祝福
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お店に入れば木の葉のみんなが席についてわいわいと
盛り上がっている
火影様の近くへ案内され腰掛ける
我愛羅はテマリさんとカンクロウさんに挟まれる形
になるのが良いと判断してテマリさんの分を空けて
座ろうとすると「お前はこっちだ」と我愛羅の隣にされる
別に私はどこでも良いのだけれどなんでだろうと思っていると
「年が同じもんどうし近くのほうが楽しいだろう」と。
目の前にはナルトがいたからかな、気を使ってくれた
「「「「風影様にカンパーイ!!!」」」」
さっそく我愛羅はシカマルやリー達に絡まれる
お祝いの言葉とともになんでそうなったのか、
どんな仕事をするんだなどなど質問の嵐だ
『ちょっと重い、重い!』
「お前も我愛羅の側近みてーなもんだろ?
話聞かせてくれよ!」
ぎゃーぎゃーと騒いでいる中、あまり表情にでない彼も
楽しそうにしているのがわかった
向かい側を見れば酒を煽る自来也様やカカシ先生、
この人たちにも同志のように会えるなんて感動である
そう思うと木の葉の里の戦力はえぐいな、と実感した
もはや席はごちゃごちゃになりカンクロウなんて酒を飲んでいる
誰だよ護衛だぞって言っていたのは
私も楽しくお話をさせてもらっていたが我愛羅と綱手で話をしているところでなんか気にくわなかった
…なんですかあのお胸は。
『ちょっとサクラちゃん、あれは何ですの???』
「わ、私に聞かれても!
…むしろ私だって知りたいのに。
ていうかなまえもあるわよね!?」
まぁ小さくはない!私だってそれなりにある方なのだ、でも
『比べ物にならないでしょうが…!』
口を一文字に結びジト―ーと綱手様を見やっていると
「なんだ、なまえ。あたしに言いたいことでもあるのか?」
ぐっとこらえてみたもののお酒の入った綱手様の色気がやばすぎる
えいっと我愛羅の目を手で塞ぐ
「なまえ、何をする。何も見えないだろう」
『見えないようにしてんのよ!』
「ハハーン、なまえ、そういうことか」
自来也様もにやにやしていた
どういうことだ
見透かしたような顔で私を見るなー!
手を外された私を何をするんだという目で見てきた
だってさすがにさ〜〜
食事も時間も進みふと気が付くと何人か大人しくなり始めたので
んー?と思っていると我愛羅が私の肩にコテンと頭を預けた
『…!?』
急に何事だとびっくりして体を固めたまま
視線だけ顔のほうにやってみる
『我愛羅?…我愛羅サーン、?』
「…。」
返事は来ないがなんとか目を開けようと努めているようだ
顔が近くて緊張する
と、同時に嬉しい気持ちが込み上げてきてなんだか顔に熱が集まる
よく見れば、細いのに程よく筋肉のついた体に
いつのまにか追い越されてしまった背、
近くで見た男らしい体つきにドキッとする
「おいおい、見せつけてくれるねぇ」
「若いっていうのはええのーう!綱手ー!」
ガハハと笑う自来也に次いで
「なぁにしてんだってばよ我愛羅!」
「げー、なんかめんどくせーことになるんじゃねの??」
「なまえちゃん!どうすんのよこれ!」
『どうすんのって、助けてよサクラちゃん!』
「無茶言わないでよ風影様なのよ!」
その言葉でハッとしてテマリとカンクロウの方を見ると
カンクロウは他の酔っ払いたちと楽しそうだし
テマリは甘えている(ように見える)弟に驚いていたが
なぜか視線をそらされてしまった
なんでやーー!!
『あれ?』
我愛羅の顔がほんのり赤いことに気が付いて
飲み物を飲んでみると
『これお酒なんですけどーー!』
大人しくなった人たちもよく見れば
ごちゃごちゃになったテーブルで
酒もジュースもわからなくなっていた為、
飲んでしまったのだろう
『…』
頭を預けるどころか軽く腕まで組んできた
謎に緊張して動けないでいる
目の前の大人たちはにやついてただ見守っているだけであった
「青春だなー!カカシぃ!リー!」
「はい!ガイ先生!我愛羅くんがこんなに甘えられるほど
なまえさんには信頼があるのですね!?」
「よくわかっているなリー!何よりも信頼が大切なのだ―!」
ただの普段通りであろう二人の会話なのに、
なんだかむずがゆい感覚に襲われる
「風影様もこんなだし、お前たちもそろそろ帰る準備しとけよー」
とカカシ先生が指揮をとってくれる
気が付けば0時は回っておりだいぶ楽しんだようだった
「ええー」という声が聞こえてくるが
明日も任務がある人たちもいるだろうし我愛羅を連れ帰らなきゃいけないしでお開きとなった
なんとか目を開けて私にくっついてくる我愛羅の腕を支えて
お店の出口でみんなにありがとう、バイバイと伝えていく
何人から「お幸せにー」と言われたが
「ち、違うよ!」としか返せなかった
嬉し恥ずかしい気持ちと裏腹に風影様にもいつか恋人が出来たり
結婚してしまうのかと思うとさっきとは違う居心地の悪い緊張に急激に襲われた
とにかく宿まで安全に運ばなければいけない
カンクロウも酔っぱらってはいるが酒に強いのか
店を出ちゃえば足取りも会話もしっかりしていた
我愛羅を渡そうとする、カンクロウもおぶるつもりで近づいたが
拒否するように私の左手を右手でぎゅっと握り
さらに反対の腕で私の腕を完全に閉じ込めた
「…」
黙っているが離れるつもりが無いようだった
責任重大である
「…なまえがいいみたいじゃん??
お前にまかせたぜー」と後ろに下がり
テマリは前へ進む
一応、前後は見張ってくれるみたいだがこの状況…