短編
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「………キョーコねぇ?」
『……?』
先生にお使いを頼まれ買い物していた最中
いきなり腕を掴まれ名前を呼ばれる。
振り向いて見るも知らない男性
でも…なんか見た事あるような顔……?
思い出せず
目をパチパチさせ困った顔をしたキョーコを見て
その男性は少し寂しそうな顔をする
「キョーコねぇさんだよな?俺百……」
百………
『あっ…!百って…あの!?え…なんで北海道に!?』
地元茨城で
家が近くに住んでいた
2.3個下の可愛い男の子に
キョーコねぇと
よく呼んでくれていた私の名前
そしてその子の名前が百之助……
その2つのワードでやっと思い出したキョーコは驚きながらも嬉しそうに尾形を見上げる
『大きくなったねー!私より小さかったのに!』
「そりゃ大きくなりますよ…ところでキョーコねぇは、なぜ北海道に…?」
『あ、、あー……居づらくてねー…茨城から出たの。今はあそこの町医者…おじいちゃん先生の所で医学を勉強してるんだ。』
「あぁ…あの医者の腕はすごいってよく聞きます。上司が軍医になってほしい。と話が出てきますよ。勉強って…よく旦那が許してくれましたね」
『あ、、うーん……』
女が。しかも医者の勉強なんて
誰もが聞いたら驚くだろう…
働く女は珍しいんだから…
頬をかいて目をそらすキョーコ…
誤魔化したような曖昧な返事だけ
「……結婚は?」
『う……百も知ってるでしょ……茨城にいたときの話でさ私の結婚相手がすぐ亡くなったって。しかも3人連続…さすがに私が殺したやら死神やらっていう変な噂も……まぁ、それで結婚さえも嫌になって皆に言わず茨城出たのよ』
最初の結婚相手は幼馴染みだった。
優しくて1番に私を考えてくれて…とても幸せだったのを覚えてる……
2人目3人目は親の紹介…
親に言われて半ば強引な結婚だったが相手はとても良い人達…だった気がする。
「それって…」
『あ、慰めとかいらないよ!結婚っていっても直前だったから思い出なんてないし…それに今は勉強が楽しいしね!』
「………。」
『百君は結婚してるの?』
「してないです。すぐ軍に入って忙しかったしね。」
『身長も伸びてカッコ良くなってるから…モテモテじゃないの?』
「全然。俺を見てくれる人なんていないよ」
寂しそうな…でも少し優しそうな顔をしながらキョーコの頬を触り親指でキョーコの唇を撫で見つめる尾形。
なんでそんな見つめるのも嫌らしく触るのもわからないが…
間近でキョーコはボッと顔が赤くなる
なんか…わからないけどこの状況駄目な気がする!と
思ったキョーコは尾形の手を払い距離をおく
それにカッコよくなった尾形に見つめられたら
心臓もバクバクとうるさくなる。
『っ………あ、、ごめん!私お使いの途中なんだっ』
「あ…ごめん。呼び止めちゃって」
『ううん!声かけてくれて嬉しいよ!軍人さんは忙しいからなかなか会えないだろーけど…時間あるときでいいから病院に来てくれたら嬉しいな!』
「会いに行きます。でも2人目みたいにしつこく行かないから安心して」
『……え?』
「じゃあまたね。キョーコねぇ」
手を軽く振ってから歩き始める尾形。
それを不安気にみるキョーコ
2人目。
確かに彼は時間がなくても毎日家に来てくれた……
私を気に入ってくれたらしく
とても私に気を使ってくれていた。
だから嫌だ。しつこいだなんて感じた事は
一度もなく逆に私を大事にしてくれていた。と思って嬉しかった…
尾形の言葉にひっかかりながらも
ずっと見てる訳にもいかないので
諦め尾形と逆方向へと歩く
モヤモヤは残るけど…今さっきの言葉はあまり気にしないようにしよう。きっと家が近かったから相手が私の家に入るのを見たのだろう。
と思いながら。
歩き出したキョーコ…
こちらを見なくなった事を確認し歩くのをやめ振り返り見つめる尾形。
キョーコの結婚相手は
3人とも全員知ってるよ。
皆殺したの俺だもの
村全員俺や家族を白い目で見るのにキョーコねぇだけは俺に手を差し伸べてくれた。
話しかけてくれた。
笑ってくれた。
傍にいてくれた。
ずっと一緒にいてくれると思っていた。
だがキョーコが結婚すると聞いて
頭が真っ白になったのを今でも覚えてる。
怒りに任せて
全員結婚前に殺してしまったのだから
キョーコに変な噂がつくようになり
逃げるように村から消えたキョーコねぇ。
消えたキョーコねぇを探そうとするも
俺も茨城を出なきゃいけなくなった。
こんなあっさりとキョーコねぇと離れ離れになったのだから心の中にずっと黒いモヤモヤが消えずにいた。
でも偶然またキョーコに会えるなんて…
茨城にいたときは可愛かったキョーコ。
大人になって今は綺麗になっていて一瞬わからなかった…
でもすぐ気づいたよ。
北海道で新しい男と…と思うだけで殺意が湧く…
でもキョーコねぇは結婚を諦めていた。
それを聞いてキョーコねぇの前で嬉しすぎて笑いそうになった。
これからはずっと一緒にいれるんだから
笑わないように必死に口
もう見失う事は絶対しない。
逃がすつもりもない。
今は恋愛すら嫌になってるだろーが…
ゆっくり……ゆっくりと俺が作りあげた愛を育もうかキョーコねぇ
キョーコねぇが自ら俺を選ばない限り
俺は人を殺し続けるだろう
『……?』
先生にお使いを頼まれ買い物していた最中
いきなり腕を掴まれ名前を呼ばれる。
振り向いて見るも知らない男性
でも…なんか見た事あるような顔……?
思い出せず
目をパチパチさせ困った顔をしたキョーコを見て
その男性は少し寂しそうな顔をする
「キョーコねぇさんだよな?俺百……」
百………
『あっ…!百って…あの!?え…なんで北海道に!?』
地元茨城で
家が近くに住んでいた
2.3個下の可愛い男の子に
キョーコねぇと
よく呼んでくれていた私の名前
そしてその子の名前が百之助……
その2つのワードでやっと思い出したキョーコは驚きながらも嬉しそうに尾形を見上げる
『大きくなったねー!私より小さかったのに!』
「そりゃ大きくなりますよ…ところでキョーコねぇは、なぜ北海道に…?」
『あ、、あー……居づらくてねー…茨城から出たの。今はあそこの町医者…おじいちゃん先生の所で医学を勉強してるんだ。』
「あぁ…あの医者の腕はすごいってよく聞きます。上司が軍医になってほしい。と話が出てきますよ。勉強って…よく旦那が許してくれましたね」
『あ、、うーん……』
女が。しかも医者の勉強なんて
誰もが聞いたら驚くだろう…
働く女は珍しいんだから…
頬をかいて目をそらすキョーコ…
誤魔化したような曖昧な返事だけ
「……結婚は?」
『う……百も知ってるでしょ……茨城にいたときの話でさ私の結婚相手がすぐ亡くなったって。しかも3人連続…さすがに私が殺したやら死神やらっていう変な噂も……まぁ、それで結婚さえも嫌になって皆に言わず茨城出たのよ』
最初の結婚相手は幼馴染みだった。
優しくて1番に私を考えてくれて…とても幸せだったのを覚えてる……
2人目3人目は親の紹介…
親に言われて半ば強引な結婚だったが相手はとても良い人達…だった気がする。
「それって…」
『あ、慰めとかいらないよ!結婚っていっても直前だったから思い出なんてないし…それに今は勉強が楽しいしね!』
「………。」
『百君は結婚してるの?』
「してないです。すぐ軍に入って忙しかったしね。」
『身長も伸びてカッコ良くなってるから…モテモテじゃないの?』
「全然。俺を見てくれる人なんていないよ」
寂しそうな…でも少し優しそうな顔をしながらキョーコの頬を触り親指でキョーコの唇を撫で見つめる尾形。
なんでそんな見つめるのも嫌らしく触るのもわからないが…
間近でキョーコはボッと顔が赤くなる
なんか…わからないけどこの状況駄目な気がする!と
思ったキョーコは尾形の手を払い距離をおく
それにカッコよくなった尾形に見つめられたら
心臓もバクバクとうるさくなる。
『っ………あ、、ごめん!私お使いの途中なんだっ』
「あ…ごめん。呼び止めちゃって」
『ううん!声かけてくれて嬉しいよ!軍人さんは忙しいからなかなか会えないだろーけど…時間あるときでいいから病院に来てくれたら嬉しいな!』
「会いに行きます。でも2人目みたいにしつこく行かないから安心して」
『……え?』
「じゃあまたね。キョーコねぇ」
手を軽く振ってから歩き始める尾形。
それを不安気にみるキョーコ
2人目。
確かに彼は時間がなくても毎日家に来てくれた……
私を気に入ってくれたらしく
とても私に気を使ってくれていた。
だから嫌だ。しつこいだなんて感じた事は
一度もなく逆に私を大事にしてくれていた。と思って嬉しかった…
尾形の言葉にひっかかりながらも
ずっと見てる訳にもいかないので
諦め尾形と逆方向へと歩く
モヤモヤは残るけど…今さっきの言葉はあまり気にしないようにしよう。きっと家が近かったから相手が私の家に入るのを見たのだろう。
と思いながら。
歩き出したキョーコ…
こちらを見なくなった事を確認し歩くのをやめ振り返り見つめる尾形。
キョーコの結婚相手は
3人とも全員知ってるよ。
皆殺したの俺だもの
村全員俺や家族を白い目で見るのにキョーコねぇだけは俺に手を差し伸べてくれた。
話しかけてくれた。
笑ってくれた。
傍にいてくれた。
ずっと一緒にいてくれると思っていた。
だがキョーコが結婚すると聞いて
頭が真っ白になったのを今でも覚えてる。
怒りに任せて
全員結婚前に殺してしまったのだから
キョーコに変な噂がつくようになり
逃げるように村から消えたキョーコねぇ。
消えたキョーコねぇを探そうとするも
俺も茨城を出なきゃいけなくなった。
こんなあっさりとキョーコねぇと離れ離れになったのだから心の中にずっと黒いモヤモヤが消えずにいた。
でも偶然またキョーコに会えるなんて…
茨城にいたときは可愛かったキョーコ。
大人になって今は綺麗になっていて一瞬わからなかった…
でもすぐ気づいたよ。
北海道で新しい男と…と思うだけで殺意が湧く…
でもキョーコねぇは結婚を諦めていた。
それを聞いてキョーコねぇの前で嬉しすぎて笑いそうになった。
これからはずっと一緒にいれるんだから
笑わないように必死に口
もう見失う事は絶対しない。
逃がすつもりもない。
今は恋愛すら嫌になってるだろーが…
ゆっくり……ゆっくりと俺が作りあげた愛を育もうかキョーコねぇ
キョーコねぇが自ら俺を選ばない限り
俺は人を殺し続けるだろう