フラッシュバック
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「キバ、あなたそれ…」
とにかく話を聞こうとキバを連れ出す紅
見るつもりはなかったのだがしゃがんだ時に服に仕舞われたネックレスが見えた
かなり前になまえにもらったものだと
周りに自慢していたのを覚えている
キバから別れを告げたのだと本人は言っていた
好きじゃなくなった、と
それなら贈り物など身に着ける意味もないだろう
特に思い出がつまったたものであるなら
「…。もう、いいんだ。任務に行けなくて悪りぃ」
「今はそんなこといいわ。シカマルもあなたを心配していた。
それに、それならなぜ…、(大切にしているの)」
ネックレスをぎゅっと握りしめる
悔しさと悲しさを閉じ込めた表情に紅も悲しくなってくる
...
過去にさかのぼること
なまえ、キバ、ヒナタの3人で任務に出ていた
Cランクの任務だ中忍3人は十分だった
しかし、木の葉をよく思っていない連中どもが狙ってきていた
匂いでつけられているのも、人数もわかっていた
なのに、犬塚一族であることを把握されており鼻を利かなくされていた
戦力は負けていないが、次々と仕掛けれる術の正体もわからぬまま
圧倒的な人数で襲い掛かられてはどうしても隙ができてしまう
ヒナタを人質にとられる寸前、なまえが飛び出し大けがをした
帰りが遅い俺たちを危惧して増援が来たためなんとか帰還した
俺は大切な人を守れなかったのだ
ヒナタも自分のせいだと、泣いている
なまえはしばらく入院して体は回復した
自分が弱いせいでこんな目に合わせてしまった、と
キバは男としても忍としても自信を無くし距離を置いていた
周りもただの喧嘩だろうと特に気にしていなかった
入院中や退院後になまえの周りをうろつく男が目に入る
そりゃあ忍をやっていればいろんな人間と会い、
人付き合いも変わっていくものだ
同じ男だからわかる、好意を寄せているやつの目は
しかも年はそう変わらないのに上忍だという、自分より格上の男らしい
距離を置いていても同じ里、同期なら嫌でも目につく、そのたび好きだと思う気持ちには勝てずまた一緒にいるようになった
でも些細な事が引き金となりなまえを傷つけたことがあった
大怪我を負わせたことが一番トラウマになっていた、
それに加え近くには強くて守ってくれるだろう男がいる
自分なんかといるよりもっと幸せになってほしいと思った
でもなまえが俺のことを大切にしているのはわかっている
だから忘れて欲しくてこれで最後だ、と
「…お前のことは好きじゃなくなった、別れてほしい」
時が止まったように空気が凍り付くように
でも心臓はうるさくて血液が沸騰しそうで
離して 引き寄せて 壊した
俺のことはすべて忘れて欲しいと思うのに
俺は君のすべてを憶えている
微かに残る愛を辿っても
大怪我をしたあの日、
別れを告げた時の絶望の表情
俺だけが、フラッシュバックする