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最初のころ、いちばん近くにいたのは、彼女だった。
無理をしないでいられる人。
言葉にしなくても伝わる、みたいな安心感があった。
撮影の空き時間、ふと目が合えば自然に笑って、肩が触れてもどちらも気にしなかった。
誰よりも、彼女のリアクションが好きだった。
ちょっと毒舌で、でもそれがとても可愛くて。
彼女といる時間は、どこか、特別だったと思う。
でも、いつからだろう。
気づけば隣にいるのは、美羽になっていた。
私が何かを変えようとしたわけじゃない。
でも美羽の方が、瞳月よりたぶん少しだけ、器用だった。
「好き」とか「大切」とか、言葉でちゃんと伝えられる人。
恥ずかしがらずに距離を詰めて、求めて、もらったら喜ぶ。
そういうのが、ちゃんとできる人。
気がついたら、番組も撮影も、美羽と一緒が増えていた。
スタッフもファンも、二人の並びを楽しんでくれている。
私も、美羽との時間嫌じゃなかった。
美羽は素敵だし、一緒にいると、すごく楽だ。 自然に笑えるし、心から笑える。
でも、ふとした瞬間、探してしまう。
誰かの言葉を受けて、笑いながら横を見る。
──そこに、彼女はいない。
彼女は遠くからこっちを見て、少しだけ笑って、すぐ目をそらす。
あの目が、少しだけ寂しそうで。
でも何も言ってこない。
いつものように、淡々と、いい同期を演じてる。
そんな彼女を見て、たまに、思ってしまう。
もし、あのままだったら。
もし、彼女があのとき、ほんの少しだけでも気持ちを言葉にしていたら。
……いや、違う。
もし私が、もっとちゃんと気づいて、もっとちゃんと、手を伸ばしていたら。
たぶん、私は彼女に「特別」になってほしかった。
でもそれを望むことが、なんだか怖くて、曖昧なまま流れてしまった。
「今が楽しい」って言い訳をして、選ばなかった。
でも、選ばなかったことが、彼女を遠ざけた。
今日も彼女は、いつも通りに笑ってる。
でも、あの笑顔の裏にある気持ちを、私はもう知ってしまっている。
ねえ、私たち──本当は、どうなりたかったんだろうね。
今さら聞いても、きっと彼女は「何もないよ」って笑う。
それでも心のどこかで思ってしまう。 もし願いがひとつだけ叶うなら、
もう一度、あのころみたいに──隣にいてくれたらいいのに、って。
そんなことを思いながら、今日も私はまた、 美羽の隣で、瞳月と仲のいい同期を演じている。
無理をしないでいられる人。
言葉にしなくても伝わる、みたいな安心感があった。
撮影の空き時間、ふと目が合えば自然に笑って、肩が触れてもどちらも気にしなかった。
誰よりも、彼女のリアクションが好きだった。
ちょっと毒舌で、でもそれがとても可愛くて。
彼女といる時間は、どこか、特別だったと思う。
でも、いつからだろう。
気づけば隣にいるのは、美羽になっていた。
私が何かを変えようとしたわけじゃない。
でも美羽の方が、瞳月よりたぶん少しだけ、器用だった。
「好き」とか「大切」とか、言葉でちゃんと伝えられる人。
恥ずかしがらずに距離を詰めて、求めて、もらったら喜ぶ。
そういうのが、ちゃんとできる人。
気がついたら、番組も撮影も、美羽と一緒が増えていた。
スタッフもファンも、二人の並びを楽しんでくれている。
私も、美羽との時間嫌じゃなかった。
美羽は素敵だし、一緒にいると、すごく楽だ。 自然に笑えるし、心から笑える。
でも、ふとした瞬間、探してしまう。
誰かの言葉を受けて、笑いながら横を見る。
──そこに、彼女はいない。
彼女は遠くからこっちを見て、少しだけ笑って、すぐ目をそらす。
あの目が、少しだけ寂しそうで。
でも何も言ってこない。
いつものように、淡々と、いい同期を演じてる。
そんな彼女を見て、たまに、思ってしまう。
もし、あのままだったら。
もし、彼女があのとき、ほんの少しだけでも気持ちを言葉にしていたら。
……いや、違う。
もし私が、もっとちゃんと気づいて、もっとちゃんと、手を伸ばしていたら。
たぶん、私は彼女に「特別」になってほしかった。
でもそれを望むことが、なんだか怖くて、曖昧なまま流れてしまった。
「今が楽しい」って言い訳をして、選ばなかった。
でも、選ばなかったことが、彼女を遠ざけた。
今日も彼女は、いつも通りに笑ってる。
でも、あの笑顔の裏にある気持ちを、私はもう知ってしまっている。
ねえ、私たち──本当は、どうなりたかったんだろうね。
今さら聞いても、きっと彼女は「何もないよ」って笑う。
それでも心のどこかで思ってしまう。 もし願いがひとつだけ叶うなら、
もう一度、あのころみたいに──隣にいてくれたらいいのに、って。
そんなことを思いながら、今日も私はまた、 美羽の隣で、瞳月と仲のいい同期を演じている。
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