Op.3女子高生、そしてポアロ
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なんなのあいつ。
誰よ安室透って。
しかも何、あの笑顔。
思い出しただけで腹立つんだけど。
しまいにはりよさんとか言い出すし。
むかつくむかつくむかつくむかつくむかつく。
むかつくむかつくむかつくむかつくむかつく。
マンションのエレベーター内。
私は殺気立っていた。
ポアロを出た後、込み上げてくる悲しい思いを抑えきれず涙が溢れた。
店にいた時は状況を理解するのに必死で気がつかなかったが、想像以上に精神的ダメージを負っていたらしい。
それもそうだ。
6年ぶりに幼馴染、想い人に会ったら別人のようになっていて、名前まで変わっていた。
そして本当に幼馴染なのかを疑うくらい他人の様に扱われた。
まるで浦島太郎。
こんなことがあったら誰でもショックだ。
涙が枯れるまで泣き続けすっきりした私は、
沸々と別の感情が込み上がってくる。
よくよく考えてみれば『降谷零=安室透』というのは正しいはずなのだ。
すると、彼は嘘をついていることになる。
小学生からの付き合いである私に、性格、名前を偽ろうとしているのだ。
そこに対して怒りが湧いた。
女関係だかなんだか知らないが、何か事情があるなら言って欲しかった。
嘘をついて欲しくなかった。
そしてもう一つ。
降谷くんが安室透に奪い取られた。
そんな風に感じた。
警察官になろうとする降谷くんも、不意に幸せそうに笑う降谷くんも、ちょっと偉そうな喋り方をする降谷くんも、なんだかんだ私のことを甘やかしてくれる降谷くんも、全部安室透に飲み込まれてしまった。
安室透に対して嫌悪を抱いた。
そしてエレベーターについた今、安室透に対する殺意が高まりに高まっている。
エレベーターが18階につき、ずかずかと自分の部屋に向かって歩いていると手前のドアが開いた。
「あ!りよさん!今からラーメン食べに行こうとしてたんだけど、一緒に行か………………何かあった?」
「別に」
出てきたのは呑気にラーメンで浮かれている秀吉さん。
いつもと様子が違う私を不思議に思ったのか、顔を覗き込んでくる。
私は今の腫れた赤い目を見られたくないので、鞄で顔を隠した。
そんな私を気遣ってか、彼は優しく微笑み「別の日に一緒に食べよう」とだけ言ってその場を後にする。
その言葉は今の荒れた私の心を、少しだけ暖かくしてくれた。
なんなのあいつ。
誰よ安室透って。
しかも何、あの笑顔。
思い出しただけで腹立つんだけど。
しまいにはりよさんとか言い出すし。
むかつくむかつくむかつくむかつくむかつく。
むかつくむかつくむかつくむかつくむかつく。
マンションのエレベーター内。
私は殺気立っていた。
ポアロを出た後、込み上げてくる悲しい思いを抑えきれず涙が溢れた。
店にいた時は状況を理解するのに必死で気がつかなかったが、想像以上に精神的ダメージを負っていたらしい。
それもそうだ。
6年ぶりに幼馴染、想い人に会ったら別人のようになっていて、名前まで変わっていた。
そして本当に幼馴染なのかを疑うくらい他人の様に扱われた。
まるで浦島太郎。
こんなことがあったら誰でもショックだ。
涙が枯れるまで泣き続けすっきりした私は、
沸々と別の感情が込み上がってくる。
よくよく考えてみれば『降谷零=安室透』というのは正しいはずなのだ。
すると、彼は嘘をついていることになる。
小学生からの付き合いである私に、性格、名前を偽ろうとしているのだ。
そこに対して怒りが湧いた。
女関係だかなんだか知らないが、何か事情があるなら言って欲しかった。
嘘をついて欲しくなかった。
そしてもう一つ。
降谷くんが安室透に奪い取られた。
そんな風に感じた。
警察官になろうとする降谷くんも、不意に幸せそうに笑う降谷くんも、ちょっと偉そうな喋り方をする降谷くんも、なんだかんだ私のことを甘やかしてくれる降谷くんも、全部安室透に飲み込まれてしまった。
安室透に対して嫌悪を抱いた。
そしてエレベーターについた今、安室透に対する殺意が高まりに高まっている。
エレベーターが18階につき、ずかずかと自分の部屋に向かって歩いていると手前のドアが開いた。
「あ!りよさん!今からラーメン食べに行こうとしてたんだけど、一緒に行か………………何かあった?」
「別に」
出てきたのは呑気にラーメンで浮かれている秀吉さん。
いつもと様子が違う私を不思議に思ったのか、顔を覗き込んでくる。
私は今の腫れた赤い目を見られたくないので、鞄で顔を隠した。
そんな私を気遣ってか、彼は優しく微笑み「別の日に一緒に食べよう」とだけ言ってその場を後にする。
その言葉は今の荒れた私の心を、少しだけ暖かくしてくれた。