子守唄
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「どうしても行ってしまうのか」
『うん、何の罪もない里の方を巻き込みたくないから』
「……。」
数日前、お礼を言いにきた忍たちのことを思い出す
人に何かを伝えるということは相手に自分のことを知ってもらうということでもある
人の気持ちはこんなにも温かく、優しいものであると知ってしまった
それは口にしなければ伝わらないことだ
「俺は…お前と、離れたくない…」
『…私もだよ我愛羅くん。でも、それはこの力があるからじゃないかな?
いつかはこの力がなくなってしまうかもしれない
そしたら私のいる意味も無くなるよ』
これ以上引き留められてしまったら離れたくなくなってしまう
少し意地悪な言い方をして罪悪感が残るが
寂しい気持ちに蓋をしなければいけない
「その力には助けられた、感謝もしている
それにそれが無くなったとしても構わない
その時は、俺が、守る…」
『昔から優しいままだね我愛羅くん、
だめだよ、離れたくなくなるよ…』
何年ぶりだろう泣いたのは
楽しく旅を続けてきたなまえは
別れがこんなに悲しいものであることを
思い出してしまった
膝を抱え込む手に我愛羅の手が乗せられる
「ずっとここに、いて欲しい。
変わってみせる、お前とここで生きていきたい」
子どもながらに大きな思いを伝える
『我愛羅くん、ぐすっ…
私もこの力であなたを安心させたい
あなたが安らげるならこの身を捧げてもいい』
悲惨な過去から変わろうとする我愛羅の
まっすぐな気持ちに心を奪われていた
2人ならどんな強敵も寄せ付けないだろう
...
「な、何を申すのです!??ここにいる!?」
『そう、私の旅はここで終わりみたい』
「故郷、星隠れはどうするのです!?」
『レグル、お前が守るんだ』
「っえぇ!??な、わ、私が!?」
『私の側近でありこの旅についてこられたのはお前だったからだろう。
レグルならあの里も、皆も守れるはずだあなたは相当強いからな』
「そんな、!」
『これは決定だっ!』
「……ぐっ!
我愛羅殿!もしなまえさまを泣かせたり裏切るようなことがあれば地を這ってでもあなたの首をとりに参ります…っ!!」
「覚悟の上だ。その時はそうしてくれ」
「おい、テマリ、なんだこれは、
我愛羅は結婚でもすんのか…」
「し、知らないよ!!」
ともかく約束通り木の葉には一度戻らなければならない
その後も星隠れへ帰り、里の長を正式に決める継承式を行う予定だ
実際に砂隠れに戻るのは何ヶ月も先になろう
『行ってきます、我愛羅くん』
「お世話になりました。」
「いつでも帰りを待っている。」
「レグルも、いつでも遊びに来るじゃん」
「2人とも気を付けて行くんだぞ」
さぁて火影様になんて言われるかなー!