となり
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「サクラちゃーん!」
と声が聞こえれば
『ナルトくーん!』と声が聞こえるようになった
そこにいのが加わろうものなら
「あんたはナルトのところに行きなさいよ!サスケ君はあたしのよ!」
「そうだってばよー!いのに任せとけってばよー!」
「何よー!サスケ君は私のものよー!!」
『サクラー!ナルトから離れろー!』
「やかましいぞ…!!」
「怒ってるサスケ君も素敵…!」
『そのままサクラの気を引けサスケ!』
「サスケくんはあたしのー!!」
「すかしてんじゃねーぞサスケ!」
「…一体何してんのよ、あいつらは」
木の上から様子を見ていた天才の上忍ですら溜息をつく始末だ
...
『ねぇシノーーーーー』
「…なんだ」
『一緒に帰るのは私の特権だというのに任務で時間が合わないの』
珍しく涙目のなまえに愚痴をこぼされる
それはいいのだがなぜ俺なんだと思う
「あー!シノがなまえ泣かせてるー!」
「そんなわけがないだろう、なぜなら、俺はなんだの3文字しか話せてないからだ」
「なまえ、なんでこいつに相談してんだ??」
「…(どういう意味だ)」
『いたから』
「「…。」」
「いたからって、こんな木の下で2人で…」
「俺は虫たちと鍛錬をしていただけだ」
『なんか興味なさそうだからこそ、話しやすいというか…へへっ、』
「で?シノの答えはなんなんだよ?」
「こちらにナルトが向かっている、ということだけ伝えておこう」
『まじで!?どこ!?どっちー!?』
向こうのほうから歩いてくる姿が見える
ナルトはヒナタとこちらに向かっているようだ
「…なんちゅータイミングなんだよ」
『ぐっ…、ヒナタめぇっ』
「俺は何も悪くない」
『最近話せないなぁと思ったらこれだよ、ちくしょー、一旦退くわ!』
「戦闘中じゃねぇんだから」
「あれ?今ここになまえちゃんいなかったってばよ?」
「あぁ。いたけど、お前見て逃げちまったぞ」
「なんでだってばよ!?」
「さぁな〜〜??」
なぜか分からないが避けられてしまったようだ
「俺ってばなんかしたっけかー?」
たまたま行く方角で会った任務前のヒナタとキバたちの元へ送ってから、帰路につきながらなんとなくなまえを探す
少し前までは帰りながらなまえとよく話したり買い食いしたものだ
下忍になってからは本格的に忍としての生き方をしなければならずひたすら任務をこなしていた
『ナルトーー!!』
思い出を振り返っていたら幻聴まで聞こえ出した
寂しいってこんな気持ちなのかと考える
『ねぇナルトー!』
なんだか声が近い気がして後ろを振り返る
そのタイミングでなまえが背中を押そうと腕を伸ばしたものだから抱きつく形になってしまった
「わぁぁあなんだってばよ!!?」
『ちょっと振り返らないでよびっくりした!』
「それはこっちのセリフだってばよ?!」
ひっくり返らないようにナルトはなまえを支える、なまえは本当にびっくりして顔が近いナルトと目が合いほっぺたが赤くなっている
『…一緒に帰ろ?』
「おう!」
いつもはうるさく追いかけてきてサクラとの邪魔をしてくるというのに照れたように大人しくなるなまえを見ると調子が狂う、でも
「腹減ったってばよ〜」
『あ!久しぶりに一緒に帰るんだからご飯も食べようよ!』
「おう、いいな!なまえちゃんの飯、久しぶりだってばよ!一楽には勝てないけど好きなんだよな〜!」
『任せなさいな!』
昔のように一緒に帰ってご飯を食べる
日常だったものが懐かしくなる
大人になるってこういうことなのかもしれない
『おやすみー!』
「またなー!」