Op.1帝丹高校の音楽教師
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
─────中学3年、秋。
来週からテストだぁ。
早く家帰って勉強しないと。
中間テストが来週に迫っていた私は、クラスメイトに「ばいばい」と言って教室を出た。
昇降口は既に生徒で溢れかえっており、私もその中に混じって下校する。
校門を出ると見知った顔が2人、壁に寄りかかって話していた。高校生、ましてやどちらもイケメンということもあり多くの生徒の注目を集めている。
私の視線に気がついたのかこちらにやって来た。
「遅い」
「え、ごめん、降谷くん。2人ともどうしたの?私に会いに来てくれたの?」
「たまたまここ通ったら、生徒がいっぱい出てきてさ。ゼロと待ってようって」
「りよ来週からテストだろ。図書館で勉強」
どうやら私の勉強に付き合ってくれるらしい。
高校は今日テストが終わったはずなのに、なんて優しい友人達なんだ。
川沿いの土手を歩き、3人で図書館に向かう。
「そういや、今日はいいのか?いつものあれ」
思い出したようにひろくんが言った。
私も今日は一回もやっていないことに気づいて、降谷くんの前に立つ。
そして顔を覗き込みながら言った。
「降谷くん、結婚しよう」
「断る」
いつもの如く表情を変えず軽くあしらわれた。私は負けじと会話を進める。
「降谷くん、今日も素敵だね」
「あぁそう」
「好きだよ」
「知ってる」
「じゃあ、結婚し」
「ない。馬鹿か」
毎度変わらないやりとりを見ながら、ひろくんは隣で笑っている。
「今日も失敗か。結婚への道のりは長いな」
「ひろくん安心して!結婚式、よぶからね!」
「楽しみにしてる」
そんな私達に呆れている降谷くん。
「馬鹿なこと言ってないで、早く図書館行くぞ」
『はーい』
これが学生時代の私達の日常──────
来週からテストだぁ。
早く家帰って勉強しないと。
中間テストが来週に迫っていた私は、クラスメイトに「ばいばい」と言って教室を出た。
昇降口は既に生徒で溢れかえっており、私もその中に混じって下校する。
校門を出ると見知った顔が2人、壁に寄りかかって話していた。高校生、ましてやどちらもイケメンということもあり多くの生徒の注目を集めている。
私の視線に気がついたのかこちらにやって来た。
「遅い」
「え、ごめん、降谷くん。2人ともどうしたの?私に会いに来てくれたの?」
「たまたまここ通ったら、生徒がいっぱい出てきてさ。ゼロと待ってようって」
「りよ来週からテストだろ。図書館で勉強」
どうやら私の勉強に付き合ってくれるらしい。
高校は今日テストが終わったはずなのに、なんて優しい友人達なんだ。
川沿いの土手を歩き、3人で図書館に向かう。
「そういや、今日はいいのか?いつものあれ」
思い出したようにひろくんが言った。
私も今日は一回もやっていないことに気づいて、降谷くんの前に立つ。
そして顔を覗き込みながら言った。
「降谷くん、結婚しよう」
「断る」
いつもの如く表情を変えず軽くあしらわれた。私は負けじと会話を進める。
「降谷くん、今日も素敵だね」
「あぁそう」
「好きだよ」
「知ってる」
「じゃあ、結婚し」
「ない。馬鹿か」
毎度変わらないやりとりを見ながら、ひろくんは隣で笑っている。
「今日も失敗か。結婚への道のりは長いな」
「ひろくん安心して!結婚式、よぶからね!」
「楽しみにしてる」
そんな私達に呆れている降谷くん。
「馬鹿なこと言ってないで、早く図書館行くぞ」
『はーい』
これが学生時代の私達の日常──────