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「い、いきなりどうしたんだよ?」
『どうしても…。』
理由を聞くも応えてくれないなまえ
態度の急変にまさか浮気でもしているのかと一瞬よぎるが
そんなわけがなさ過ぎて
馬鹿な考えが消えるのも一瞬だった
自分でいうのもなんだがなまえは俺のことが大好きだ
俺もだけど。
確かに時計に目をやればいつの間にか夕暮れだ
早いけどお風呂に入るのもおかしい時間ではない
「…」
疑問ばかりが浮かんでうまく答えられなかった
『…や、ヤダ??』
振り向いたカンクロウの目を見て
機嫌を損ねてしまっていないか様子を見る。
つもりが、かっこいい、しか出てこない頭は使えない
「いや、俺はいいけどよ、珍しいこと言うじゃん…?」
『た、たまにはね!!』
背中に引っ付いたまま会話を続ける
素顔が見れるのはいいけどよく考えたら
私の心臓がもたないのではと今更ながら危惧する
あ、やばいかも。
一緒にお風呂入ったらこのままお泊りもしたくなるよな
恥ずかしいとは言え大好きなカンクロウと一緒に過ごす時間は
とても大切だし愛を伝えらることほど満たされるものはないと
知ってしまったのだから
無愛想で喧嘩っ早いのに私には優しく丁寧に扱ってくれる
そんなところも大好きだ。なんて理想の彼氏だろうか
たまのわがままに付き合ってもらう代わりに、
カンクロウにも応えてあげたいなと思う
『行こう?』
後ろから抱き着かれて上目使いでそんなこと言われたら
断る理由もないどころか、こちらからお願いするレベルだ。
メンテナンスはここまで、と片づけて
手を繋いでカンクロウの部屋のお風呂へ向かう
タオルを巻いて一緒に入る
『あったかーい!』
久々に一緒に入れるからと、いつもより楽しそうななまえ
「ちゃんと肩まで浸からなきゃダメじゃん」
きゅっと抱き寄せるとニコニコするなまえ
これじゃだめじゃーん、可愛すぎるじゃん!!
脳内会議が始まりそうなほど自分の頭がうるさい
カンクロウが浴槽に足を延ばして背もたれにもたれると
その上に甘えるようになまえが首に腕を伸ばして寝転ぶ
足は絡むし、首もとになまえの頭を預けられる
体がぴったりとくっついてお湯が熱いのか
体が熱いのかもはや分からない、溶けそうだ
『ふふ、大好き』
(…!!)
2人同時に幸せだと実感する
微笑みながらも目を閉じてキスをする
本当はたくさんしたいけど変なスイッチが入りそうなので
なんとか堪える
『ちょっと滲んできちゃったね』
「あぁ、」
なまえはカンクロウの顔の正面に向きなおし
お湯で少しづつこすってやる
『とってもいい??』
「別にいいが、」
お肌が傷つかないようにゆっくり落としていく
親指で目の周りを落としてやる時、
犬猫みたいにきゅっと目をつむるカンクロウ
うぅっ…可愛すぎて…無理。
可愛くて愛しくてでも照れくさくて
なんだか体温が上がって来た
「顔が赤いぞ?のぼせる前にもう上がるじゃん?」
『い、いいの!』
お風呂を出ても顔は見ていられるけど
素肌同士でくっついているこの環境がいい
大好きが伝わる気がするし、心地がいい。