短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
三八式歩兵銃を手入れしてる時
少し前の記憶が蘇った…
朝ふと庭を見ると木の上に…仔猫がいた。
いつか親猫が助けてくれるだろうー…そう思って放置した。
でも昼になっても親猫は来なかった。
可哀想に…と思った訳ではないが仔猫を助けるため木に登った。
「お、お嬢様!キョーコお嬢様ー…!!!な、なななにをっ!?!?」
『あ、、ばぁや。仔猫がね』
「こんな所を人に見られては困ります!!今旦那様のお客様がいらっしゃっているんですよ!?!?」
仔猫を抱っこしたまま木から降りると
顔を真っ赤にしてばぁやに手を引かれ逃げるように屋敷へと戻された。
名家の令嬢だの…そもそも女性はだの…
などなどと怒るばぁや…
そんなに血は大事なのー??
自由にできず我慢して大人しくする私は本当に私なのだろーか?
とてもとても いき苦しい。
人の気配がして上をむくと尾形上等兵がいて私を見下している。
「家に入ってきた犯人どもをキョーコお嬢様が撃ち殺したって本当か?」
『……。』
「鶴見中尉殿に助けてもらい一部の犯人が逃げているからここへ保護されたと聞いたが……本当は中尉殿が来る前に3人死んでいたと噂されてるぞ?」
『わ、私が…ここに来てから銃を触るようになった私が3人も…人を殺せる訳、、ないじゃないですか…犯人が……っ父上も…母上も…、っ』
ワザとらしく私をお嬢様扱いする尾形上等兵にイラっとしつつも
動揺したように声を震わせ、両手で顔を隠し下を向き、ウウウっと小さな声を出す。
もちろん。私にそんな感情はない。
めんどくさいから早くどっか行ってくれないかな??
「ははっ泣き真似上手いじゃないか。キョーコお嬢サマ。」
『はぁ………鶴見さん…嘘つきだな。こうしたら皆同情してくれるって言ってたのに』
ぱっと顔から手を離しため息をし
尾形上等兵を見るが無表情のまま。
私は気にせず愛用の三八式歩兵銃の手入れの続きを始める
「で?3人殺したのか?」
『そりゃ5発も入ってたんですもの。死にますよね?』
「2人は1発で即死と聞いたが??3人も殺して後悔はないのか?」
………この人はなにを言いたいんだろうか?
後悔?罪悪感?反省しろと?
『私の家族殺された理由……知ってますよね?大人数で強盗やれば金持ちでも名家でもなんでも皆殺しできるからって』
「……。」
『あぁ殺した1人に俺等が遊んでやるかどこかに売られるかそれとも死ぬか…どれがいい?って聞かれたんですよ。
そんな下に見てる奴殺して…罪悪感湧くと思います?
皆様の相手をします。助けてくださいと言ったら下品に笑って銃から手を離し油断する男達が悪いんですよ。』
黙って聞いていた尾形上等兵だが私が人を殺して悪いと思っていないと知ったときニヤりと笑った…
「ならここに来たのは保護のためじゃなく本当の狙いは、、残りの犯人達の行方のため鶴見中尉の情報量とこれの使い方を知るためだな」
『さすが上等兵殿。正解です』
パチパチーと拍手しニッコリと笑う私。
皆泣き真似したら可哀想に…と離れていく馬鹿ばっかだったのに
この尾形百之助という男は泣き真似してる事も私の目的も知ってるらしい。
『簡単に手に入ると思っていた名家のお金を…銃なんて触った事も人を殺した事もなく甘々に育てられた一人娘のお嬢様に殺される。あの馬鹿達はどんな反応するんだろうって思っちゃって
それと…元々私の頭がオカシしいのか…くだらないけど名家のマモトな人間だったが、両親や家の者達全員殺されたから私の頭がおかしくなったからこんな考えようをするのか………
犯人達全員殺したらわかるような気がするんです。』
手入れが終わり部品を付け…カチンと音を鳴らす。
『あぁ…鶴見さんの情報のおかげで皆殺しできるんです。これが終わったら鶴見さんのためにですけど、くだらない名家の血が欲しいというどこかの御家に嫁ぐので第七師団にはお得になる話かと。』
これまで言えば尾形上等兵の聞きたいであろう事は全部知れただろう。
お腹空いたから食堂行こうかな…
と立ち上がる私だが
グイッと腕を掴まれ尾形上等兵の膝の上に座り込んでしまう。
腰に手を回され…後ろから抱きつく尾形上等兵。
なにがしたいんだ?と後ろを見ると
「クックックッ…皆が羨む名家のご令嬢がなにも思わず人殺しだとはなぁ……気に入ったよキョーコ。」
肩を震わせ笑う尾形上等兵
私の肩に顎を乗せこちらを見るも
今までみたいにお嬢様と馬鹿にして見下ろすような視線ではない。
そして名家ともお嬢様とも関係なく…本当の私を見てくれてるような視線に
一瞬ドキリとする。
『名家のお嬢様と思ってない尾形さんは好きですよ。』
初めて私自身を見てくれた人がここにいた
そう思うと自然と笑顔になった。
『ところで…離していただけませんか?お腹空きましたのでご飯食べに行きたいんです。』
「………ヤダ。」
『』
少し前の記憶が蘇った…
朝ふと庭を見ると木の上に…仔猫がいた。
いつか親猫が助けてくれるだろうー…そう思って放置した。
でも昼になっても親猫は来なかった。
可哀想に…と思った訳ではないが仔猫を助けるため木に登った。
「お、お嬢様!キョーコお嬢様ー…!!!な、なななにをっ!?!?」
『あ、、ばぁや。仔猫がね』
「こんな所を人に見られては困ります!!今旦那様のお客様がいらっしゃっているんですよ!?!?」
仔猫を抱っこしたまま木から降りると
顔を真っ赤にしてばぁやに手を引かれ逃げるように屋敷へと戻された。
名家の令嬢だの…そもそも女性はだの…
などなどと怒るばぁや…
そんなに血は大事なのー??
自由にできず我慢して大人しくする私は本当に私なのだろーか?
とてもとても いき苦しい。
人の気配がして上をむくと尾形上等兵がいて私を見下している。
「家に入ってきた犯人どもをキョーコお嬢様が撃ち殺したって本当か?」
『……。』
「鶴見中尉殿に助けてもらい一部の犯人が逃げているからここへ保護されたと聞いたが……本当は中尉殿が来る前に3人死んでいたと噂されてるぞ?」
『わ、私が…ここに来てから銃を触るようになった私が3人も…人を殺せる訳、、ないじゃないですか…犯人が……っ父上も…母上も…、っ』
ワザとらしく私をお嬢様扱いする尾形上等兵にイラっとしつつも
動揺したように声を震わせ、両手で顔を隠し下を向き、ウウウっと小さな声を出す。
もちろん。私にそんな感情はない。
めんどくさいから早くどっか行ってくれないかな??
「ははっ泣き真似上手いじゃないか。キョーコお嬢サマ。」
『はぁ………鶴見さん…嘘つきだな。こうしたら皆同情してくれるって言ってたのに』
ぱっと顔から手を離しため息をし
尾形上等兵を見るが無表情のまま。
私は気にせず愛用の三八式歩兵銃の手入れの続きを始める
「で?3人殺したのか?」
『そりゃ5発も入ってたんですもの。死にますよね?』
「2人は1発で即死と聞いたが??3人も殺して後悔はないのか?」
………この人はなにを言いたいんだろうか?
後悔?罪悪感?反省しろと?
『私の家族殺された理由……知ってますよね?大人数で強盗やれば金持ちでも名家でもなんでも皆殺しできるからって』
「……。」
『あぁ殺した1人に俺等が遊んでやるかどこかに売られるかそれとも死ぬか…どれがいい?って聞かれたんですよ。
そんな下に見てる奴殺して…罪悪感湧くと思います?
皆様の相手をします。助けてくださいと言ったら下品に笑って銃から手を離し油断する男達が悪いんですよ。』
黙って聞いていた尾形上等兵だが私が人を殺して悪いと思っていないと知ったときニヤりと笑った…
「ならここに来たのは保護のためじゃなく本当の狙いは、、残りの犯人達の行方のため鶴見中尉の情報量とこれの使い方を知るためだな」
『さすが上等兵殿。正解です』
パチパチーと拍手しニッコリと笑う私。
皆泣き真似したら可哀想に…と離れていく馬鹿ばっかだったのに
この尾形百之助という男は泣き真似してる事も私の目的も知ってるらしい。
『簡単に手に入ると思っていた名家のお金を…銃なんて触った事も人を殺した事もなく甘々に育てられた一人娘のお嬢様に殺される。あの馬鹿達はどんな反応するんだろうって思っちゃって
それと…元々私の頭がオカシしいのか…くだらないけど名家のマモトな人間だったが、両親や家の者達全員殺されたから私の頭がおかしくなったからこんな考えようをするのか………
犯人達全員殺したらわかるような気がするんです。』
手入れが終わり部品を付け…カチンと音を鳴らす。
『あぁ…鶴見さんの情報のおかげで皆殺しできるんです。これが終わったら鶴見さんのためにですけど、くだらない名家の血が欲しいというどこかの御家に嫁ぐので第七師団にはお得になる話かと。』
これまで言えば尾形上等兵の聞きたいであろう事は全部知れただろう。
お腹空いたから食堂行こうかな…
と立ち上がる私だが
グイッと腕を掴まれ尾形上等兵の膝の上に座り込んでしまう。
腰に手を回され…後ろから抱きつく尾形上等兵。
なにがしたいんだ?と後ろを見ると
「クックックッ…皆が羨む名家のご令嬢がなにも思わず人殺しだとはなぁ……気に入ったよキョーコ。」
肩を震わせ笑う尾形上等兵
私の肩に顎を乗せこちらを見るも
今までみたいにお嬢様と馬鹿にして見下ろすような視線ではない。
そして名家ともお嬢様とも関係なく…本当の私を見てくれてるような視線に
一瞬ドキリとする。
『名家のお嬢様と思ってない尾形さんは好きですよ。』
初めて私自身を見てくれた人がここにいた
そう思うと自然と笑顔になった。
『ところで…離していただけませんか?お腹空きましたのでご飯食べに行きたいんです。』
「………ヤダ。」
『』