Op.1帝丹高校の音楽教師
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転機が訪れたのは、留学して2年が過ぎたある日────
「そろそろいいんじゃないですかね。コンクール、出たいでしょう?」
そう言って、先生は私に封筒を差し出した。
その封筒を受け取り中身を確認すると、推薦状と有名な国際ピアノコンクールの応募書類が入っている。
正直、もう先生には見捨てられたと思っていた。
しかし違ったらしい。
先生には先生なりの考え方があり、2年間私のコンクール出場のタイミングを見計らっていたのだ。
嬉しさでいっぱいになった私は、すぐに書類を読み始める。
そして名前の記入欄を見た時、悪戯心が湧いてしまった。
「先生、これって名前変えて出てもいいんですか?」
「おぉ!面白そうですね!規定には『本名で』とは書いてないので、大丈夫じゃないですか?」
先生は音楽に関しては厳しい人であったが、その他はあまり気にしない、悪く言えば適当な人だった。
私は少し考えた後「あ!」とひらめき、2枚の紙切れとペンを持ってくる。
そこに、ずっと会えていない友人を思い浮かべ『Rei』『Hiro』と書いて、手の中でシャッフルした。
「先生、どっちか選んで下さい」
「じゃあねぇ…………こっち」
選んだ方の紙を開くと、『Rei』と書かれていた。
「良いじゃないですか。海外の人も発音しやすいですし」
「ですね!ちょっと可愛いですし」
「今のりよちゃんには、賞を取る実力が十分にあります。この『Rei』という名前、しっかりコンクールに残しましょうね」
「はい!」
後日、この出来事を学校の友達に話すと「⚪︎りよらしい」と大笑いされた。
そして、やるならもっとやっちゃえということで、ヘアサロンやらドレスショップやらパリ中を走り回った結果…………
「完成!りよ、とっても綺麗よ!」
「衣装栄えもするし、素敵!」
私の髪は、日本人離れしたホワイトカラーに。
コンクール衣装は、高級ブランドの大人っぽいデザインのドレスに。
メイクも普段とは違った系統に。
とにかく天宮りよではない、全くの別人が出来上がってしまった。
「そろそろいいんじゃないですかね。コンクール、出たいでしょう?」
そう言って、先生は私に封筒を差し出した。
その封筒を受け取り中身を確認すると、推薦状と有名な国際ピアノコンクールの応募書類が入っている。
正直、もう先生には見捨てられたと思っていた。
しかし違ったらしい。
先生には先生なりの考え方があり、2年間私のコンクール出場のタイミングを見計らっていたのだ。
嬉しさでいっぱいになった私は、すぐに書類を読み始める。
そして名前の記入欄を見た時、悪戯心が湧いてしまった。
「先生、これって名前変えて出てもいいんですか?」
「おぉ!面白そうですね!規定には『本名で』とは書いてないので、大丈夫じゃないですか?」
先生は音楽に関しては厳しい人であったが、その他はあまり気にしない、悪く言えば適当な人だった。
私は少し考えた後「あ!」とひらめき、2枚の紙切れとペンを持ってくる。
そこに、ずっと会えていない友人を思い浮かべ『Rei』『Hiro』と書いて、手の中でシャッフルした。
「先生、どっちか選んで下さい」
「じゃあねぇ…………こっち」
選んだ方の紙を開くと、『Rei』と書かれていた。
「良いじゃないですか。海外の人も発音しやすいですし」
「ですね!ちょっと可愛いですし」
「今のりよちゃんには、賞を取る実力が十分にあります。この『Rei』という名前、しっかりコンクールに残しましょうね」
「はい!」
後日、この出来事を学校の友達に話すと「⚪︎りよらしい」と大笑いされた。
そして、やるならもっとやっちゃえということで、ヘアサロンやらドレスショップやらパリ中を走り回った結果…………
「完成!りよ、とっても綺麗よ!」
「衣装栄えもするし、素敵!」
私の髪は、日本人離れしたホワイトカラーに。
コンクール衣装は、高級ブランドの大人っぽいデザインのドレスに。
メイクも普段とは違った系統に。
とにかく天宮りよではない、全くの別人が出来上がってしまった。