わんわん
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『ってね、いのに聞かれたの』
「ほーーん」
そんなのよくわかんないよねー
紅先生とアスマ先生みたいなもんかなと話して
いつも通り忍具の整理をしていた
ある日、
キバになんとなく違和感を覚える
『キバ?』
「?なんだ?」
特に変わった様子もないが心配なので近づいてみる
『……お、』
「…お??」
『男の子の匂いがする…』
なんとも抽象的な表現だが10数年しか生きてきてないなまえには
これが今言える最大の言語化だった
「なんじゃそりゃ」
そう言われると急に男女の意識が生まれる
だからどうという事もないが気まずい、
「『……。』」
『ごめん、変なこと言って…!?』
2人して照れてしまって赤面する
次の日からなまえはキバを、
キバはなまえを無意識のうちに異性として見るようになった
「…なんかあったの??」
「私も、気になってた…」
いのとヒナタが心配そうに聞いてくる
『え、何が??』
心当たりが無さ過ぎて何のことかわからなかった
「何って、最近キバとちょっと距離ない?
(元々が近すぎだったけどね)」
「う、うん、キバ君、たまにぼーとする時があるから
なまえちゃんと何かあったのかなって」
『なんもないよ!そう見えてんの?』
「「うん」」
そんなことを言われてしまったらなんだか意識してしまうではないか
『いや、まぁ確かにたまに心臓がバクバクして体温が上がるような感覚はあるんだよね、病気かな、これ』
「…それって、」
「いの!行くぞ!」
シカマルから声を掛けられたいのは任務に行ってしまった
ヒナタも謎に微笑んで帰る時間だからと帰ってしまった
1人帰路に着くと影が見えて嬉しくなる
(なんでこんなにも嬉しいんだ?しかもなんかドキドキする)
『キバー!』
後ろから声を掛けられたキバは振り向いて笑顔になる
「おう、なまえ!うちで忍術の勉強でもするか?」
『うん!』
いつも通りの日常なのに心臓がうるさく感じる
『おじゃましまーす』
キバの部屋で2人でテーブル前の床に座り一息ついた
『…そういえばさ、なんかさ、』
話しにくそうにするなまえを見てこっちまで緊張する
改まった話なんてしたことがない
『最近、キバ見てると…ドキドキする、』
あまり自覚はなかったが本人に伝えてみたら
なんだか顔が熱くなってきた、やばい、また変な空気にしてしまうかも
と思ってキバを見つめていた
「…」
顔を赤くしてこちらを見つめてくるなまえに、
同じようにドキドキしていたキバはびっくりするような
嬉しいような恥ずかしいような思いでパニックだ
「お、俺も、同じだ…」
『え、』
以前話していた彼氏彼女という単語がふいに思い出される
縛られる肩書きに疑問を抱くこともあったけど
立場が明確になるという側面もある
『私、キバの彼女?になりたい…!』
「!」
急な展開にパニックから抜け出せないでいる
でもこういうのって男から言うもんだってことは
なんとなく知っている
とにかく何か言わなければ!
深呼吸して心臓を落ち着かせる
「俺とつ、付き合、って、く だ、さい」
言いなれない言葉に躓きながらもなまえに応える
『うん、へへっ』
緊張と混乱の中嬉しさがあふれだし涙が出てくる
目の前で照れて笑う彼女がものすごく可愛い
コイツ、こんなに可愛かったっけ
考える間もなく本能で体が動いていた
ちゅっ
『~~~!!』
突然の顔のアップと初めての感覚に言葉にならず固まる
ふとキバの顔をみると真っ赤になっていた
それを見てこっちまでさらに赤くなってしまう
『キバ…かっこいい。』
ほぅとうっとりした声色でつぶやく