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「おとなしくしていろ、ということは理解しましたが、なぜ私も貴方の学校へ来る必要が?」
「俺にしか本当に見えないか確かめるためだ。俺の隣から離れるなよ」
彼は、そういって車から降りた。
目の前には、校門。真っ直ぐに彼は突き進んでいく。その後ろを、私は早足でついていった。
「ちょっと、どこ行くんですか?」
「アーン?朝練に決まってんだろ」
「何部なんですか?」
「氷帝学園中等部テニス部部長兼生徒会長だ」
「そこまで教えて欲しいとは言っていませんが」
「俺様がありがたい教えを説いてやったんだ。拝め」
「いやもう、なんか色々おかしいですよね。ウケる」
「てめぇ、俺様がせっかく親切に教えてやったんだろーが!!!起こしてやった時も、今も礼を言えっ!!!!常識だろーが!!」
「なに騒いでんだ、跡部」
アタシたちの前に現れた長髪の人は、目つきが悪かった。
「なに、この人?」
「宍戸だ」
「なにオレの名前呼んでんだよ」
「・・・・・・・・いや・・・・・・なんでもねぇ」
「なになに?宍戸さんには、私の姿見えてないの?」
アタシがそう聞くと、跡部はちらりとこちらを見るだけで、返事をしてくれなかった。
「おい、どうしたんだよ跡部。お前、なんか今日変だぜ?さっきもなんか一人で叫んでるしよ」
「気のせいだろ。着替えてくる」
「お、おぅ。暇なら、オレの相手してくれよ」
「あぁ、Aコートで待ってろ」
「ねぇ、跡部さん」
「なんだよ」
跡部さんは、一人になると私の言葉に返答してくれた。
「跡部さんって、言うんだ。よろしく跡部さん」
「お前のせいで、オレは宍戸に変な目で見られただろーが。どうしてくれんだ」
「どうって言われても・・・・・・・知りませんよそんなん」
「天月、てめぇさっきから俺様が下手に出てるからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」
「今だって下手に出てないじゃないですか。でも、もし跡部さんがこれ以上上から言って来たら呪ってやる」
「な、やっぱてめぇ幽霊の自覚もあんじゃねぇか!!俺様の庭になんの恨みがあるってんだ!!!」
「知りませんってば。ていうか、幽霊かどうかの自覚もありませんし」
「呪うとか言いやがっただろうが!!」
「言ってみたかっただけです」
ダメだ。コイツの相手をすると、オレの体力が吸い取られていく気がする。早く宍戸でウサ晴らしをしなければ・・・。オレは天月を外へ出し、さっさと着替えて、コートに立った。
天月には、ベンチに座って黙って見ていろと言い大人しくさせた。
(やっと何かに開放された気分だ・・・・)
変な開放感に満ち溢れた跡部は、清々しい気持ちでテニスに集中していた。
その時だった、彼が不意に奇妙な視線を感じたのは。
(なんだ・・・・視線を感じる)
彼がその視線の先を探ると、そこには天月がいた。
(なんでアイツ、あんなに俺を真剣に見てんだよ)
そう思いながらも、ラリーを続ける。
だが、天月は全くボールを見ることなく俺だけを見続けている。
日頃から熱い女子の視線を受け続けている跡部だが、こんな変な気持ちになるような視線を感じたのは初めてだ。
そんな視線を浴び続けながら、宍戸とラリーを続けるが、跡部にも限界というものがやはり存在していて。
案外それは早く訪れるもので。
「天月っ!!!ボールを見ろっ!!その変な視線を俺に向けるんじゃねぇ!」
「なっ!変な視線ってなんですか!?さっき上から偉そうに「大人しく見てろ」って跡部さんが言ったじゃないですか!!ちょっとアタシがその前に言い過ぎたと思って、大人しく言うこと聞いたのにその態度はなんですか!??」
「お前が一番上から目線なんだよ!!」
「お、おい・・・・跡部、大丈夫か・・・・・・・・お前」
はっ、と気付いたが、時すでに遅し。
辺りを見回せば、朝練に来ていた部員達や、宍戸の青い顔が俺を変な目で見ていた。
(最悪な女だ、この女。疫病神拾った気分だぜ)
「俺にしか本当に見えないか確かめるためだ。俺の隣から離れるなよ」
彼は、そういって車から降りた。
目の前には、校門。真っ直ぐに彼は突き進んでいく。その後ろを、私は早足でついていった。
「ちょっと、どこ行くんですか?」
「アーン?朝練に決まってんだろ」
「何部なんですか?」
「氷帝学園中等部テニス部部長兼生徒会長だ」
「そこまで教えて欲しいとは言っていませんが」
「俺様がありがたい教えを説いてやったんだ。拝め」
「いやもう、なんか色々おかしいですよね。ウケる」
「てめぇ、俺様がせっかく親切に教えてやったんだろーが!!!起こしてやった時も、今も礼を言えっ!!!!常識だろーが!!」
「なに騒いでんだ、跡部」
アタシたちの前に現れた長髪の人は、目つきが悪かった。
「なに、この人?」
「宍戸だ」
「なにオレの名前呼んでんだよ」
「・・・・・・・・いや・・・・・・なんでもねぇ」
「なになに?宍戸さんには、私の姿見えてないの?」
アタシがそう聞くと、跡部はちらりとこちらを見るだけで、返事をしてくれなかった。
「おい、どうしたんだよ跡部。お前、なんか今日変だぜ?さっきもなんか一人で叫んでるしよ」
「気のせいだろ。着替えてくる」
「お、おぅ。暇なら、オレの相手してくれよ」
「あぁ、Aコートで待ってろ」
「ねぇ、跡部さん」
「なんだよ」
跡部さんは、一人になると私の言葉に返答してくれた。
「跡部さんって、言うんだ。よろしく跡部さん」
「お前のせいで、オレは宍戸に変な目で見られただろーが。どうしてくれんだ」
「どうって言われても・・・・・・・知りませんよそんなん」
「天月、てめぇさっきから俺様が下手に出てるからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」
「今だって下手に出てないじゃないですか。でも、もし跡部さんがこれ以上上から言って来たら呪ってやる」
「な、やっぱてめぇ幽霊の自覚もあんじゃねぇか!!俺様の庭になんの恨みがあるってんだ!!!」
「知りませんってば。ていうか、幽霊かどうかの自覚もありませんし」
「呪うとか言いやがっただろうが!!」
「言ってみたかっただけです」
ダメだ。コイツの相手をすると、オレの体力が吸い取られていく気がする。早く宍戸でウサ晴らしをしなければ・・・。オレは天月を外へ出し、さっさと着替えて、コートに立った。
天月には、ベンチに座って黙って見ていろと言い大人しくさせた。
(やっと何かに開放された気分だ・・・・)
変な開放感に満ち溢れた跡部は、清々しい気持ちでテニスに集中していた。
その時だった、彼が不意に奇妙な視線を感じたのは。
(なんだ・・・・視線を感じる)
彼がその視線の先を探ると、そこには天月がいた。
(なんでアイツ、あんなに俺を真剣に見てんだよ)
そう思いながらも、ラリーを続ける。
だが、天月は全くボールを見ることなく俺だけを見続けている。
日頃から熱い女子の視線を受け続けている跡部だが、こんな変な気持ちになるような視線を感じたのは初めてだ。
そんな視線を浴び続けながら、宍戸とラリーを続けるが、跡部にも限界というものがやはり存在していて。
案外それは早く訪れるもので。
「天月っ!!!ボールを見ろっ!!その変な視線を俺に向けるんじゃねぇ!」
「なっ!変な視線ってなんですか!?さっき上から偉そうに「大人しく見てろ」って跡部さんが言ったじゃないですか!!ちょっとアタシがその前に言い過ぎたと思って、大人しく言うこと聞いたのにその態度はなんですか!??」
「お前が一番上から目線なんだよ!!」
「お、おい・・・・跡部、大丈夫か・・・・・・・・お前」
はっ、と気付いたが、時すでに遅し。
辺りを見回せば、朝練に来ていた部員達や、宍戸の青い顔が俺を変な目で見ていた。
(最悪な女だ、この女。疫病神拾った気分だぜ)