🎯🌱🧸主- ドリーマー
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私の大好きな人は、今日も変わらず田村先輩の話をしている。
いや、今はもう「田村先輩」じゃない。
いつの間にか、その呼び方は「保乃先輩」に変わっていた。
名前の呼び方なんて些細なことのようで、けれどそんな小さな変化が、ふたりの距離が少しずつ縮まっていることを否応なしに突きつけてくる。
それが、たまらなく苦しい。
私が知っているさくらは、もう少し奥手で、照れ屋で、誰かを好きになるなんてちょっと想像できないような、そんな子だった。
でも違った。
保乃先輩に恋をしてからのさくらは、驚くほどまっすぐで、臆することなく気持ちを伝えようとする子になった。
廊下で見つけては声をかけ、ちょっとしたきっかけを作って教室まで行って、名前で呼びたいとお願いして。
どんなふうに努力しているのか、どれだけ勇気を出しているのか、私はずっと隣で見ていた。
そして、私は知ってしまった。
さくらが、好きになった相手にこんなにも一生懸命になれる子なんだということを。
けれど、その矢印が私には向いていないことが、どうしようもなくつらかった。
——私は、さくらのことが好きだ。
その気持ちを自覚したのは、いつだっただろう。
でも、たぶん、自覚するよりもっとずっと前から好きだった気もする。
笑った顔も、ふとした瞬間の横顔も、少し寂しそうなときに見せる癖も、全部知っていて。
好きにならないわけがなかった。
それでも私は、何もできない。
毎日、さくらは田村先輩との出来事を話してくれる。
嬉しかったこと、ちょっとした偶然、ほんの少しでも近づけたと思えた瞬間。
そういうひとつひとつを、キラキラと目を輝かせながら話す。
「美青〜聞いてよ!今日はね〜保乃先輩がジュース奢ってくれたんだあ」
そう言って笑う顔が、本当に幸せそうで。
そんな顔を見せてくれるのは、私だけなんだって
——そう思いたくなるほど、まっすぐな笑顔だった。
私は、取り繕った笑顔で「よかったね」って返す。
心では泣きながら。
本当は、「そんな話、聞きたくない」って言いたい。
「田村先輩なんかやめて、私にしなよ」って、言えたらどれだけ楽になれるだろう。
でも、言えない。
今までの関係が壊れるのが怖い。
友達じゃなくなることが、想像できないくらい怖い。
私は、さくらの“幼なじみ”という立場を、手放す勇気を持っていない。
夜になると、毎日のように考えてしまう。
——もし、私が先に気持ちを伝えていたら?
——もし、保乃先輩に出会う前に、私が隣で「好き」って言っていたら?
そんな“もしも”ばかりが頭をよぎって、どうしようもなくなる。
でもどれだけ考えたって、現実は変わらない。
さくらの目に映っているのは、私じゃない。
それでも、私のさくらへの気持ちは消えなくて。
笑顔で話す彼女を見ていると、やっぱり私はこの子のことが大好きなんだと思い知らされる。
それでも、私にできることは限られている。
「親友」として、隣で笑って、話を聞いて、嬉しそうに共感してあげるふりをすることだけ。
本当は誰よりも好きなのに。
誰よりも近くにいたのに。
誰よりも、あなたのことを知っているのに。
だけどこの気持ちに名前をつけた途端、すべてが壊れてしまう気がして、私は今日も何も言えないまま、さくらの隣に立っている。
——ねえ、さくら。
私は、あなたが幸せそうに笑う顔を見るのが、なにより嬉しくて。
そして同じくらい、その笑顔の理由が「私じゃない」ことが、なによりも、つらい。
それでも私は、あなたの“幼なじみ”を演じることでしか、
あなたのそばにいられないから。
いや、今はもう「田村先輩」じゃない。
いつの間にか、その呼び方は「保乃先輩」に変わっていた。
名前の呼び方なんて些細なことのようで、けれどそんな小さな変化が、ふたりの距離が少しずつ縮まっていることを否応なしに突きつけてくる。
それが、たまらなく苦しい。
私が知っているさくらは、もう少し奥手で、照れ屋で、誰かを好きになるなんてちょっと想像できないような、そんな子だった。
でも違った。
保乃先輩に恋をしてからのさくらは、驚くほどまっすぐで、臆することなく気持ちを伝えようとする子になった。
廊下で見つけては声をかけ、ちょっとしたきっかけを作って教室まで行って、名前で呼びたいとお願いして。
どんなふうに努力しているのか、どれだけ勇気を出しているのか、私はずっと隣で見ていた。
そして、私は知ってしまった。
さくらが、好きになった相手にこんなにも一生懸命になれる子なんだということを。
けれど、その矢印が私には向いていないことが、どうしようもなくつらかった。
——私は、さくらのことが好きだ。
その気持ちを自覚したのは、いつだっただろう。
でも、たぶん、自覚するよりもっとずっと前から好きだった気もする。
笑った顔も、ふとした瞬間の横顔も、少し寂しそうなときに見せる癖も、全部知っていて。
好きにならないわけがなかった。
それでも私は、何もできない。
毎日、さくらは田村先輩との出来事を話してくれる。
嬉しかったこと、ちょっとした偶然、ほんの少しでも近づけたと思えた瞬間。
そういうひとつひとつを、キラキラと目を輝かせながら話す。
「美青〜聞いてよ!今日はね〜保乃先輩がジュース奢ってくれたんだあ」
そう言って笑う顔が、本当に幸せそうで。
そんな顔を見せてくれるのは、私だけなんだって
——そう思いたくなるほど、まっすぐな笑顔だった。
私は、取り繕った笑顔で「よかったね」って返す。
心では泣きながら。
本当は、「そんな話、聞きたくない」って言いたい。
「田村先輩なんかやめて、私にしなよ」って、言えたらどれだけ楽になれるだろう。
でも、言えない。
今までの関係が壊れるのが怖い。
友達じゃなくなることが、想像できないくらい怖い。
私は、さくらの“幼なじみ”という立場を、手放す勇気を持っていない。
夜になると、毎日のように考えてしまう。
——もし、私が先に気持ちを伝えていたら?
——もし、保乃先輩に出会う前に、私が隣で「好き」って言っていたら?
そんな“もしも”ばかりが頭をよぎって、どうしようもなくなる。
でもどれだけ考えたって、現実は変わらない。
さくらの目に映っているのは、私じゃない。
それでも、私のさくらへの気持ちは消えなくて。
笑顔で話す彼女を見ていると、やっぱり私はこの子のことが大好きなんだと思い知らされる。
それでも、私にできることは限られている。
「親友」として、隣で笑って、話を聞いて、嬉しそうに共感してあげるふりをすることだけ。
本当は誰よりも好きなのに。
誰よりも近くにいたのに。
誰よりも、あなたのことを知っているのに。
だけどこの気持ちに名前をつけた途端、すべてが壊れてしまう気がして、私は今日も何も言えないまま、さくらの隣に立っている。
——ねえ、さくら。
私は、あなたが幸せそうに笑う顔を見るのが、なにより嬉しくて。
そして同じくらい、その笑顔の理由が「私じゃない」ことが、なによりも、つらい。
それでも私は、あなたの“幼なじみ”を演じることでしか、
あなたのそばにいられないから。