アインクラッド編
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「スー、ちょっと休憩しませんか?」
ぴょんっ、とツインテールが揺れて視界に入る。
「そだねー、だいぶ来たし。ちょうど次の町に着きそうだし、あそこで一杯飲もっか」
「賛成です!」
赤を主とした服を着ている少女は、嬉しそうに笑った。
それを見て、思わず私も笑顔になった。
私は、つい最近この≪ソードアート・オンライン≫、通称SAOの世界へと紛れ込んだ。
このSAOの世界は、MMORPGというオンラインのネットゲームの世界らしい。
詳しい説明を受けても、そういう知識にそんなに詳しくなかった自分には全て理解することはできなかった。
とりあえず、非常にシビアなゲームに強制参加させられてしまったのだ。
まず、このゲームは、物凄い倍率の中を潜り抜けた人たちだけが参加している。
そして、SAOには製作者がログアウトボタンを予め削除していて、途中でゲームを中断すること、ログアウトすることは許されない。
このゲームから脱出する方法は二つ。
一つは、このゲームをクリアすること。
もう一つは、ゲームオーバー、この世界で死ぬことだ。
だが、その場合は現実でも死ぬということになっているらしい。
あまりにも現実味のなさすぎる言葉の数々に、最早溜息すら出ない。
こんなゲームを作った人物、茅場という男を私は知っている。
彼の策略により、私は今ここにいるのだから。
季節が、春になって暫く経った頃――――
桜がだいぶ散っている。
コンクリートにべっとりと引っ付く、無残な桜の花びらを踏みつけながら、学校へ向かう。
ようやく制服や通学路の風景も見慣れてきて、ボーッとしていても学校へ勝手に足が進んでいく。
慣れとは恐ろしいものだ。
そんなことを考えながら学校へ行き、これまた慣れてきた教師や友達と話したり、授業を受けながら時間が過ぎて行く。
(あ、あと五分で終わる……)
中学の頃から、いつも授業の終わる時間ばかり気にしていた。
先生のつまらない授業を聞きながら時計を見て、問題を解いている途中に時計を見て、中々動かない針にイライラしたりして。
ようやく終わった授業後も、HRがあって担任から連絡事項を聞かされる。
それが終わり、ようやく一日全ての授業が終わる。
帰宅すると、携帯に一件のメールが来た。
ラインじゃないため、迷惑メールかと思いながら開くと、茅場という聞いたことのない苗字の人からのメールだった。
内容は、よくわからない。
ランダムで選ばれた人のみ、SAOの世界へ招待する。
選ばれた者はゲームへの参加と同時に、特別措置として相応の経験値や装備、スキルなどを与えてのスタートする。
などなど、何だかゲームの条件のようなものが書かれていた。
「ゲームって……私、アプリしかやらないんだけど」
そう思い、メールを削除しようとした瞬間、携帯が急に物凄い光で発光しだした。
眩しさに目を開けていることもできず、目を閉じた時、私は現実から引き離された。
あとは、SAOの世界にやってきて、訳の分からないまま草原を歩いていると出会った子に、色々と教えてもらうしかなかった。
そして、現状に至る。
「ここ数日で、スーも随分スキルの使い方とか慣れたみたいですね」
「シリカのおかげだよ、ほんとありがと」
出会った少女の名はシリカ。
竜使いらしく、頭の上に小さな竜が乗っている。
名前は、ピナというらしい。
「でさー、シリカにまだ聞きたいことがあるんだけど」
街のカフェに入って、紅茶をズズッと飲んでから、私はシリカに聞いてみることにした。
「攻略組って、どうやればなれるの?」
シリカが、唖然としたのは言うまでもない。
そして数秒後、シリカが店内で大声で叫んだ。
ぴょんっ、とツインテールが揺れて視界に入る。
「そだねー、だいぶ来たし。ちょうど次の町に着きそうだし、あそこで一杯飲もっか」
「賛成です!」
赤を主とした服を着ている少女は、嬉しそうに笑った。
それを見て、思わず私も笑顔になった。
私は、つい最近この≪ソードアート・オンライン≫、通称SAOの世界へと紛れ込んだ。
このSAOの世界は、MMORPGというオンラインのネットゲームの世界らしい。
詳しい説明を受けても、そういう知識にそんなに詳しくなかった自分には全て理解することはできなかった。
とりあえず、非常にシビアなゲームに強制参加させられてしまったのだ。
まず、このゲームは、物凄い倍率の中を潜り抜けた人たちだけが参加している。
そして、SAOには製作者がログアウトボタンを予め削除していて、途中でゲームを中断すること、ログアウトすることは許されない。
このゲームから脱出する方法は二つ。
一つは、このゲームをクリアすること。
もう一つは、ゲームオーバー、この世界で死ぬことだ。
だが、その場合は現実でも死ぬということになっているらしい。
あまりにも現実味のなさすぎる言葉の数々に、最早溜息すら出ない。
こんなゲームを作った人物、茅場という男を私は知っている。
彼の策略により、私は今ここにいるのだから。
季節が、春になって暫く経った頃――――
桜がだいぶ散っている。
コンクリートにべっとりと引っ付く、無残な桜の花びらを踏みつけながら、学校へ向かう。
ようやく制服や通学路の風景も見慣れてきて、ボーッとしていても学校へ勝手に足が進んでいく。
慣れとは恐ろしいものだ。
そんなことを考えながら学校へ行き、これまた慣れてきた教師や友達と話したり、授業を受けながら時間が過ぎて行く。
(あ、あと五分で終わる……)
中学の頃から、いつも授業の終わる時間ばかり気にしていた。
先生のつまらない授業を聞きながら時計を見て、問題を解いている途中に時計を見て、中々動かない針にイライラしたりして。
ようやく終わった授業後も、HRがあって担任から連絡事項を聞かされる。
それが終わり、ようやく一日全ての授業が終わる。
帰宅すると、携帯に一件のメールが来た。
ラインじゃないため、迷惑メールかと思いながら開くと、茅場という聞いたことのない苗字の人からのメールだった。
内容は、よくわからない。
ランダムで選ばれた人のみ、SAOの世界へ招待する。
選ばれた者はゲームへの参加と同時に、特別措置として相応の経験値や装備、スキルなどを与えてのスタートする。
などなど、何だかゲームの条件のようなものが書かれていた。
「ゲームって……私、アプリしかやらないんだけど」
そう思い、メールを削除しようとした瞬間、携帯が急に物凄い光で発光しだした。
眩しさに目を開けていることもできず、目を閉じた時、私は現実から引き離された。
あとは、SAOの世界にやってきて、訳の分からないまま草原を歩いていると出会った子に、色々と教えてもらうしかなかった。
そして、現状に至る。
「ここ数日で、スーも随分スキルの使い方とか慣れたみたいですね」
「シリカのおかげだよ、ほんとありがと」
出会った少女の名はシリカ。
竜使いらしく、頭の上に小さな竜が乗っている。
名前は、ピナというらしい。
「でさー、シリカにまだ聞きたいことがあるんだけど」
街のカフェに入って、紅茶をズズッと飲んでから、私はシリカに聞いてみることにした。
「攻略組って、どうやればなれるの?」
シリカが、唖然としたのは言うまでもない。
そして数秒後、シリカが店内で大声で叫んだ。
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