Op.3女子高生、そしてポアロ
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「えぇ!?ご、ごめん、ありがとう」
私は彼女が拾ってくれた楽譜を慌てて受け取った。
両手でもずしっと重みを感じる量だ。
「気にしないでください!この労働分はきーっちりこの子から請求しますんで!」
「え、聞いてないよ、園子」
なんかとても申し訳ないことした気がする……。
しかし彼女のおかげで予定に空きができた。
「やっぱりこの後OKかも」
再び黒帯の子の方を向き「あはは」と頬をかきながら言うと、曖昧な笑みを浮かべメモを渡された。
私はそれに目を向ける。
「米花町五丁目…………ポアロ……。事務所の名前がポアロ?」
「あ、いえ。下にある喫茶店の名前です」
話によると、彼女達は部活動の後片付けがあり少し時間がかかるらしい。
だから先にそのポアロという場所で待ってて欲しいとのこと。
「了解!待ってるね。えっと、園子ちゃん?と………………」
最後、お世話になった2人にもう一度お礼を言おうとするも名前を聞いていなかった。
それを察してか、2人は扉に行こうとしていた身体をこちらに向け姿勢を正す。
「私は2年B組の毛利蘭です。それでこっちは」
「鈴木園子でーす!」
大人っぽくて落ち着いている蘭ちゃんと、元気が溢れている園子ちゃん。
見ていて微笑ましい。
「蘭ちゃん、園子ちゃん、今日はいろいろありがとう」
2人を見送った後、拾ってもらった楽譜を縛りながらさっきの会話を思い出す。
…………今時の女子高生って凄い。
刑事と知り合いっていうのもだし、お父さんの仕事のアポまで取ってしまうなんて。
「よし、できた」
縛り終えたものをゴミ捨て場に捨て、帰り支度を始める。
そして片付いた音楽室に鍵をかけ、待ち合わせ場所のポアロへと向かった。
♦︎
「ポアロ…………ポアロ………ポア……あった!」
蘭ちゃんが書いてくれた地図を頼りに5丁目を歩いていると、すぐに建物は発見できた。
1階の窓にポアロ、2階には毛利探偵事務所と書かれているので間違い無いだろう。
扉に手をかけポアロの中に入る。
私は彼女が拾ってくれた楽譜を慌てて受け取った。
両手でもずしっと重みを感じる量だ。
「気にしないでください!この労働分はきーっちりこの子から請求しますんで!」
「え、聞いてないよ、園子」
なんかとても申し訳ないことした気がする……。
しかし彼女のおかげで予定に空きができた。
「やっぱりこの後OKかも」
再び黒帯の子の方を向き「あはは」と頬をかきながら言うと、曖昧な笑みを浮かべメモを渡された。
私はそれに目を向ける。
「米花町五丁目…………ポアロ……。事務所の名前がポアロ?」
「あ、いえ。下にある喫茶店の名前です」
話によると、彼女達は部活動の後片付けがあり少し時間がかかるらしい。
だから先にそのポアロという場所で待ってて欲しいとのこと。
「了解!待ってるね。えっと、園子ちゃん?と………………」
最後、お世話になった2人にもう一度お礼を言おうとするも名前を聞いていなかった。
それを察してか、2人は扉に行こうとしていた身体をこちらに向け姿勢を正す。
「私は2年B組の毛利蘭です。それでこっちは」
「鈴木園子でーす!」
大人っぽくて落ち着いている蘭ちゃんと、元気が溢れている園子ちゃん。
見ていて微笑ましい。
「蘭ちゃん、園子ちゃん、今日はいろいろありがとう」
2人を見送った後、拾ってもらった楽譜を縛りながらさっきの会話を思い出す。
…………今時の女子高生って凄い。
刑事と知り合いっていうのもだし、お父さんの仕事のアポまで取ってしまうなんて。
「よし、できた」
縛り終えたものをゴミ捨て場に捨て、帰り支度を始める。
そして片付いた音楽室に鍵をかけ、待ち合わせ場所のポアロへと向かった。
♦︎
「ポアロ…………ポアロ………ポア……あった!」
蘭ちゃんが書いてくれた地図を頼りに5丁目を歩いていると、すぐに建物は発見できた。
1階の窓にポアロ、2階には毛利探偵事務所と書かれているので間違い無いだろう。
扉に手をかけポアロの中に入る。