一ノ刻~地図から消えた村~
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中学最後の夏の日の事。私は祖父母の所へ遊びに来ていた。
祖父母の家の近くには、どこまで続いているのか分からない森。暑くて仕方がなかった私には、避暑に恰好な場所と認識していた。
そんな考えを感じ取ったの、祖父母、そして両親は言った。
「森の奥深くまで行ってはいけないよ。紅い蝶に連れて行かれてしまうから。」
この時は、奥まで入り込んでしまうと危険だという意味にしか捉えなかった。だから、安全そうな所を進んでいた。
そして、私は誘われてしまった。
――紅い蝶に。