祝福
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腕に掴まられながらゆっくり暗闇を進む
時々様子を見るがまだ眠そうにぼーとしているようだった
一度可愛いと思ってしまったらもうそうにしか見えない
「テマリー」
「…わかったよ」
2人が私たちを挟んで会話を始めたと思ったら
いなくなってしまった
『えっ?』
「見張りはしておくから弟を頼んだぞー」と
どこからかテマリさんの声が聞こえた
宿までそう遠くはないが二人きりで歩くことになった
今まではなんてことなかったのに自分の気持ちに
うすうす気づいてきた今では困惑するばかりである
好き の2文字が浮かんでは消す作業で誤魔化していた
突然歩みがが止まる
『我愛羅?大丈夫?』
「…なぜかぼーとしていた」
『お酒のんじゃったみたいだよ』
「そうか…すまないな」
酒が抜けてきたの意識がしっかりしてきたみたい
『あ、ねぇ、』と手をほどこうと触れると
「…このままでいい。」
『えっ…?』
甘えるような姿勢ではなくなったが手は恋人つなぎのまま
『ど、え、あっ…と』
間抜けな声しか上がらない私を見つめてくる
「緊張しているのか」
『…』
好きだと伝えたところで風影様の立場を考えたら
迷惑になるだけだ、瞬時にそう思い何も答えられなくて黙ってしまう
「安心しろ」
「俺もだ。」
なんで…我愛羅が緊張することがあるのか
な、何かの罠か?木の葉と組んでドッキリでも仕掛けているのかと
ありえない思考にまで陥っていた
「…これからもそばにいてくれるか」
『そ!それはもちろん、!!』
そのつもりでテマリさんたちと護衛をしているのだから
「…護衛などではない。
恋人として、ゆくゆくは妻として、だ」
『こっ…!』
恋人!!!!??妻!!!?
なんの話か分からなくて気のせいかと思った
言葉は出てこないのに頭の中はなぜか
我愛羅といる記憶が走馬灯のように流れ、
ドッキリか?恋人ってなんだ?といろんな思考をする心の中のもう1人の自分でうるさすぎる
「酒の力を借りてしまうことになったが、
俺はお前とずっとこうしたかった。」
恋人繋ぎをしている手をきゅっとして
「受け入れてもらえるだろうか」
『、うっ、うん…』
さっきまでの可愛い我愛羅はいなくて
真剣な顔つきの男がいた
「では今からお前は俺の恋人だ、
…お前の気持ちも聞かせて欲しい」
淡々と話が進んでいってしまったが
確かに返事をしただけで何も伝えられてない
言えるチャンスがあるなら言わなければ
めちゃくちゃに緊張するけど、
我愛羅も同じだったのだと思えば頑張れる
『わ、私も我愛羅が好き…さっきの時間で、
もっと大好きになった。』
一度口を開けば思ったより素直に言葉が出た
そこまで言われると思ってなかった我愛羅は
なまえをじーっと見て少しかがむと
ほっぺに軽く口をつけた
『…!!!』
ドキドキして彼の顔を見やる
「お前はいつも俺が欲しい言葉をくれる、
昔からずっと」
昔から、?
まさか覚えていたというのか
『覚えてたの…??
「当たり前だ』
『なっ!そうなの!?早く言ってよ!?』
早く言ったところで何も変わらないのだが
なんとなく小っ恥ずかしい気持ちだ