やくそく
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長い月日が経ち、アカデミーを卒業して
下忍になったなまえ
日々任務をこなすが今度は中忍試験がある
先生から試験の説明を受ける
中忍試験では他里の人たちも多くやってくる
試験の相手も知らない相手になる
見たことない術やワザも受けるだろう
だが条件はお互いにみな一緒だ
試験に向けてさらに鍛えなければならない
『ナルト〜!調子はどうだい』
「なまえちゃん聞いてくれってばよ、カカシ先生のやつがさぁー」
アカデミーからつるんでいるナルト
幼少期によく遊んでいた赤髪の少年と姿が
重なりなぜか仲良くなった
彼もたまに寂しそうな目をすることがある
そんな時は一緒にいてあげるんだ、
ひとりじゃないよって
『そんなことじゃサクラに振り向いてもらえないぞー!もう一息がんばれっ!』
「おうおう!やってやるってばよ!なまえちゃんが相手でも手は抜いてやらねぇってばよ!」
『んだとぉ!こっちだって負けないわよ!』
じゃあなーと、お互い修行の準備にかかる
...
ついに試験当日
めちゃくちゃ緊張する
何はともあれ試験会場へ行かねばなるまい
『あ、サクラ!一緒に行こう!』
「なまえじゃない!いいわよ行きましょ」
『何なのよこの空気…筆記試験じゃないの?』
「あ、あたしに聞かないでよ」
とんでもない空気なので一度廊下に出て
気持ちを落ち着かせる
当たり前だが落ちるわけにはいかない
やくそくしたんだから、
その時、こちらの会場に向かってくる
3人組の影に目をやる
少しずつ近づくたびに顔が見えてくる
心臓が高鳴る 息が詰まる
ずっと見つめる私に、向こうも気がついたようだ
ふ、と足を止める
『があらくん…?』
見間違えるわけがない
会いたくて会いたくて仕方がなかった
何年経っても忘れられなかった
「なまえか…?」
やっぱりそうだ!思わず足が動く
『があらくん!!!』
半泣きでぎゅっと抱きしめる
だけどあの頃のように抱きしめ返してはくれなかった
『…?』
「……っ」
何か言いたそうだ、あの頃の優しい目はなかった
何年も経ってしまえば変わってしまうこともあるだろう
寂しい気持ちを抑えるも伝えたいことはある
『会えて…嬉しい…っ』
手を離す
「おい、テマリ。我愛羅に木の葉の知り合いなんていたか?」
「私が知るかよ。……だが幼少期によく遊んでいた子がいると聞いたことがあるな」
3人は会場へ入って行き、
しばらくして試験が始まった
...
筆記試験、サバイバルをなんとか終えたはいいが
があらくんと話す時間が無い
というかほとんど会えていない
他里の人たちは木の葉から案内されている宿や修練場があるのだそうだ
そしていよいよ試験本番ともとれる一騎打ちだ
があらくんとは当たりませんように…
そんなことを願って出番がくるまでは見学だ
同期がみんな強いことは身をもって知っている
他里の人たちだってどう見たって強い、顔も怖い
ため息が止まらない…が、大事なものを守るため強くなりたくてここまできた
両親にもがあらくんにも見ててほしい。
だけど、があらくんの様子が変なのはなんとなく気付いていた。私に対してじゃない
心がないような誰も寄せ付けないそんな感じ
リーくんとの試合で確信に変わる
絶対、何かがおかしい
予選後、帰路に着くがあらくんを探し出す
「…」
『があらくん、話したい…。』
後ろの2人は反対していたが諦めたのか
何も言わないがあらくんを置いて
どこかへ行ってしまった
里の中心から少し離れたところで話す
会えなかった分を埋めるように。
最初はなかなか話してくれなかったけど、
ぽつりぽつりとがあらくんからも話してくれた、その声には憎しみだけがこもっている
夜叉丸さんやさっき一緒にいた兄弟のことも
悲しくて悔しくて私が泣いてしまった
「なぜお前が泣く」
『私にもわからない…わからないけどっ』
額の愛の字を慈しむように満たしてあげるように
我愛羅を抱きしめる
『大切なあなたが壊れていくのは嫌なの』
「なまえ…約束してほしいことがある」
『…なに?』
「本戦は絶対に会場に近づかないでくれ」
『どうして…?』
「どうしてもだ。今は言えない。」