短編
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「親の仇取れるぜ?」
『……』
ある1人の男を身動きがとれないように縛って
乱暴に床に叩きつけながらニヤニヤと尾形さんが笑って部屋に入ってきた。
「お前の母親にトドメを刺したのがこいつだってよ」
男「ふ、、ふぐ…、っ、、ん、んんー!!ん、!んんーー!」
床に転がってる男は必死になにか言おうと口を動かすも布で口も縛られているため
男がなにを言いたいのかさっぱり…
『はぁ……どこで拾ってきたんです?』
「あ?居酒屋で人殺しを自慢してた馬鹿だよ。気になっていろいろ聞いたらお前の家だったってわけ」
親を殺した犯人を見つけて満足気な顔をしながら男の上に座る尾形さん
近くで見ると確かに見覚えのある犯人の1人だった。
『あのですね…私まだ拳銃でさえ上手く使えないのに仇なんて取れるわけないじゃないですか…』
「……」
『あとこの男なら知ってます。鶴見さんから聞いてます。酔って殺人の自慢ばかりする馬鹿だって…たぶん1番簡単な人だし近くにいるので最後でいいかなって思ってました。』
まさか私にこんな事を言われると思っていなかった尾形さんは
目を大きく開き固まったままこっちを見てる
この男は良く言えばほかの犯人を探れるかもしれないエサ。
悪くて言えば1番の雑魚。
鶴見さんに教えてもらった犯人の情報でも
まだ見つかってない犯人がいる
そして私に仇をとる技術や力がない。
第七師団で日々猛特訓していた……のに
まさか尾形さんが捕まえてくるとは思っていなかった。
てか私に興味あるとは思ってなかったから
そっちにびっくりした
「……技術がなきゃ刺し殺せばいいだけだ」
目を見開いてびっくりした顔から
私の話を聞き終わった頃にはムスッとした顔をして
徐ろに銃剣を私の手に持たせる尾形さん
『いや……あのですね……』
「殺せないのか?罪悪感があるのか??」
『……。』
言い訳しようと口を開けば
遮るように尾形さんに質問される…
どうやら尾形さんは私に人殺しをさせたいらしい。
今はその時ではない。
と尾形さんに言ってもきっと無駄なのだろう
『罪悪感などあったら私はここにいません。できるなら私だってこいつを今すぐ殺してやりたいですよ』
じっと男を見下ろすと目が合いビクッと震えるのを見て
その男の前に膝をつきガンッと床に銃剣を突き刺す
男「っ!!!」
『人を殺してそれを言い広めるくらい自慢するなら…殺される覚悟もおありなんでしょうね?』
「ははっ…ちなみにこの男…他の犯人達とは何ヶ月も会ってないみたいだ」
ガタガタ震えが止まらなくなった男
本当に1番雑魚だったみたい。
男の上に座っていた尾形さんが私の後ろへと移動し
私が持っている銃剣の手に尾形さんの手が重なる
「こいつは他の犯人にとっても用済みなんだ。ここでこいつを殺しても後々後悔なんてしない雑魚な奴なんだよ」
後ろで囁く尾形さん
まるで悪魔の囁きのよう
尾形さんの話を聞いていると本当にこいつはいらない人間。と思ってしまう
「技術や力がないのなら俺が手伝ってやろう。両手で強く握るんだ。」
ぐっと尾形さんの手に力が入ると
私も握ってる銃剣が手に食い込むくらい握られる
自分を殺す人間が銃剣を握って目の前にいるんだから
男は逃げようと縛られてる身体を必死にジタバタする。
「ジワジワ殺すために腹刺すか?…それとも心臓か?あえて首にして致命傷ギリギリ切るか?」
『………尾形さん、私の仇なのに楽しんでませんか?』
「人を殺すのに楽しむ訳ないじゃないか」
『………。』
フッと鼻で笑う尾形さん…
私にはとても楽しんでるように見えるんですけど…
銃剣の先をそのまま真っすぐと当てると
男の胸だった。
「………めんどくさくてそのまま刺そうとしてるな?」
『人を殺すのにドコを刺そうなんて考えるのは無駄なので…』
グググと男の身体に銃剣を押す
人間の身体に刺す感覚が柄で伝わる
初めての感覚、気持ち悪い
そして尾形さんの力の援助がなく私だけの力で
こんな深く刺せてるだろうか…
気づいたら尾形さんは暴れないよう足で男の身体を押さえていた。
私だけの力じゃないにしろ
ゆっくり刺しているのだから痛くて死にたくなくて暴れる男を守ってくれていた事に気づいた。
『……やっぱり私には力がないので拳銃で仇をとった方がいいですね』
血溜まりの中動かなくなった男をジッと見下ろし
ボソリと呟く
「……犯人全員殺したらお前はどうするんだ?」
『殺したら…どうするんですかね?このまま鶴見さんにお世話になる訳にはいきませんし…あ、でも死のうとは全く思ってないです。』
殺された家族の仇…
なんて立派な事言ってるけど
そんな強い気持ち仇をとろうと思ってる訳ではない…
ただ私だけ生き残されたのだから
なにかしなくてはいけない気がしただけ
その証拠に
この男を殺しても
達成感すらない。
そして罪悪感恐怖感もないんだもの
「…人を殺してなにも思っていないお前も…なにか欠けているのか?」
男を部屋に入れてからずっと私を見ていた尾形さん。
私の様子を見てほかの人と違うんだと思ったのだろう
欠けてる人間?
心が…??
『先に家族を殺されてますし……でも犯人全員殺したら、なにかわかるかもしれませんね。』
全員殺しても
なにもわからないだろう。
でもなぜか尾形さんにそう言ってはいけない気がした。
『……』
ある1人の男を身動きがとれないように縛って
乱暴に床に叩きつけながらニヤニヤと尾形さんが笑って部屋に入ってきた。
「お前の母親にトドメを刺したのがこいつだってよ」
男「ふ、、ふぐ…、っ、、ん、んんー!!ん、!んんーー!」
床に転がってる男は必死になにか言おうと口を動かすも布で口も縛られているため
男がなにを言いたいのかさっぱり…
『はぁ……どこで拾ってきたんです?』
「あ?居酒屋で人殺しを自慢してた馬鹿だよ。気になっていろいろ聞いたらお前の家だったってわけ」
親を殺した犯人を見つけて満足気な顔をしながら男の上に座る尾形さん
近くで見ると確かに見覚えのある犯人の1人だった。
『あのですね…私まだ拳銃でさえ上手く使えないのに仇なんて取れるわけないじゃないですか…』
「……」
『あとこの男なら知ってます。鶴見さんから聞いてます。酔って殺人の自慢ばかりする馬鹿だって…たぶん1番簡単な人だし近くにいるので最後でいいかなって思ってました。』
まさか私にこんな事を言われると思っていなかった尾形さんは
目を大きく開き固まったままこっちを見てる
この男は良く言えばほかの犯人を探れるかもしれないエサ。
悪くて言えば1番の雑魚。
鶴見さんに教えてもらった犯人の情報でも
まだ見つかってない犯人がいる
そして私に仇をとる技術や力がない。
第七師団で日々猛特訓していた……のに
まさか尾形さんが捕まえてくるとは思っていなかった。
てか私に興味あるとは思ってなかったから
そっちにびっくりした
「……技術がなきゃ刺し殺せばいいだけだ」
目を見開いてびっくりした顔から
私の話を聞き終わった頃にはムスッとした顔をして
徐ろに銃剣を私の手に持たせる尾形さん
『いや……あのですね……』
「殺せないのか?罪悪感があるのか??」
『……。』
言い訳しようと口を開けば
遮るように尾形さんに質問される…
どうやら尾形さんは私に人殺しをさせたいらしい。
今はその時ではない。
と尾形さんに言ってもきっと無駄なのだろう
『罪悪感などあったら私はここにいません。できるなら私だってこいつを今すぐ殺してやりたいですよ』
じっと男を見下ろすと目が合いビクッと震えるのを見て
その男の前に膝をつきガンッと床に銃剣を突き刺す
男「っ!!!」
『人を殺してそれを言い広めるくらい自慢するなら…殺される覚悟もおありなんでしょうね?』
「ははっ…ちなみにこの男…他の犯人達とは何ヶ月も会ってないみたいだ」
ガタガタ震えが止まらなくなった男
本当に1番雑魚だったみたい。
男の上に座っていた尾形さんが私の後ろへと移動し
私が持っている銃剣の手に尾形さんの手が重なる
「こいつは他の犯人にとっても用済みなんだ。ここでこいつを殺しても後々後悔なんてしない雑魚な奴なんだよ」
後ろで囁く尾形さん
まるで悪魔の囁きのよう
尾形さんの話を聞いていると本当にこいつはいらない人間。と思ってしまう
「技術や力がないのなら俺が手伝ってやろう。両手で強く握るんだ。」
ぐっと尾形さんの手に力が入ると
私も握ってる銃剣が手に食い込むくらい握られる
自分を殺す人間が銃剣を握って目の前にいるんだから
男は逃げようと縛られてる身体を必死にジタバタする。
「ジワジワ殺すために腹刺すか?…それとも心臓か?あえて首にして致命傷ギリギリ切るか?」
『………尾形さん、私の仇なのに楽しんでませんか?』
「人を殺すのに楽しむ訳ないじゃないか」
『………。』
フッと鼻で笑う尾形さん…
私にはとても楽しんでるように見えるんですけど…
銃剣の先をそのまま真っすぐと当てると
男の胸だった。
「………めんどくさくてそのまま刺そうとしてるな?」
『人を殺すのにドコを刺そうなんて考えるのは無駄なので…』
グググと男の身体に銃剣を押す
人間の身体に刺す感覚が柄で伝わる
初めての感覚、気持ち悪い
そして尾形さんの力の援助がなく私だけの力で
こんな深く刺せてるだろうか…
気づいたら尾形さんは暴れないよう足で男の身体を押さえていた。
私だけの力じゃないにしろ
ゆっくり刺しているのだから痛くて死にたくなくて暴れる男を守ってくれていた事に気づいた。
『……やっぱり私には力がないので拳銃で仇をとった方がいいですね』
血溜まりの中動かなくなった男をジッと見下ろし
ボソリと呟く
「……犯人全員殺したらお前はどうするんだ?」
『殺したら…どうするんですかね?このまま鶴見さんにお世話になる訳にはいきませんし…あ、でも死のうとは全く思ってないです。』
殺された家族の仇…
なんて立派な事言ってるけど
そんな強い気持ち仇をとろうと思ってる訳ではない…
ただ私だけ生き残されたのだから
なにかしなくてはいけない気がしただけ
その証拠に
この男を殺しても
達成感すらない。
そして罪悪感恐怖感もないんだもの
「…人を殺してなにも思っていないお前も…なにか欠けているのか?」
男を部屋に入れてからずっと私を見ていた尾形さん。
私の様子を見てほかの人と違うんだと思ったのだろう
欠けてる人間?
心が…??
『先に家族を殺されてますし……でも犯人全員殺したら、なにかわかるかもしれませんね。』
全員殺しても
なにもわからないだろう。
でもなぜか尾形さんにそう言ってはいけない気がした。