短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「キョーコちゃんの髪はしっとりしててイイね。僕の好きな髪だ…」
機嫌よくフンフンと鼻歌を歌う宇佐美さんは強制的に椅子に座らせられ櫛で私の髪をといている。
もちろん私は宇佐美さんを怒らせないように動かず、じっとしていた
人の髪を触ってなにが楽しいのか…全く理解できず
いつ終わるのかわからない行為にまだかまだかと
待っていた。
「はーぁ…本当可愛いかなぁキョーコちゃんは…」
『ありがとうございます…』
「食べちゃいたいくらい可愛いね」
『………。』
宇佐美さんの手が止まり
私の耳元で宇佐美さんの声が聞こえた。
宇佐美さんだったら本当に食べるだろうと
わかってる私はびっくりして震えそうになる
まだ生きたい。まだ自由になりたい。
その気持ちが私の中では全然諦めてないため
黙ったままニコリと笑い宇佐美さんを見上げる
「………冗談ってわかってるんだねー。なぁんだ怯えるキョーコちゃん見たかったのに…残念ー」
そう言う宇佐美さんだけど
ゾクゾクと興奮した震えをして嬉しそうな顔…
きっと私が黙って見上げた事を
食べてもいいよ。と理解したのだろう。
そんな事全く思ってないのに
「ねーぇキョーコちゃん?」
ニコニコと笑い機嫌のいい宇佐美さんに
ポンと両手が私の肩に乗る
「もう僕から逃げようなんて思ってないよね?ね??」
『急に…どうしたの?』
少しは自由にしてくれるのかしら?
そんな期待をしてしまい
心が踊る…
「最近のキョーコちゃんは大人しいし僕に従順だし…僕が殴る事もなくなったから逃げる事も諦めてくれて良い子になってくれたのかなぁって!」
『怖い宇佐美さんは嫌ですもん…』
逃げたい。貴方となんか一緒にいたくない。
なんて言えたらどんなに楽か…
宇佐美さんに嘘をついてもすぐわかってしまうため
言葉選びは慎重で本当に大変。
バレたら…と思うだけで冷や汗が出るくらい。
「怖い僕は嫌なのかー…僕もキョーコちゃんの事殴りたくないんだよ??」
そう言うといきなり私を抱き上げ今までいた小さな窓にベット。隣にはトイレとお風呂のある部屋から出て廊下へと…
え……本当に自由になれるの?
宇佐美さんに抱っこされてだけど
初めて部屋から出た事に期待が膨らむ
これから動ける範囲が広がるんだ。
逃げれるチャンスが増える
そう思うとつい宇佐美さんの服をギュウも強く掴んでいた
階段を下りるといろんな部屋が見える廊下だった
全部屋には大きい窓。
家具もいっぱいあるちゃんとした部屋。
『素敵ですね……』
「そう?ありがとう」
思わず声が出た私に
嬉しそうにニコリと笑う宇佐美さん
『あ、あの…そろそろおろして欲しいなぁと……』
「もうちょっと待ってね。ここじゃないんだ」
スタスタ歩いてあるドアを開ける
台所だった。
そしてやっと私は下ろされた
『…?』
「この家はね。大好きな上司が僕のために用意してくれた家なんだぁ…僕の要望がいっぱい詰まった家なの」
『窓が大きいのも…?』
「うん。外見るの好きなんだよ大好きな上司が遠くからでも見れるようにね」
フフと笑う宇佐美さん
本当にその上司が好きなんだな…
「あとね!台所も大きくしてくれたんだ!食料庫っていうのがあってね!」
子供のように家を紹介する宇佐美さんに手をひかれ
台所の横にあるドアを開けると下につながる階段。
嬉しそうにペラペラ喋る宇佐美さんと一緒におりる
「地下ってね夏でも涼しいんだよ!冬もそんなに寒くならないし…だから食料を置くには本当に便利な所だったんだねー」
最初に紹介するところが台所にある地下室…
嫌な予感がした。
『あ、あの宇佐美さん…?地下室はいいのでほかの……』
「でもやっぱちょっと地下室ってジメジメしてるんだよねー。温度は本当にいいんだけど…」
階段が終わると鍵のついた頑丈そうな扉…
その扉を開け部屋が見える
嫌な予感が当たった…
食料庫。なんて言っていた地下室に
あるはずのないベット…
そして今までいた小さな窓があった部屋と全く同じ造りの地下室…
「僕ね…本当は知ってるんだよ?キョーコちゃんがまだ逃げようとしてて僕から逃げる気満々なの」
『……。』
今まで我慢して大人しくしてたのに…?
従順な私を見て嬉しそうに微笑んでいた宇佐美さんに騙せたと思っていたのに違っていたらしい。
「あの小さな部屋でも諦めてくれないキョーコちゃんはどうしたら諦めてくれるんだろうか…すごーく悩んじゃった……」
後ろから抱きしめられビクッと震えてしまった。
そんな私を見下ろす宇佐美さん
「希望なんて見えないくらい光なんて見えないくらい暗くて狭い部屋に入れるしかないんだなって思いついたんだ……キョーコが少しでも諦めてくれるまで電気もご飯もなしだからね。少しの間会えないけど……僕も寂しいの我慢するね」
抱きしめられたまま首にキスされたと思ったら
ガリッと噛じられた。
痛みにびっくりした途端ドンと背中を押されその場に倒れこんだ私
逆光で宇佐美さんの顔はあまり見えなかったが
今までにないくらいニッコリと笑っていた…
ガチャンと完全に扉が閉じると本当に真っ暗でなにも見えない。
今までは小さくても窓があってちゃんと電気で明るかったからか
こんな真っ暗でなにも音のしない場所にいたらすぐ頭がおかしくなった。
一気に恐怖がおしよせてきて
必死に手探りしながら扉がある所まで歩きドンドンと叩く
『う、、宇佐美さん……!!開けてくださいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさい!!逃げないから!逃げようなんて思わないから!!宇佐美さんっ!!!』
宇佐美さんに声が届いているのかわからず
大きい声を出し助けを求める
こんな部屋に放置されるなんて思っていなかった…
こんな事になるなら前にいた小さな窓があったあの部屋で
なにもかも諦めていたら良かったんだ…
今後悔しても遅いし宇佐美さんがいるのもわからない。
水もなにもないこの部屋で声を出し続ける事は危険なのはわかっていたが
黙る事さえ怖くて大きい声を出し続けた。
機嫌よくフンフンと鼻歌を歌う宇佐美さんは強制的に椅子に座らせられ櫛で私の髪をといている。
もちろん私は宇佐美さんを怒らせないように動かず、じっとしていた
人の髪を触ってなにが楽しいのか…全く理解できず
いつ終わるのかわからない行為にまだかまだかと
待っていた。
「はーぁ…本当可愛いかなぁキョーコちゃんは…」
『ありがとうございます…』
「食べちゃいたいくらい可愛いね」
『………。』
宇佐美さんの手が止まり
私の耳元で宇佐美さんの声が聞こえた。
宇佐美さんだったら本当に食べるだろうと
わかってる私はびっくりして震えそうになる
まだ生きたい。まだ自由になりたい。
その気持ちが私の中では全然諦めてないため
黙ったままニコリと笑い宇佐美さんを見上げる
「………冗談ってわかってるんだねー。なぁんだ怯えるキョーコちゃん見たかったのに…残念ー」
そう言う宇佐美さんだけど
ゾクゾクと興奮した震えをして嬉しそうな顔…
きっと私が黙って見上げた事を
食べてもいいよ。と理解したのだろう。
そんな事全く思ってないのに
「ねーぇキョーコちゃん?」
ニコニコと笑い機嫌のいい宇佐美さんに
ポンと両手が私の肩に乗る
「もう僕から逃げようなんて思ってないよね?ね??」
『急に…どうしたの?』
少しは自由にしてくれるのかしら?
そんな期待をしてしまい
心が踊る…
「最近のキョーコちゃんは大人しいし僕に従順だし…僕が殴る事もなくなったから逃げる事も諦めてくれて良い子になってくれたのかなぁって!」
『怖い宇佐美さんは嫌ですもん…』
逃げたい。貴方となんか一緒にいたくない。
なんて言えたらどんなに楽か…
宇佐美さんに嘘をついてもすぐわかってしまうため
言葉選びは慎重で本当に大変。
バレたら…と思うだけで冷や汗が出るくらい。
「怖い僕は嫌なのかー…僕もキョーコちゃんの事殴りたくないんだよ??」
そう言うといきなり私を抱き上げ今までいた小さな窓にベット。隣にはトイレとお風呂のある部屋から出て廊下へと…
え……本当に自由になれるの?
宇佐美さんに抱っこされてだけど
初めて部屋から出た事に期待が膨らむ
これから動ける範囲が広がるんだ。
逃げれるチャンスが増える
そう思うとつい宇佐美さんの服をギュウも強く掴んでいた
階段を下りるといろんな部屋が見える廊下だった
全部屋には大きい窓。
家具もいっぱいあるちゃんとした部屋。
『素敵ですね……』
「そう?ありがとう」
思わず声が出た私に
嬉しそうにニコリと笑う宇佐美さん
『あ、あの…そろそろおろして欲しいなぁと……』
「もうちょっと待ってね。ここじゃないんだ」
スタスタ歩いてあるドアを開ける
台所だった。
そしてやっと私は下ろされた
『…?』
「この家はね。大好きな上司が僕のために用意してくれた家なんだぁ…僕の要望がいっぱい詰まった家なの」
『窓が大きいのも…?』
「うん。外見るの好きなんだよ大好きな上司が遠くからでも見れるようにね」
フフと笑う宇佐美さん
本当にその上司が好きなんだな…
「あとね!台所も大きくしてくれたんだ!食料庫っていうのがあってね!」
子供のように家を紹介する宇佐美さんに手をひかれ
台所の横にあるドアを開けると下につながる階段。
嬉しそうにペラペラ喋る宇佐美さんと一緒におりる
「地下ってね夏でも涼しいんだよ!冬もそんなに寒くならないし…だから食料を置くには本当に便利な所だったんだねー」
最初に紹介するところが台所にある地下室…
嫌な予感がした。
『あ、あの宇佐美さん…?地下室はいいのでほかの……』
「でもやっぱちょっと地下室ってジメジメしてるんだよねー。温度は本当にいいんだけど…」
階段が終わると鍵のついた頑丈そうな扉…
その扉を開け部屋が見える
嫌な予感が当たった…
食料庫。なんて言っていた地下室に
あるはずのないベット…
そして今までいた小さな窓があった部屋と全く同じ造りの地下室…
「僕ね…本当は知ってるんだよ?キョーコちゃんがまだ逃げようとしてて僕から逃げる気満々なの」
『……。』
今まで我慢して大人しくしてたのに…?
従順な私を見て嬉しそうに微笑んでいた宇佐美さんに騙せたと思っていたのに違っていたらしい。
「あの小さな部屋でも諦めてくれないキョーコちゃんはどうしたら諦めてくれるんだろうか…すごーく悩んじゃった……」
後ろから抱きしめられビクッと震えてしまった。
そんな私を見下ろす宇佐美さん
「希望なんて見えないくらい光なんて見えないくらい暗くて狭い部屋に入れるしかないんだなって思いついたんだ……キョーコが少しでも諦めてくれるまで電気もご飯もなしだからね。少しの間会えないけど……僕も寂しいの我慢するね」
抱きしめられたまま首にキスされたと思ったら
ガリッと噛じられた。
痛みにびっくりした途端ドンと背中を押されその場に倒れこんだ私
逆光で宇佐美さんの顔はあまり見えなかったが
今までにないくらいニッコリと笑っていた…
ガチャンと完全に扉が閉じると本当に真っ暗でなにも見えない。
今までは小さくても窓があってちゃんと電気で明るかったからか
こんな真っ暗でなにも音のしない場所にいたらすぐ頭がおかしくなった。
一気に恐怖がおしよせてきて
必死に手探りしながら扉がある所まで歩きドンドンと叩く
『う、、宇佐美さん……!!開けてくださいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさい!!逃げないから!逃げようなんて思わないから!!宇佐美さんっ!!!』
宇佐美さんに声が届いているのかわからず
大きい声を出し助けを求める
こんな部屋に放置されるなんて思っていなかった…
こんな事になるなら前にいた小さな窓があったあの部屋で
なにもかも諦めていたら良かったんだ…
今後悔しても遅いし宇佐美さんがいるのもわからない。
水もなにもないこの部屋で声を出し続ける事は危険なのはわかっていたが
黙る事さえ怖くて大きい声を出し続けた。