
財前がそれだけは絶対に認めないって顔をする。食べてみると白玉と焼きそばのW炭水化物って感じが美味しい。
「謙也先輩がオススメっていってたよ」
「へぇ、謙也さんに会ったんか。ポニーテールはどうやった?」
「あっ」
聞くの忘れてた。……いや、特に反応がなかったと言うことはそんなに興味ないのかもしれない…。
「なんか…うん。もういいかな…?」
+ +
「あっっっっっっついちゅーねん!!!!!!」
「急に大声出さないで下さい、うっさいっすわ」
放課後になっても昼間のように暑い。謙也さんと打ち合ってたらもうお互い汗でびしょびしょになっていた。タオルで拭いてもキリがない。髪の先から垂れた汗が首に当たって伝ってくのが気持ち悪かった。謙也さんなんか水道から水を出して頭突っ込んでるし。
「財前やらんの?」
「やらないっすよ…犬やん」
なんやて!って言ってぶるぶる頭を振る謙也さんはマジで犬やった。
「女子は大変やろなぁ、こんなこと出来ないやろうし」
「髪縛るから汗が垂れてくることはなさそうですけどね」
「いや絶対蒸れるやん。全員坊主にしたらさっぱりやのになぁ」
極端。しかもその瞬間頭に坊主になった柳川が浮かんで思わず吹き出してしまった。謙也さんは何や急にって絡んでくるし柳川のこと考えたとか言ったら絶対茶化してくるに違いない。というかなんで真っ先に柳川のこと考えたんや。暑いし先輩ウザいしもうワケわからん。
「っ先輩ホンマうざいっすわ!! 」
「うっわ!! やめろや!? 今日どうしたん財前!? 」
抑えた蛇口を先輩に向けて水を掛ける。すると謙也さんはやり返してきて、そんで騒いでたら金ちゃんが乱入してくるし。部長が止めに入ったら思いっきり顔に掛けてもうて。全員ずぶ濡れでもう滅茶苦茶や。家帰ったらLINEで柳川に坊主にしろって言ってやる。
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「あっ葵凪がポニテだ〜夏ってかんじ」
「そだよ〜夏の風物詩って感じ」
楓や他のみんなときゃっきゃと話していると段々テンションも上がってくるもので「葵凪! あれやってあれ! 」「いいよー! 」あれ。とは頭を扇風機みたいにぶんぶん振り回すあれ。他のポニテの友達と一緒になってぶんぶん回していると目が回ってすっこけた。
「うわ、アホの風物詩や」
「おぉ財前! おはよう!! 」
だいぶ視界が揺れているので財前がどんな顔してるかわからないけれど、このまま座っていると頭の上にかばんを落とされそうなので起き上がる。
「謙也先輩ってどんな髪形が好きなのかな」
「さぁ、そもそも謙也さん女子のそういうとこ見てるかもわからんし」
「ポニテは?全男児が好きじゃん」
「根拠の無いこと言うなや」
あとで聞いてみようかな。今日は購買に行くつもりだしお昼に会うかもしれない。
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先生が突然腹痛になってくれたおかげで5分ほど早く授業が終わった。これなら1番購買が遠いこの教室からでも充分間に合う。
購買に着くとまだ人は少なく、私はお目当てのあんこメロンパンとはちみつチョコクロワッサンを取る。…いや、もう1つはしょっぱいのがいいかな?間をとって甘じょっぱいのにしよう。そこのぜんざい焼きそばパンを……。
「おっと。ごめんな」
「すみません…! あっ!白石先輩だ」
テニス部の白石先輩。中々お話する機会もなかったけれどまさかこんな所で会うとは。
「なんや、俺のこと知ってるんか」
「財前と同じクラスの柳川です。財前からよく話聞いてて……」
「そかそか、いつもウチの財前がお世話になっとります」
ノリで頭を下げられてしまって慌てていえいえとおじきをする。段々人が多くなってきた。私と白石先輩は購買を後にした。
「謙也がな、先生に引き止められてしもて。でもどうしてもこのシチューがけコロッケパンが食べたいって言うからおつかい頼まれたんや」
「見た目エグいですね」
「柳川さんのも中々や。メロンパンにあんことか甘すぎて体に悪いで」
「しーらーいーしー!! 」
「おっ謙也。買えたでシチューコロッケパン」
「よかったわぁ〜あっ柳川やん。そのぜんざいのもうまいで! 」
どうやらぜんざい焼きそばパンも謙也先輩のおすすめらしい。白石先輩は嘘やろーみたいな顔をしてる。財前が「白石部長は超が着くほどの健康オタク」って言ってた気がする。たしかにどのパンもハイカロリーだろうなぁ。
先輩達と別れて教室に戻る。
「財前みてみて、ぜんざい焼きそばパン」
「なんやそれ……ぜんざいに謝れや」
財前がそれだけは絶対に認めないって顔をする。食べてみると白玉と焼きそばのW炭水化物って感じが美味しい。
「謙也先輩がオススメっていってたよ」
「へぇ、謙也さんに会ったんか。ポニーテールはどうやった?」
「あっ」
聞くの忘れてた。……いや、特に反応がなかったと言うことはそんなに興味ないのかもしれない…。
「なんか…うん。もういいかな…?」
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「あっっっっっっついちゅーねん!!!!!!」
「急に大声出さないで下さい、うっさいっすわ」
放課後になっても昼間のように暑い。謙也さんと打ち合ってたらもうお互い汗でびしょびしょになっていた。タオルで拭いてもキリがない。髪の先から垂れた汗が首に当たって伝ってくのが気持ち悪かった。謙也さんなんか水道から水を出して頭突っ込んでるし。
「財前やらんの?」
「やらないっすよ…犬やん」
なんやて!って言ってぶるぶる頭を振る謙也さんはマジで犬やった。
「女子は大変やろなぁ、こんなこと出来ないやろうし」
「髪縛るから汗が垂れてくることはなさそうですけどね」
「いや絶対蒸れるやん。全員坊主にしたらさっぱりやのになぁ」
極端。しかもその瞬間頭に坊主になった柳川が浮かんで思わず吹き出してしまった。謙也さんは何や急にって絡んでくるし柳川のこと考えたとか言ったら絶対茶化してくるに違いない。というかなんで真っ先に柳川のこと考えたんや。暑いし先輩ウザいしもうワケわからん。
「っ先輩ホンマうざいっすわ!! 」
「うっわ!! やめろや!? 今日どうしたん財前!? 」
抑えた蛇口を先輩に向けて水を掛ける。すると謙也さんはやり返してきて、そんで騒いでたら金ちゃんが乱入してくるし。部長が止めに入ったら思いっきり顔に掛けてもうて。全員ずぶ濡れでもう滅茶苦茶や。家帰ったらLINEで柳川に坊主にしろって言ってやる。