そうしてどうしてこうなって
主人公の名前設定
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「---」
ゆるゆると意識が浮き沈みする。
……先程とはまるで違う、暖かい布の感覚がする。ああ、やはり夢だったのか。良かった、と蒼乃はまどろみの中で安堵する。
そろそろ、起きなよ。
どこかで聞いたことがある声が聞こえた。ハッキリと。微睡みから一気に意識が浮上する。
「―-っ?!」
びっくりして夢から覚めた時のように瞳を開く。
「……え…っ?!」
ここは、どこだ。
白基調の部屋に私はいた。私の家も白基調だったが、こんなに無機質では無い。
「やぁ、目が覚めたかい?気分はどうかな?」
物凄く聞き覚えのある声がして、驚いてそちらを振り向く。
視界に入ったのは艷めくダークブラウンの髪、輝くライトブルーの瞳と鮮やかな装い。思わず息を呑む。
あまりにも驚きすぎてぱかっと口をあけたまま固まってしまった私を見てその美しい女性は微笑む。
「私の顔に何かついているかな?」
いやいや何もついてないです!とぶんぶん首を振りながら、フリーズした思考回路が再起動する。ああ、そうだ。きっとクオリティの高いコスプレイヤーさんなんだきっとそうだ。そうじゃなかったらこの状況に納得出来ない。
「あ、あの、ここは一体…」
状況に納得出来ないまま、とりあえず当然の質問が口からこぼれる。
「ここは医務室だよ。君は猛吹雪の中、外に倒れていたんだ。覚えているかな?」
本質の答えがないまま、優しく聞き返される。
「物凄く寒かったのは…覚えてます。でもどうしてそこにいたのかは……」
思い出せない。私は自宅で寝たはずなのだ。クトゥルフのシナリオで無事生存したものの、神話生物のオンパレードというなかなかヘヴィな内容だったので、疲れてそのままバタンキューしたのは覚えている。あのGMめ、鬼畜なのを用意しやがって…。
「……すみません。最後の記憶はベッドに横になって眠った後、急速に寒さを覚えて意識が途切れたところなんです。私も、何が何だか…」
申し訳なく思って頭を下げる。
「いいや、気にしなくていいさ。
…ふむ、君、名前は?あと、家はどこなのかな?それが分かれば少しは何かわかるかもだ」
私は素直に自分の名前と住所を教える。隠しても何もならないし、何よりこの人はこちらを訝しげに思っているだろうに、真っ当に接してくれている。
「これは驚いたな…。蒼乃君、きみ、そんな所から来たのかい。しかも方法がわからない…か…。」
ちょっと君のこと調べてみるよ、と彼女は空中にホログラムのようなパネルを表示させ、何かを調べ始めた。その様子を眺めつつ、私は部屋の中を観察する。
ゆるゆると意識が浮き沈みする。
……先程とはまるで違う、暖かい布の感覚がする。ああ、やはり夢だったのか。良かった、と蒼乃はまどろみの中で安堵する。
そろそろ、起きなよ。
どこかで聞いたことがある声が聞こえた。ハッキリと。微睡みから一気に意識が浮上する。
「―-っ?!」
びっくりして夢から覚めた時のように瞳を開く。
「……え…っ?!」
ここは、どこだ。
白基調の部屋に私はいた。私の家も白基調だったが、こんなに無機質では無い。
「やぁ、目が覚めたかい?気分はどうかな?」
物凄く聞き覚えのある声がして、驚いてそちらを振り向く。
視界に入ったのは艷めくダークブラウンの髪、輝くライトブルーの瞳と鮮やかな装い。思わず息を呑む。
あまりにも驚きすぎてぱかっと口をあけたまま固まってしまった私を見てその美しい女性は微笑む。
「私の顔に何かついているかな?」
いやいや何もついてないです!とぶんぶん首を振りながら、フリーズした思考回路が再起動する。ああ、そうだ。きっとクオリティの高いコスプレイヤーさんなんだきっとそうだ。そうじゃなかったらこの状況に納得出来ない。
「あ、あの、ここは一体…」
状況に納得出来ないまま、とりあえず当然の質問が口からこぼれる。
「ここは医務室だよ。君は猛吹雪の中、外に倒れていたんだ。覚えているかな?」
本質の答えがないまま、優しく聞き返される。
「物凄く寒かったのは…覚えてます。でもどうしてそこにいたのかは……」
思い出せない。私は自宅で寝たはずなのだ。クトゥルフのシナリオで無事生存したものの、神話生物のオンパレードというなかなかヘヴィな内容だったので、疲れてそのままバタンキューしたのは覚えている。あのGMめ、鬼畜なのを用意しやがって…。
「……すみません。最後の記憶はベッドに横になって眠った後、急速に寒さを覚えて意識が途切れたところなんです。私も、何が何だか…」
申し訳なく思って頭を下げる。
「いいや、気にしなくていいさ。
…ふむ、君、名前は?あと、家はどこなのかな?それが分かれば少しは何かわかるかもだ」
私は素直に自分の名前と住所を教える。隠しても何もならないし、何よりこの人はこちらを訝しげに思っているだろうに、真っ当に接してくれている。
「これは驚いたな…。蒼乃君、きみ、そんな所から来たのかい。しかも方法がわからない…か…。」
ちょっと君のこと調べてみるよ、と彼女は空中にホログラムのようなパネルを表示させ、何かを調べ始めた。その様子を眺めつつ、私は部屋の中を観察する。