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「あっつーい」
「うるせぇ」
横で騒ぐ天月をちらりと見て、俺は空を見上げた。
「いいか、天月。よく聞け」
「なんですか?」
「お前は、今日は絶対に喋るなよ」
「お客さんが来てるからですか?」
「そうだ。今日は合同練習と、練習試合をする予定だ。絶対に邪魔するな」
「邪魔って言われても・・・・あ。それなら、今から喋らない方がいいですね。もうお客さん来てるみたいですし」
「そうだ。わかっているならいい」
俺は、テニスコートに戻ろうと歩き始めた。
そして、目の前にいる人物に俺は一瞬声が出なかった。
「・・・・・・・・跡部・・・」
「手塚・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あれ?手塚って、今日の相手校の部長さんでしたよね、確か」
「(黙れ天月っ!!)どうしたよ、手塚」
「そろそろ練習を始めると竜崎先生が言っていた。部長がいなければならないだろう?」
「あ、あぁ」
手塚は、歩き出そうとした。
「おい、何か疑問はねぇのかよ・・・・・・」
「疑問?なんのことだ」
「(コイツ・・・俺が喋ってたとこは聞いてねぇのか?)いや、なんでもねぇ」
「そうか。そっちの女子はテニス部マネージャーか?」
「あ、いえ違いますよ。ね、跡部さん」
「こんなマネージャーはありえねぇだろ、アーン?」
「そうか、なら失礼する」
「「・・・・・・・・・・・・え?」」
「手塚、お前今なにを喋った?」
「そうか。なら失礼する」
「その前だ」
「そうか。そっちの女子はテニス部マネージャーか?」
「そっちの女子って、コイツのこと言ってんのか?」
跡部は、天月を指差して瞳孔を開いて手塚を見た。
「私が見えてるんですか?」
一方の天月も、跡部同様に大変驚いているが、跡部とは違い少し嬉しそうにもしていた。
「何を言っている。見えるに決まっているだろう。眼鏡をかけてはいるが、そこまで視力は悪くない」
「まじで、言ってんのか・・・・」
「まじだ」
「まじですか!?うっひゃー!手塚さん、貴方は二番目ですよ!わーい、跡部さん以外にも喋れる人がいたー!!!よっしゃー!!!!すっごい嬉しいですよ!会話がちゃんと成り立っていましたよ!」
「何故そんなに喜んでいる」
「コイツ、俺とお前以外のやつには見えねぇんだよ。まさかお前にも見えるとは思わなかったぜ」
「・・・・・・・そうなのか」
「そうみたいですね、よくわからないですけど」
「そうか、では生活も大変だろう」
「いえ、跡部さん家にお世話になっていて、なんとかなってます」
「そうか、それは良かったな」
手塚は、そういって天月の頭をくしゃっと撫でた。
「お前は、まず生活を気にするのか手塚」
「跡部」
「な、なんだよ」
無駄に怯える跡部、15歳。
「しっかり面倒を見てやれ」
「手塚・・・お前は天月の父親か」
「そうか、天月というのか」
「はい、天月ヒカルです」
「おい、俺様を無視すんじゃねぇよ」
「では天月、手を出せ」
「こうですか」
手塚は、そっと天月の手を握った。
「おい、手塚!?なにする気だてめぇ!」
跡部が怒鳴ると、すぐに手は離れた。
「てめぇ・・・・」
「何故怒る跡部」
「わーい、ありがとうございます手塚さん!」
「当たり前だろ!俺様無視した挙句に、天月の手なんか握りやがって」
「見てください跡部さん!飴だらけですよっ!」
「・・・・・・・飴?」
「そろそろ行くぞ、跡部。竜崎先生や皆が待っている」
「おい待て手塚。お前、どこに飴隠し持ってた」
「跡部、そこは気にするな」
「あ、待ってください手塚さん!あたし、見学させてもらいます!」
「そうか、よし。油断せずに行こう」
「はい!」
「何に油断するつもりだ手塚。あとお前らいい加減にしろよ」
「跡部さんはすぐ怒りますよね。はい、飴ですよ。これで機嫌直して下さい」
「馬鹿にしてんのか天月、アーン!!!」
「おい跡部。俺達以外には見えないのだろう」
「あぁ、だから何だ」
「怪しまれるぞ、この状況は」
「これでも過ごしてきたんだよ!」
「そうか、天月も大変だな」
「俺様が大変なんだろーが!」
手塚と天月の歩いていく姿に、俺はただ呆然としていた。
(合同練習、これからか・・・・・・)
「うるせぇ」
横で騒ぐ天月をちらりと見て、俺は空を見上げた。
「いいか、天月。よく聞け」
「なんですか?」
「お前は、今日は絶対に喋るなよ」
「お客さんが来てるからですか?」
「そうだ。今日は合同練習と、練習試合をする予定だ。絶対に邪魔するな」
「邪魔って言われても・・・・あ。それなら、今から喋らない方がいいですね。もうお客さん来てるみたいですし」
「そうだ。わかっているならいい」
俺は、テニスコートに戻ろうと歩き始めた。
そして、目の前にいる人物に俺は一瞬声が出なかった。
「・・・・・・・・跡部・・・」
「手塚・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あれ?手塚って、今日の相手校の部長さんでしたよね、確か」
「(黙れ天月っ!!)どうしたよ、手塚」
「そろそろ練習を始めると竜崎先生が言っていた。部長がいなければならないだろう?」
「あ、あぁ」
手塚は、歩き出そうとした。
「おい、何か疑問はねぇのかよ・・・・・・」
「疑問?なんのことだ」
「(コイツ・・・俺が喋ってたとこは聞いてねぇのか?)いや、なんでもねぇ」
「そうか。そっちの女子はテニス部マネージャーか?」
「あ、いえ違いますよ。ね、跡部さん」
「こんなマネージャーはありえねぇだろ、アーン?」
「そうか、なら失礼する」
「「・・・・・・・・・・・・え?」」
「手塚、お前今なにを喋った?」
「そうか。なら失礼する」
「その前だ」
「そうか。そっちの女子はテニス部マネージャーか?」
「そっちの女子って、コイツのこと言ってんのか?」
跡部は、天月を指差して瞳孔を開いて手塚を見た。
「私が見えてるんですか?」
一方の天月も、跡部同様に大変驚いているが、跡部とは違い少し嬉しそうにもしていた。
「何を言っている。見えるに決まっているだろう。眼鏡をかけてはいるが、そこまで視力は悪くない」
「まじで、言ってんのか・・・・」
「まじだ」
「まじですか!?うっひゃー!手塚さん、貴方は二番目ですよ!わーい、跡部さん以外にも喋れる人がいたー!!!よっしゃー!!!!すっごい嬉しいですよ!会話がちゃんと成り立っていましたよ!」
「何故そんなに喜んでいる」
「コイツ、俺とお前以外のやつには見えねぇんだよ。まさかお前にも見えるとは思わなかったぜ」
「・・・・・・・そうなのか」
「そうみたいですね、よくわからないですけど」
「そうか、では生活も大変だろう」
「いえ、跡部さん家にお世話になっていて、なんとかなってます」
「そうか、それは良かったな」
手塚は、そういって天月の頭をくしゃっと撫でた。
「お前は、まず生活を気にするのか手塚」
「跡部」
「な、なんだよ」
無駄に怯える跡部、15歳。
「しっかり面倒を見てやれ」
「手塚・・・お前は天月の父親か」
「そうか、天月というのか」
「はい、天月ヒカルです」
「おい、俺様を無視すんじゃねぇよ」
「では天月、手を出せ」
「こうですか」
手塚は、そっと天月の手を握った。
「おい、手塚!?なにする気だてめぇ!」
跡部が怒鳴ると、すぐに手は離れた。
「てめぇ・・・・」
「何故怒る跡部」
「わーい、ありがとうございます手塚さん!」
「当たり前だろ!俺様無視した挙句に、天月の手なんか握りやがって」
「見てください跡部さん!飴だらけですよっ!」
「・・・・・・・飴?」
「そろそろ行くぞ、跡部。竜崎先生や皆が待っている」
「おい待て手塚。お前、どこに飴隠し持ってた」
「跡部、そこは気にするな」
「あ、待ってください手塚さん!あたし、見学させてもらいます!」
「そうか、よし。油断せずに行こう」
「はい!」
「何に油断するつもりだ手塚。あとお前らいい加減にしろよ」
「跡部さんはすぐ怒りますよね。はい、飴ですよ。これで機嫌直して下さい」
「馬鹿にしてんのか天月、アーン!!!」
「おい跡部。俺達以外には見えないのだろう」
「あぁ、だから何だ」
「怪しまれるぞ、この状況は」
「これでも過ごしてきたんだよ!」
「そうか、天月も大変だな」
「俺様が大変なんだろーが!」
手塚と天月の歩いていく姿に、俺はただ呆然としていた。
(合同練習、これからか・・・・・・)
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