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夜に溶け、消えていく
...
気が付けば、後悔だけが俺の中に根を張ったように
心の深くまで突き刺さっていた
もう後戻りなんて出来ないところまで来てしまったようだ
ついこの間まで俺の隣にいた君はもうここにいない
俺の覚悟が、思いが、足りなかったのかと自分を責め続ける
日が経てば経つほど忘れるどころか、
君といた記憶が色濃く残っていく
「キバ君…」
「…。」
「クゥーン…」
今日は第八班で任務がある
キバとなまえに何かあったことは火を見るより明らかだ
いつも2人で一緒にいたのに、
赤丸が自ら抱っこされに行くほど心を開いた相手だった
任務前の今も本人はいつも通りに振舞っているつもりだが
口数の少なさや誰とも合わせない視線が
心ここにあらずなことを物語っている
「…これでは任務は成功しない、なぜなら、
目の前のやるべきことに集中していないからだ」
「シ、シノ君…」
「…キバ、あなたこのままでは任務から外れてもらうことになるわ。」
紅先生も苦言を呈す
それを聞いた赤丸はなんとか正気に戻ってもらおうと
ちょいちょいと顔を鼻でつついてみる
「ァウゥーー」
赤丸も落ち込んでいるようで強く出れずキバはぼーっとしたままだった
「…少し時間が必要ね。」
自分の代わりに手が空いていた上忍とキバの代わりにシカマルに
代わってもらうことになった
「めんどくせーけど、紅先生、キバを頼む…。」
この子の同期たちも察してるみたいで皆で支えようとしている
...
「キバと別れた!!!???」
最近家にもおらず任務にも顔を出さないなまえが心配で
ナルト、サクラ、ヒナタ、(ヒナタに頼まれた)ネジが
なまえを里中捜索していたのだ
ヒナタは今日、任務の為不在である
ネジの白眼でも里の中では人が多すぎて少し時間がかかってしまった
里から外れた森のほうでわずかになまえのチャクラを見つけた
ずっと泣いていたのか瞼は腫れあがり顔色も悪い
何事かとなんとか聞き出せば先の声が上がる
『ふ、振られちゃった…。私のことはもう好きじゃないみたい…』
話し出せばまた涙がこぼれサクラは慌ててハンカチを差し出す
その場にいた全員がそんなわけがないと思っていた
「あのキバがそんなわけないわよね?」
「あぁ、アイツなまえのことウザいぐらい大好きなはずだったってばよ。」
「……人の気持ちは移ろうものだ。
…だが急すぎる気もするのは確かだ。」
コソコソ話し出せばキバの態度に違和感を覚える
問い詰めるしかないかという友を大切にしたい思いと、
これは2人の問題であるという、冷静な意見がせめぎ合う。
すっかり大人になったつもりだった自分たちは目の前の悲しむ人
1人も救えないのかとぶつけようのない悔しさが込み上げる
どちらが悪いという事もないのだろう
恋も愛もわかっているつもりでもで誰もわかってなどいないものだ
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