短編
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毎回お見合いに失敗して落ち込んで俺の所に来るキョーコ
だが今日は落ち込むってより動揺しながら家に来た。
そんなキョーコの様子に俺は気づかないフリをして
いつも通り普通に家に招きお茶も用意する。
あえてなにも言わずにいると
難しそうな顔をして俺に話しかけようと口を開ける。
だが、固まって声を出さないまままた口を閉じる。
そんな行動をもう3回もしてるのに
まだ俺に話せないでいるキョーコ。
仕方ない。俺から話しかけてあげよう
「……またお見合いに失敗してやけ酒か?」
『今日は…そうじゃないんだよね……』
「ならお見合い成功したのか?」
『いや…今月はお見合いないんだよね…』
知ってる。
次のお見合い予定は来月の後半
キョーコの父上のお得意様とお見合いなんだろ?
これが上手くいけばって父上が喜んでるらしいな。
『でも……次のお見合いから……なくなるかな』
「あ?」
やっと話そうと思ったのが口を開くも
ゴニョゴニョと話す
『あのね……最近ね……なんか体が変だなーって思ってて…病院行ったの…したら医者におめでとうございますって…』
「……」
『でも…私…その……あの…相手も…行為も…全然記憶がなくて……もしかしてお酒飲みすぎた時に……私やっちゃったのかなって…』
話始めるときからキョーコは涙目になっていたため
今はボロボロと涙を流し泣く
性行為の記憶もその行為をした相手の記憶すらないんだから自分への嫌悪感は半端じゃないんだろう。と他人事のように考えてしまう
『……家族に絶対言えないし、、これからどうしたらいいのかも……わからなくて……私気づいたら尾形さんの家の前にいて……っ』
いつもただ愚痴を聞いてほしくて俺の所に来ていると思っていたが
誰にも言えない秘密を俺に言うなんて
相当信用されていたらしい。
そう思っていなかった俺は未だに泣いているキョーコの前で失礼な事だとわかっていても顔のニヤけが止まらなくなりキョーコに気づかれる前に口を手で隠す
「子を堕ろすって考えているのか?」
『…………お腹に子供がいるって思ったら…下ろしたくないって思っちゃって……相手すらわからないコを育てたいなんて……私本当に馬鹿だよね……お父様に絶縁されるだろーし私1人で育てる事なんて…できないのに』
「あぁ…本当に馬鹿だし無謀だと思う」
『だ、だよね……っ』
「家族を知らない俺が言っても響かないだろうがキョーコの中に母心ができたんだろうな」
『お、尾形さん…、っ』
ポンと優しくキョーコの頭を撫でてやると
俺にも反対されると思っていたキョーコは
涙を流し続けたままびっくりした顔で俺を見上げる
堕胎罪があるこの時代
大事なキョーコを子のためなんかで
闇医者に頼んで手術させるなんて絶対させたくない
傷なんてつけさせたくもない。
「……子なんぞで反対する家族なんて捨てちまえ。お前の面倒は俺が見てやる」
『え……そんなの尾形さんにすごい迷惑かけちゃうじゃないですか…っ』
「今は俺の事なんて考えるな。今だけはキョーコ…自分の事だけ考えてろ」
ぐいとキョーコの頭を俺の肩に押し付ける
1人でよく考えたんだな。と呟き
ヨシヨシと撫でてやると
肩を震わせまた泣き始めるキョーコ
『ごめ、、んなさい……っ……ありがとう尾形さん……っ、、』
ワンワン泣いて俺に抱きつくキョーコ。
お前が手に入るなら俺はなんだってするさ
お酒のペース配分を全くわかってない単純で可愛いキョーコ
記憶が飛ぶなんて毎回の事
とてもとてもヤりやすかった。
俺とキョーコの子供と考えたらきっと可愛いだろうな。とは思うがキョーコの1番大切な人が子供なんて考えると怒りを覚える。
良家の一人娘のキョーコが山猫の俺なんかと結ばれないのは当然
俺との関係に親に反対されながらも友達を続けてる事すら奇跡
それで俺は考えた。
子供なんてキョーコが手に入るためのただの道具
単純で優しいキョーコはきっと堕ろしたくないと言うだろうと
産まれたらキョーコと離れた道具なんてもう不必要。
俺はいらなくなった道具を消し
やっとキョーコを本当に手に入れる事ができるんだ。
悲しい顔も落ち込む顔もできず
ただ笑う顔だけになる俺はキョーコに顔を見られないように
優しく抱きしめたまま笑った
だが今日は落ち込むってより動揺しながら家に来た。
そんなキョーコの様子に俺は気づかないフリをして
いつも通り普通に家に招きお茶も用意する。
あえてなにも言わずにいると
難しそうな顔をして俺に話しかけようと口を開ける。
だが、固まって声を出さないまままた口を閉じる。
そんな行動をもう3回もしてるのに
まだ俺に話せないでいるキョーコ。
仕方ない。俺から話しかけてあげよう
「……またお見合いに失敗してやけ酒か?」
『今日は…そうじゃないんだよね……』
「ならお見合い成功したのか?」
『いや…今月はお見合いないんだよね…』
知ってる。
次のお見合い予定は来月の後半
キョーコの父上のお得意様とお見合いなんだろ?
これが上手くいけばって父上が喜んでるらしいな。
『でも……次のお見合いから……なくなるかな』
「あ?」
やっと話そうと思ったのが口を開くも
ゴニョゴニョと話す
『あのね……最近ね……なんか体が変だなーって思ってて…病院行ったの…したら医者におめでとうございますって…』
「……」
『でも…私…その……あの…相手も…行為も…全然記憶がなくて……もしかしてお酒飲みすぎた時に……私やっちゃったのかなって…』
話始めるときからキョーコは涙目になっていたため
今はボロボロと涙を流し泣く
性行為の記憶もその行為をした相手の記憶すらないんだから自分への嫌悪感は半端じゃないんだろう。と他人事のように考えてしまう
『……家族に絶対言えないし、、これからどうしたらいいのかも……わからなくて……私気づいたら尾形さんの家の前にいて……っ』
いつもただ愚痴を聞いてほしくて俺の所に来ていると思っていたが
誰にも言えない秘密を俺に言うなんて
相当信用されていたらしい。
そう思っていなかった俺は未だに泣いているキョーコの前で失礼な事だとわかっていても顔のニヤけが止まらなくなりキョーコに気づかれる前に口を手で隠す
「子を堕ろすって考えているのか?」
『…………お腹に子供がいるって思ったら…下ろしたくないって思っちゃって……相手すらわからないコを育てたいなんて……私本当に馬鹿だよね……お父様に絶縁されるだろーし私1人で育てる事なんて…できないのに』
「あぁ…本当に馬鹿だし無謀だと思う」
『だ、だよね……っ』
「家族を知らない俺が言っても響かないだろうがキョーコの中に母心ができたんだろうな」
『お、尾形さん…、っ』
ポンと優しくキョーコの頭を撫でてやると
俺にも反対されると思っていたキョーコは
涙を流し続けたままびっくりした顔で俺を見上げる
堕胎罪があるこの時代
大事なキョーコを子のためなんかで
闇医者に頼んで手術させるなんて絶対させたくない
傷なんてつけさせたくもない。
「……子なんぞで反対する家族なんて捨てちまえ。お前の面倒は俺が見てやる」
『え……そんなの尾形さんにすごい迷惑かけちゃうじゃないですか…っ』
「今は俺の事なんて考えるな。今だけはキョーコ…自分の事だけ考えてろ」
ぐいとキョーコの頭を俺の肩に押し付ける
1人でよく考えたんだな。と呟き
ヨシヨシと撫でてやると
肩を震わせまた泣き始めるキョーコ
『ごめ、、んなさい……っ……ありがとう尾形さん……っ、、』
ワンワン泣いて俺に抱きつくキョーコ。
お前が手に入るなら俺はなんだってするさ
お酒のペース配分を全くわかってない単純で可愛いキョーコ
記憶が飛ぶなんて毎回の事
とてもとてもヤりやすかった。
俺とキョーコの子供と考えたらきっと可愛いだろうな。とは思うがキョーコの1番大切な人が子供なんて考えると怒りを覚える。
良家の一人娘のキョーコが山猫の俺なんかと結ばれないのは当然
俺との関係に親に反対されながらも友達を続けてる事すら奇跡
それで俺は考えた。
子供なんてキョーコが手に入るためのただの道具
単純で優しいキョーコはきっと堕ろしたくないと言うだろうと
産まれたらキョーコと離れた道具なんてもう不必要。
俺はいらなくなった道具を消し
やっとキョーコを本当に手に入れる事ができるんだ。
悲しい顔も落ち込む顔もできず
ただ笑う顔だけになる俺はキョーコに顔を見られないように
優しく抱きしめたまま笑った