となり
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『ナルトー!』
「なんだってばよー!?」
『任務だってさ!』
「波の国へ護衛ー!?」
『遠く行っちゃうの?』
「行ったことねぇからわかんねぇけど多分な」
『えー会えないのかぁ』
…会えないと言葉に出して言われればこちらも寂しくなる
『浮気するなよー!』
依頼人のおじちゃんと第7班を見送りに門まできた
「なんじゃ小僧、その年でもう恋人なんぞおるんか」
「ち、違うってばよー!」
何日かして第7班は帰ってきた
忍鳥が運んできてくれた途中の報告でほとんど全員が大けがをしたらしいと聞いた、ただの護衛任務ではなくなったようだ
会えるのを今か今かと門付近で待っていると
門番さんが声を掛けてくれた
「お嬢さん、そんなに心配しなくても帰ってきますよ」
「あぁ、あのカカシさんがついているんだ、大丈夫だよ」
『はい、!』
「ほら、ヒーローたちのお帰りだ」
「念のため救急班を呼んでこよう」
帰還の様子を察して門番たちが動く
近づけばみんなボロボロになっていた
『…!みんな!』
すぐに病院へ向かい、入院となってしまった
「大丈夫だってばよ!」
『大丈夫じゃないよ!どう見ても!』
命があるからよかったものの忍とはいつ誰がどうなってもおかしくないのだ、改めて死と隣り合わせな生業であると実感した
『なんか、ナルト…かっこよくなったね…』
「…そうかぁ?いい男になれたかってばよ?」
お茶らけて笑っているがまとう雰囲気や顔つきが変わったような気がする
今回の任務でまた成長したんだろう
どれだけ私を惹きつければいいんだこいつは
「なまえちゃん、…ありがとな」
白との闘いは孤独、死、反対に誰かと生きるということを考えさせられた
自分たちだって命を落としかけたが、その時頭に浮かんだのは
寂しそうに見送りをしてくれたなまえだった
自分の帰りを待っている人がいるということが心に火を宿してくれた
「これからもなまえちゃんに俺の帰りを待っててほしいってばよ」
『うん、もちろんそのつもりだよ…ご飯だって作ってあげるよ!』
微笑んだナルトは疲れ切っていたせいで眠りに落ちてしまった
...
退院後は変わらない日を過ごしていた
仲間たちと任務をこなし里を守る
時が経てば中忍試験を受けるときも来るだろう
『ナルト~』
「なんだってばよー」
『今日の晩御飯は何でしょう~!』
「んー俺はオムライスが食べたいってばよ!」
『クイズなのにリクエストしないでよね?!』
「あのさ、」
『ん?』
「一緒に寝てくれねーか…?」
『え"っ』
「いや、嫌なら無理にとは言わねーってばよ」
『…ううん、うれしいよ』
波の国での闘いの後、やっぱりナルトは何か変わったようだった
『なんか狭いね…』
「小せぇ頃はもっと余裕があったのにな」
笑いながら寝る準備をする
『(好きって知っててこれだもんなぁなんか緊張する…!)』
どうしても白と再不斬のことが頭から離れなくて
心から誰かを信用するって、誰かのために人生を捧げるってどんな感じなのかな
そう考えていたらなぜか人恋しくなってしまったのだ
頼れるのはなまえだけだったからわがままを言ってみた
温もりを感じたくてなまえを抱きしめる
『わっ』
腕枕にもう片腕は肩のほうまで周されている
心臓の音まで伝わりそうな距離、これでは眠れない
抱き返すわけにもいかず私の腕は胸の前にぎゅとしまわれている
「俺、好きとか付き合うとかそういうのよくわかんねぇけどよ、
今回の任務で大切にしなきゃって思ったのがお前だった」
『…』
「もちろんサクラちゃんやサスケだって大切だってばよ、
でもなんかなまえちゃんは特別というか…」
『…ぅん。』
声を絞り出して返事をする
「だけど、今の俺じゃ何も守れねぇんだ
すこし待っていてほしい。」
『…わかったよ。私はいつでもここにいる!ナルトの隣で待ってるから』