やくそく
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があらくんにはお兄さんとお姉さんがいて、
お父さんもたいへん立派な忍だそうだ
夜叉丸さんが言っていた
アカデミーには入らずお家で修行や訓練をするらしい
…だけど私は、
『があらくん…。』
涙目で声を震わせて、
こちらに目を合わせてくれないなまえ
嫌な空気だ、聞きたくない
『私ね、木の葉に帰らなくちゃいけないの』
「…!!」
驚きで声が出ない
木の葉ってここから何日もかかるところだ
これから会えなくなるってこと…?
「いやだっなまえちゃんと離れたくない…」
『私もがあらくんといたいよ。ママとパパはちょうきにんむ、でここの里に来ていたの。お手伝いをしに来てたんだって』
瞬きをするたびに涙がおちる
「いつ行っちゃうの…?」
『2日後の朝に出発…』
一緒にいられるのは明日が最後
最後の日は里をお散歩して、
お気に入りの場所でお話をした
「明日の朝も絶対、お見送りに行く!!」
『ありがとうがあらくん、』
「また、会える…??」
『うん、絶対絶対会いに来る!!』
『アカデミーでたくさん勉強して、があらくんに負けない忍になるから!』
この日は泣くのを我慢してさよならした
眠れない夜が怖いから夜が嫌いだった
でも今は朝が来なければいいと思う
時間は残酷に過ぎてゆく
「なまえ…」
『があらくんっ!』
「これ、渡したくて…お守りだよっ」
小さな瓶に入ったキラキラ光る砂
そこらの砂とは少し違うようだ
『嬉しいっ…ありがとう!!!一生の宝物にする!!』
ぎゅぅと抱きしめる
「我愛羅様、ご出発の時間です」
一緒に来てくれた夜叉丸が声をかける
「なまえ、行きますよ」
なまえの母親が声をかける
『強くなってまた会おうね、やくそくだよ』
泣きながら我愛羅の頬にキスをするなまえ
『またねーっ!』
大きく手を振って、見えなくなるまで
「……」