+惑星 プラネーン+
「ああ~~~!もう!鬱陶しい!」
地上よりも無重力に近い空間でより行動の幅が増えたが
高い丘へと着地すればそのたびに現れる
例の白い不思議生物、カックンが彼女を脅かす。
脅かしなのか敵意を向けられているのかは定かではないが
待ってましたかと言わんばかりに伸びてくるその顔。
流石に今度も来ると予想は出来つつも慣れないもので。
途中までは快適な宇宙散歩だったはずだが
神菜の表情は若干苛立ちも含まれて来ていた。
「じっとしていれば可愛いと思うのけれど…」
「いちいち邪魔してきてんだから可愛いも何もないって…!」
そしてフェアリン達はやはりこの大気空間に干渉される事はなく
いつもの安定とした浮遊を見せながら飛び回っている。
そうこう話していれば、一向を通り越して
先に進んでいたヘびードンが何かを見つけ、移動する。
その場所にはなにやら謎の形をした石像あり、
吟味するように石像の周辺をぐるぐると飛び回る。
《セクスィ~なおヒゲ…まるでニコイチな石像たち…
んん~~~!!エックセレンツっ!!》
《
神菜~っ
神菜~っ!
ココにキラキラなヒビ割れがあるどえーす!》
「キラキラぁ?」
その石像をよく見ればヒゲ面の頭部のようにも見え、
二つあるうちの大きい頭が下、その上に乗るように
小さなヒゲ面の頭部が設置されているものだった。
だが一行は石像の前で見惚れているヘびードンをスルーし
その真上のものを見つけたトるナゲールの言葉に合わせて
全員の視線が上を向いた。
そこには確かに裂け目のようなものが覗いており
裂け目から塵がキラキラとこぼれ落ちていた。
しかしそこは壁ではなく、透明な大気のみが存在している。
「なんじゃこりゃ…」
それはまるで空間がヒビ割れたように映っていたのだ。
勿論、裂け目の裏側を見ようと体を動かすも
形が変わったり見えなくなる事もなく輝いている。
「ヒビ割れと言ったらボムちゃんよね…」
《ビビン!》
「フン!そうとわかればさっさと消し飛ばしてやる!」
そうクッパが浮遊するボムドッカんを鷲掴みにし
その裂け目に向かって投げつけると炎を吐き出す。
「うわっ!?」
まさか炎を吐くとは思わなかった
神菜は
石像の目の前にいたその場から
勢いよく後ろへと飛び上がり回避する。
宇宙ヘルメットの閉鎖感が堪えたのだろうか。
誰かが制止しようとする前にすかさず吐き出された炎は
勢いよく爆弾と化したボムドッカんを包んだ。
—
ドカンッ!しかし相変わらず派手に爆発するものの
扱い方が違うのか、その裂け目からの反応は何もなく。
《ビン…ビビン…?》
《んん~でもなんだか見たことある…ナンタラの~…》
「そうね…こういう時は調べてみるべきね」
トるナゲールが悩むように体を傾けさせれば
静かに見守っていたピーチがアンナを手招きし
そのまま彼女の力を使ってその裂け目へと力をあてた。
《…空間の裂け目。
何かあるところにこの裂け目ができると言われているわ…》
「空間の裂け目…?」
アンナの力が自然と解かれたと同時にピーチが呟けば
ウンウンと悩んでいたトるナゲールの表情がガラリと変わった。
《そう!!それだあ~!空間の裂け目っ!》
「だけど、どうやってなんとかするんだ?」
マリオも次元ワザを発動していたのだろう。
いつの間にか消えていたらしい姿をペラリと現せば
トるナゲールはクルクルとその裂け目の周辺を飛び回る。
《1000年以上会ってなかったから名前は忘れちゃったけど、
ボクチン達と同じフェアリンでわかるはずどえーす!》
「…ねえ~まさかさ、そのフェアリンって…」
トるナゲールの言葉で何となく察した
神菜が
ゆっくり先程まで辿ってきた道を振り向く。
他の三人もその言葉で思い出したのか、
同じように振り向けば口に出さずとも全員が確信し
各々ため息をついたりとリアクションを見せる。
「しかしソイツがその使えるフェアリンとは限らんだろう?」
「でも今までの経験上さ。そこで見つけたフェアリンって
何かしら力を活用する場面があるというか…」
「これも古代の民達が合わせて生み出したのかしらね」
「まあ…とりあえず、紙を探すか」
《ええ、そうね》
呆れたままお互いへアイコンタクトを送れば
対処法がない裂け目も通りすぎ、紙を求めて更に先に進んだ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
しかし道のりは殆ど同じ光景ばかり。
それはまるでかつての山登り、砂漠巡りが蘇る光景だ。
目の前の深い谷に落ちないように勢いよく向こうまで飛ぶ。
そして飛ぶ前に既に見えていたカックンを
蹴り飛ばしと対処をしたのちそのまま先に進む。
《…行き止まりね》
「よじ登るのは…流石に危ないか」
すると進んでいた蜜の最奥部分に辿り着いたのだろうか。
目の前にはこの半無重力ジャンプでも届かなさそうな
もはや岩壁になっている大きな岩が立ち塞がっていたのだ。
そしてその周囲はゴロゴロと様々な大きさの岩が積み重なり
その大岩に負けず劣らずの壁を作り上げており
容易に進むことができないのが見てわかる状態だった。
「…フム?」
しかしよくその岩壁を観察してみれば
地面と接する下部の一部が不自然に盛り上がっていたのだ。
カーキ色に近い岩よりも濃い茶色の岩が
こびり付いている状態の方が近いだろうか。
それを見つけたクッパは何かを考える様子を見せたのち
少しだけ距離をとるとそのまま勢いよく炎を吐いた。
ボムドッカんにも劣らない威力の高いその炎が
茶色の岩のみをどんどんと崩していく。
「おっ…!」
「立往生するよりはマシだろう」
炎の勢いで茶色の岩がすっかりと無くなれば、
そこにぽっかりと空いた穴が現れたのだ。
歪な形であるもののまるでトンネルの様な形で
クッパがギリギリ通れるほどのサイズ感だ。
「さすがだな…コレで進めそうだ。さすがだな」
「フン!当然のことをしたまでだ!」
相変わらずの冷たくあしらうような態度に苦笑しつつも
クッパはその表情を見ないまま自ら作った穴へと潜り込む。
「ツンツンしちゃってさ~」
「いつもの事だ」
半無重力という事でうつ伏せの状態にはなるものの
地面に這う事はせず泳ぐようにスムーズに通り抜ければ
マリオ達もクッパの後を追って岩壁のトンネルをくぐった。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「…わあ!」
岩壁をくぐり、変わらず惑星の険しい高低差を辿ると
神菜の瞳に幻想的な光景が映る。
そこには黄色とピンクのグラデーションで彩られた
大きな樹木が生えていたのだ。
この惑星自体にも生い茂る程ではないものの
特有のピンク色の草がぽつぽつと生えていたが
目の前に伸びる樹木はそれらを越える非現実的な姿だ。
まさに宇宙の背景に似合う雰囲気を漂わせているソレは
無風の空間ではあるものの半無重力で揺れているのか
グラデーションで縁取られた透明の葉っぱは
密集しながらふわふわと揺らめいていた。
すると
神菜がまた何かを見つけたのか
その樹木の前を通り過ぎるとその奥を指さす。
「あれって…家っぽくない?」
「家?」
そこには緑に光る不思議な家があったのだ。
小屋にも見えるそれは緑に統一されたSF的な構造をしており
この距離からも緑のグラデーションが輝いている。
《…もしかしたら、タマラみたいな宇宙人が
他にもいるかもしれないわ》
「確かに…!じゃあ行ってみようよ!」
勿論その言葉に反論は出ず、全員が彼女の言葉に頷けば
丁度目の前にある谷底へと落ちてしまわないよう
慎重に今いる樹木の丘から家の建つ丘へと飛び移り、
目的の家に到着すると、マリオを先頭に扉を開いた。
「…あら?」
するとこの惑星の住人なのだろう、
扉の音に反応してマリオ達の方へと振り向く。
その姿はタマラの様なザ・宇宙人という姿ではなく
目元のある頭部と口元のある頭部の間が非常に細い
まるでバルーンアートの風船で作られたような容姿だ。
黄色い球体をプルンと揺らせながらマリオに気付くと
そのまま彼の元へとトコトコと短い足で近付いてくる。
「あらダンディーなお・か・た♡
アナタも宝物を探しにきたの?」
「宝…?」
「宝物なら長老に会うといいわ。
きっと詳しい話をしてくれるわよ」
「長老って…この近くに住んでるのか?」
「ウフフ、そうねえ…」
その態度からしてマリオを気に入ったのだろうか、
後ろにいる
神菜達は眼中に入っていないらしく
そのままマリオと会話を続けてしまっている。
「宝物…もしかしてピュアハートかしら?」
《…まだ反応は感じないわ》
「でもピュアハートがあるからここに来たんだよね」
《ええ。きっとこの惑星にはない可能性は高いわ》
「ならば探索しても意味がないではないか!」
その会話の流れからすれば
思わずそう反応してしまうのも当然だろう。
しかしアンナはただ冷静にクッパの鼻先へと移動する。
《ピュアハートが無くてもフェアリンの存在は確認したわ…
きっとカレの力なしでは進めない。そのための探索…》
「ウ、ウム…確かに言われてみればそうか…」
「そっちはまだお話し中っぽいけど、
その長老さんを探したらいい感じ~?」
そして
神菜がマリオの後ろ姿に声をかければ
自分へだと気付いた彼が勢いよく振り向き頷く。
そして目の前の住人からの話を半ば強制的に切り上げると
彼女へと背を向けてまるで逃げるように戻ってきた。
その表情はどこかやつれている。
「楽しそうだったね~?なに話してたのさ」
「そう見えるか…?」
「フフ、でもいい情報を聞き出せたからいいじゃない。
どこにいるか聞けたの?」
「ここからもっと奥で…星型の岩が沢山ある。ぐらい」
「星型?」
その様子からして長老の話よりは
住人である彼女の話題をひたすら振られていたのだろう。
しかし収穫が無い状況よりは遥かにマシだと
ピーチは彼の言葉に頷けばそのまま家の外へと移動する。
「ダンディーなヒゲの方、またいらっしゃいね♡」
去り際に聞こえた言葉にとりあえず軽く頭を下げて
マリオは家の外の惑星の空気で思い切り深呼吸をした。
……………………
先程であった住人の曖昧な情報を頼りに
一行は目の前の案内のない道をただ辿っていた。
すると
神菜の傍にいたバーリやーがピクリと反応し
彼らより前に飛び出すとぴょんぴょんと飛び跳ねた。
《この先…お家っぽいものが見えるっほ!》
「へ?」
《うわっ!先行っちゃあぶないどえーす!》
そしてそのまま声を上げながら彼女から離れ、
カレの言うお家のあるらしい方向へと飛んで行ってしまった。
見失わないように慎重に高い崖から地上へと降りると
バーリやーが見つけたものとは違うものが視界に映る。
「こっちにも道があるぞ!」
それは丁度降りてきた丘の方向、進行方向の反対側で
今いる地上から更に下るように道が伸びていたのだ。
その状態からしてちゃんと行き来の出来る通路だろう。
しかし突如独断で飛び出したバーリやーは
そのまま進行方向へと真っすぐ飛び立って行ってしまっており
途中まで追いかけていたトるナゲールも
立ち止まった一行と共に留まり、困惑している。
「この広さだし…とりあえず二手に分かれるしかないな」
「じゃあ私はバーリの後追っかける!」
「それなら私は反対方向を見てみるわ」
「ならばワガハイはピーチ姫と共に行こう!」
「了~解!任せた!」
そして先に答えて既に進んでしまった
神菜の姿を見つつ
残った三人も頷くとそのまま二手に分かれて各々足を動かした。
……………………
後を追う
神菜は周辺の宇宙生物に目もくれず
バーリやーが飛んだだろう道を無我夢中で進んでいれば、
気付けば周辺がデコボコのある険しい丘や谷はなく
ただ真っ直ぐに長い道へと変化していて。
「おっ…?」
そして立っていた丘からその道のある地上へと降りる。
丁度近くにあったブロックを叩くけば
輝く星型のアイテム、スーパースターが現れ
半重力空間故にいつも以上に跳ねて宙を舞う。
「まっ…た!!」
それを
神菜が見失わないように追いかけ手を伸ばす。
普段ならマリオが先にとって巨大化する流れであったが
今は彼女が先に進んでしまって誰もいない状況だ。
流石にないだろうと感じてはいつつも
以前のノコノコの様に敵にそのスターを取られないよう
急いで手に取れば自身の全身が光り出し、視界が真っ白になる。
「っ……!………は!!」
しかしこれといって異常を感じず、そのまま瞼を開けば
目の前には先程とは違う視界が見えた。
普段よりも自身の視界がやけに高くなっており、
見下ろせばブロックや宇宙生物達が非常に小さく見える。
それはまるでジオラマを眺めているような感覚で。
「効果が切れるから!はやく走れ!!」
「えっ!?…あ!そうか!」
すると小さい声量ではあるが
後ろ辺りからマリオの叫ぶ声がする。
その言葉に従って振り向かずに
言われるがままに足を動かし前に走り出す。
体に当たったのかも気付かない衝撃でブロックが簡単に崩れ、
徘徊する宇宙生物達が弾かれるように無重力空間へ飛んでいく。
「うおおおおおっ!」
彼女はただ普通に走っているだけだ。
ぶつかる感触は多少感じるが痛みは一切ない。
その不思議な感覚に上機嫌になりながら進んで行くも
突如全身にむず痒い違和感が伝わるや否や、
そのまま
神菜の体からボワッと煙が噴き出す。
「ぶぉっ…ふ…」
その大きく舞い上がった煙から巨人の影が消え、
いつもの
神菜の姿が現れる。
煙を手で追い払いながら周辺を見渡し
そのままの勢いで後ろへと振り向いた。
「ワァ~オ…」
《ふぁんたすてぃっく!綺麗サッパリ!》
先程までは沢山の障害物があったはずなのに、
そこにはカーキの土だけになっており
まるで更地のように仕上がっていたのだ。
その遠くからマリオがノッテこーで追いかけてきており
目立つ赤い影が彼女の元へと辿り着くとノッテこーから降りる。
しかし彼の視線は更地やそれを作り出した彼女ではなく
その周辺に転がる岩達に向けられていた。
「…星型の岩、あるな」
「星…あ!?本当だ!?」
あの状況もあってか気付いていなかったのだろう。
確かに彼の言う通りで、
視線の先には大きな星型の岩が突き刺さっており
その数も一つではなく複数ある状態だ。
そしてそれは先程聞いた
例の長老の居る家周辺の特徴でもある。
「…あ!!」
ふと進行方向へと体の向きを戻せば
その先に見覚えのある緑色の家が見えており
よく見れば家の前には紫フェアリンがふわふわと浮いていた。
「バーリ!」
《むっほっほ~やっぱりあったっほ!
1500年経ってもボクチンの目に狂いはなかったっほ~》
「だからって勝手に動かれて迷子になられても困るし…」
「まあどっちも見つかったんから結果オーライだろ」
《そうだっほ!さあさあ行くっほ~》
謎テンションに近いキえマースやヘびードンとはまた違う
クセのある積極性に少々頭を抱えつつも
マリオの言葉に
神菜もとりあえず頷けば
そのまま目の前のゆっくりと扉に手をかけた。
「…お邪魔しまーす」
声をかけながら中にはいると、
そこにはやはり住人がちゃんと居座っていた。
シングルソファに座った、
先程の住人と同じような薄紫色をしたバルーン風の容姿。
しかし老体故か、腰を曲げたままプルプルと震えており
訪問者であるマリオと
神菜の方へと向くも
その声に気付いていないのか、首をかしげて再び俯く。
「あのお…」
その様子を見て
神菜が再び声をかける。
するとその声でやっと訪問者に気付いたのか
ゆっくりとマリオ達の方を見つめる。
瞳が見えない程のフサフサで立派な白い眉毛が微かに動いた。
「おお、若き冒険家よ。
こんな辺鄙なところへよくぞ参られた」
その声はかなり震えており、声量もあまり大きくはない。
座ったままの状態から動きそうにないのを見て
二人はそのまま家の主の所へと接近した。
「どうも。長老か?」
「そうじゃ!わしは大宇宙の謎を追う
自称・現役冒険家のショボーンさん(72)じゃ!」
「な、72歳ですか…」
座ったまま曲がった背筋を伸ばし、胸を張って声を出すと
そのまま空気が抜けるようにゆっくりと元の体勢へと戻る。
その温度差と唐突な自称、名前、年齢を公開された二人は
思わずその場で硬直し、困惑する。
《宝物…その話を聞かせて欲しいの》
「宝…わしは若い頃から伝説の宝、
"宇宙の財宝"を探しておってのう。
長年の努力が実り、ついに宇宙遺跡の
古代の文字からその"手がかり"を見つけたのじゃ!」
《…その宇宙の財宝というのは、ピュアハートのこと?》
ただ冷静にアンナが問いかける。
だがショボーンさん(72)はその言葉を聞くなり
穏やかな顔から更に気が抜ける様にポカンとした表情を見せる。
「ぴゆあ…?そんなものは知らんが同じ冒険家のよしみじゃ…
その"手がかり"の書かれた紙を1000コインで売ってやろう」
「せ」
「
さあ!買え!」
今度もまた唐突かつ対価の要求に
神菜が驚く間もなく、
ショボーンさん(72)はどこから出ているのか力強い声で
震えている片手を差し出しコインを催促し始めた。
ぷるぷると震える片手を見つめながら、
考える間もなくため息をついたマリオが答えた。
「悪いが、今の俺達に1000コインは…高いな」
「何?高すぎる?そりゃそうじゃろう、
わしもそう思…ゲフンゲフン!」
《…》
「あ~今日は気分がいいから特別に100コインでいいぞ!」
「お、ありがたいねぇ。
神菜、いくら持ってる?」
いつの間にそんな手際のよい交渉ができる様になっていたのか
ただショボーンさん(72)が素直なだけか。
そのまま背後にいる
神菜の方へ問いかければ、
呆然と眺めていた彼女も我に返り
コインを詰め込んでいるイッパイサイフ取り出す。
「ひゃく…ある!」
「よし、じゃあその100コインで成立でいいか?」
「うむ!そうと決まれば話が早い、早速交換じゃ!」
そしてイッパイサイフから100コイン分を引き出せば
ショボーンさん(72)も背後にあった戸棚から
なにやら年季の入った巻物を取り出し、彼らの前へと見せた。
№50 小惑星を歩いて
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