Op.3女子高生、そしてポアロ
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どれくらいの時間が経ったのだろうか。
それぞれの曲を演奏し、弾きずらいところがあったらその指番号を考える。
その番号を楽譜に記入しまた最初から通しでやる。
そして滑らかに指が動くように練習する。
夢中になってそれをひたすら繰り返していた。
いつのまにか、机に指が触れた時のトントンという音さえもピアノの音に変わっている。
ずっと校歌で飽きたから、ショパン弾こっかな。
そう思い鍵盤に指を置いた時───────
「すみません。お待たせしました」
完全にレッスン室にいると思い込んでいた私は、急に現実に引き戻される。
そういえば此処はポアロだった。
「コーヒー豆をきらしてしまって。 焙煎 したら時間がかかってしまいました」
もう少しでショパン弾けたのに。
名残惜しくも机から手を離した。
「ありがとうござい………………………」
とりあえずお礼を言おうと顔をあげた時。
「え」
思考が停止する。
自分の目が信じられない。
だって黒いエプロンをかけたこの店員
「降谷…………くん……?」
間違いない。
このベージュよりの金髪。
この褐色肌。
降谷くんだ。
まさか此処で幼馴染、ましてや好きな相手と再開するなんて思ってもみなかった。
動揺のあまりまばたきすることも忘れ、彼の青色の瞳をじっと見つめる。
しかしそんな私とは対照的に、彼は笑顔のままゆっくりと口を開いた。
「僕は、安室透です」
それだけ言ってお辞儀をし、そのまま立ち去ろうとする。
安室………透……?
誰?
この状況を理解するために、真っ白になっていた頭をフル回転させる。
人違いなのか。
それとも改名でもしたのか。
だったらなんでなのか。
何故私を見て何も言わないのか。
やっぱり人違いなのか。
考えても考えても一向に解決しない。
そして気づいた時には、立ち上がって、彼の腕を掴んでいた。
それぞれの曲を演奏し、弾きずらいところがあったらその指番号を考える。
その番号を楽譜に記入しまた最初から通しでやる。
そして滑らかに指が動くように練習する。
夢中になってそれをひたすら繰り返していた。
いつのまにか、机に指が触れた時のトントンという音さえもピアノの音に変わっている。
ずっと校歌で飽きたから、ショパン弾こっかな。
そう思い鍵盤に指を置いた時───────
「すみません。お待たせしました」
完全にレッスン室にいると思い込んでいた私は、急に現実に引き戻される。
そういえば此処はポアロだった。
「コーヒー豆をきらしてしまって。
もう少しでショパン弾けたのに。
名残惜しくも机から手を離した。
「ありがとうござい………………………」
とりあえずお礼を言おうと顔をあげた時。
「え」
思考が停止する。
自分の目が信じられない。
だって黒いエプロンをかけたこの店員
「降谷…………くん……?」
間違いない。
このベージュよりの金髪。
この褐色肌。
降谷くんだ。
まさか此処で幼馴染、ましてや好きな相手と再開するなんて思ってもみなかった。
動揺のあまりまばたきすることも忘れ、彼の青色の瞳をじっと見つめる。
しかしそんな私とは対照的に、彼は笑顔のままゆっくりと口を開いた。
「僕は、安室透です」
それだけ言ってお辞儀をし、そのまま立ち去ろうとする。
安室………透……?
誰?
この状況を理解するために、真っ白になっていた頭をフル回転させる。
人違いなのか。
それとも改名でもしたのか。
だったらなんでなのか。
何故私を見て何も言わないのか。
やっぱり人違いなのか。
考えても考えても一向に解決しない。
そして気づいた時には、立ち上がって、彼の腕を掴んでいた。