Op.4ポアロ前は危険
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安室透と会って以来、高校からの帰りにポアロの前を通るのが日課になっている。
中国の兵法書、孫氏にも書いてあった。『彼を知り己を知れば百戦危 からず』。敵を討つ為には、まず敵を知らなければならない。
今日とて例外ではなく、今ポアロに向かっている途中だ。
しかし、いつも外からほんの数秒観察しているだけなので、得られた情報は少ない。
若い女性、特に女子高生から人気がある。
毎日いるわけではない。
終始笑顔。
気が利く。
それくらいだろう。
今のところ、悪い所は一つもない。
むかつく奴。
それにしても、最近の子供の会話は物騒だ。
少し後ろにいる小学生の話し声から犯罪、強盗、拳銃など不穏なワードが聞こえてくる。
内容こそ聞こえないものの、刑事ドラマの考察でもしているのだろうか。
そんなことを考えていると、あっという間にポアロの前に着いた。
足を止め、チラッと窓越しに店内を見る。
今日はいない、か。
安室透がいないので今日は新しい情報を得ることはできない。
少し残念に思いながらも、その場を離れようとした時──────────
「もう逃げられねーぞ!」
「不審者確保です!」
「捕まえたよー!コナン君!」
「…………………………え?」
小学生に絡まれた。
「まってまってまって!何?なんなの?」
足にしがみついている体格大きめの男の子と細めの男の子、そしてカチューシャを付けている女の子を離そうとするも、なかなか離れない。
他の通行人からも変な目で見られている。
「僕たちの目はごまかせないですよ」
「姉ちゃん、最近毎日ポアロの前通るだろ」
「うんうん。それでいっつも中確認してる」
相変わらず私の足から離れない小学生3人。
私は子供にバレていたことを恥ずかしく思いながらも、何故そのことと不審者が関係あるのだと抵抗した。
「お金のある場所を毎日チェックしてたんじゃねーのか?」
「その場所をお姉さんの仲間に伝えて……」
「後日、拳銃を持った仲間とくる予定だったんです。つまり貴方は強盗犯です!」
「………………………………はい?」
言い切って満足そうな3人に、私は顔をひきつらせた。
そういうことか。
さっきこの子達が後ろで話していたのは、私のことだったんだ………………。
そう納得するも、この大きな誤解をどう解こうかと頭を悩ませる。
すると、遅れて別の男の子がやってきた。
「違うよ」
眼鏡をかけているその男の子は、そう言って話を続ける。
「このお姉さんが見てたのはお金じゃないよ。日によって、立ち止まる時間にムラがあった。長い時は5秒くらい、短い時は1秒もなかった。つまりお姉さんが本当に見たかったのは、長く立ち止まっていた時に店内にあった物。もしくは人。そう考えると、恐らくお姉さんが見てたのは店員の安室さんじゃない?だよね、お姉さん?」
中国の兵法書、孫氏にも書いてあった。『彼を知り己を知れば百戦
今日とて例外ではなく、今ポアロに向かっている途中だ。
しかし、いつも外からほんの数秒観察しているだけなので、得られた情報は少ない。
若い女性、特に女子高生から人気がある。
毎日いるわけではない。
終始笑顔。
気が利く。
それくらいだろう。
今のところ、悪い所は一つもない。
むかつく奴。
それにしても、最近の子供の会話は物騒だ。
少し後ろにいる小学生の話し声から犯罪、強盗、拳銃など不穏なワードが聞こえてくる。
内容こそ聞こえないものの、刑事ドラマの考察でもしているのだろうか。
そんなことを考えていると、あっという間にポアロの前に着いた。
足を止め、チラッと窓越しに店内を見る。
今日はいない、か。
安室透がいないので今日は新しい情報を得ることはできない。
少し残念に思いながらも、その場を離れようとした時──────────
「もう逃げられねーぞ!」
「不審者確保です!」
「捕まえたよー!コナン君!」
「…………………………え?」
小学生に絡まれた。
「まってまってまって!何?なんなの?」
足にしがみついている体格大きめの男の子と細めの男の子、そしてカチューシャを付けている女の子を離そうとするも、なかなか離れない。
他の通行人からも変な目で見られている。
「僕たちの目はごまかせないですよ」
「姉ちゃん、最近毎日ポアロの前通るだろ」
「うんうん。それでいっつも中確認してる」
相変わらず私の足から離れない小学生3人。
私は子供にバレていたことを恥ずかしく思いながらも、何故そのことと不審者が関係あるのだと抵抗した。
「お金のある場所を毎日チェックしてたんじゃねーのか?」
「その場所をお姉さんの仲間に伝えて……」
「後日、拳銃を持った仲間とくる予定だったんです。つまり貴方は強盗犯です!」
「………………………………はい?」
言い切って満足そうな3人に、私は顔をひきつらせた。
そういうことか。
さっきこの子達が後ろで話していたのは、私のことだったんだ………………。
そう納得するも、この大きな誤解をどう解こうかと頭を悩ませる。
すると、遅れて別の男の子がやってきた。
「違うよ」
眼鏡をかけているその男の子は、そう言って話を続ける。
「このお姉さんが見てたのはお金じゃないよ。日によって、立ち止まる時間にムラがあった。長い時は5秒くらい、短い時は1秒もなかった。つまりお姉さんが本当に見たかったのは、長く立ち止まっていた時に店内にあった物。もしくは人。そう考えると、恐らくお姉さんが見てたのは店員の安室さんじゃない?だよね、お姉さん?」