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初期の頃は、愛季と2人でいることが多かったと思う。
撮影現場でも、楽屋でも、ロケ先でも。まるで当然のように隣にいたのは、愛季だった。
雑誌の企画で、互いの息がかかるほどの距離でカメラに収まったこともある。
悩みをこぼし合い、夜中に通話をつなぎっぱなしにして眠ったこともある。
初めてフロントに選ばれた時、シンメに立ってくれていたのも愛季だ。
あの頃の私は、愛季と過ごす時間が、いつまでも続くものだと信じていた。
でも──気づけば、その時間は少しずつ、けれど確実に減っていった。
仲が悪くなったわけじゃない。むしろ、関係は穏やかになって、居心地の良ささえ増していた。だけど。
愛季と美羽。
気づけばその並びが"当たり前"になっていた。
それは、私と優をうさぎねこというペアとして絡みを増やしていったわたしのせいでもある。
「サクコイ」の撮影は、まるで胸の内を暴かれるようだった。
演じた役のシナリオは、まさに今の私たちの関係をなぞっているかのようで。
気づけば、ふたりきりだったはずの世界が、“みんな”の中に溶けてしまっていた。
誰のせいでもない。だけど、ただ、苦しかった。
演技をしている私と、現実の私。
その境目が曖昧になって、わからなくなる。
ただひとつはっきりしていたのは、「あの頃のふたり」に戻れないということだった。
最近は、どの画面を見ても、どの番組を開いても、愛季の隣には美羽がいる。
ふたりで語られるエピソードはまるで恋人のようで、笑い合う横顔はあまりにも自然で、隙がなかった。
美羽はクールに見えて、じつは甘え上手で、素直だ。
好きなものを好きと言え、寂しさもまっすぐ伝えられる。
……そんなふうに、感情を誰かに預ける勇気が、私にはない。
だから私は今日もまた、愛季の“仲のいい同期”を演じるだけ。
本当の気持ちは、誰にも言えない。自分にすら、ちゃんと見せられない。
この関係を壊す勇気も、変える勇気も、私にはないから。
だから──神様、どうか。
どうかあと少しだけ、
愛季が誰かのものになりませんように。
ただそれだけが、今の私の、精一杯の祈りだった。
撮影現場でも、楽屋でも、ロケ先でも。まるで当然のように隣にいたのは、愛季だった。
雑誌の企画で、互いの息がかかるほどの距離でカメラに収まったこともある。
悩みをこぼし合い、夜中に通話をつなぎっぱなしにして眠ったこともある。
初めてフロントに選ばれた時、シンメに立ってくれていたのも愛季だ。
あの頃の私は、愛季と過ごす時間が、いつまでも続くものだと信じていた。
でも──気づけば、その時間は少しずつ、けれど確実に減っていった。
仲が悪くなったわけじゃない。むしろ、関係は穏やかになって、居心地の良ささえ増していた。だけど。
愛季と美羽。
気づけばその並びが"当たり前"になっていた。
それは、私と優をうさぎねこというペアとして絡みを増やしていったわたしのせいでもある。
「サクコイ」の撮影は、まるで胸の内を暴かれるようだった。
演じた役のシナリオは、まさに今の私たちの関係をなぞっているかのようで。
気づけば、ふたりきりだったはずの世界が、“みんな”の中に溶けてしまっていた。
誰のせいでもない。だけど、ただ、苦しかった。
演技をしている私と、現実の私。
その境目が曖昧になって、わからなくなる。
ただひとつはっきりしていたのは、「あの頃のふたり」に戻れないということだった。
最近は、どの画面を見ても、どの番組を開いても、愛季の隣には美羽がいる。
ふたりで語られるエピソードはまるで恋人のようで、笑い合う横顔はあまりにも自然で、隙がなかった。
美羽はクールに見えて、じつは甘え上手で、素直だ。
好きなものを好きと言え、寂しさもまっすぐ伝えられる。
……そんなふうに、感情を誰かに預ける勇気が、私にはない。
だから私は今日もまた、愛季の“仲のいい同期”を演じるだけ。
本当の気持ちは、誰にも言えない。自分にすら、ちゃんと見せられない。
この関係を壊す勇気も、変える勇気も、私にはないから。
だから──神様、どうか。
どうかあと少しだけ、
愛季が誰かのものになりませんように。
ただそれだけが、今の私の、精一杯の祈りだった。
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